大相撲

番付御免

2016年2月29日

三月場所の番付が発表された。琴勇輝が前頭東筆頭に
上がってきた。初めて横綱・大関とフル対戦する地位まで
きた。新入幕以来20場所目である。力士会で「犬みたい
に吼えるな」と釘を刺した白鵬に対し、「フォー」というのか。
白鵬対琴勇輝戦が注目される。嘉風が東関脇についた。
横綱大関とフル対戦する地位で3場所連続勝ち越したが、
4場所連続となるか。

番付の見どころは幕内から落ちる力士、十両から上がる
力士である。幕内から十両への陥落候補は以下の5人で
ある。

東5大砂嵐 全休
東11遠藤1勝6敗8休
東14常幸龍2勝4敗9休
東15誉富士4勝11敗
東16輝   4勝11敗

北太樹が西15で7勝8敗と微妙な位置である。

それに対し十両から幕内を狙えるのはたった2人しかい
ないのである。
                 西2英乃海11勝4敗
東5大翔丸10勝5敗 

このアンバランスをどう調整するかと思ったら、幕内の
5人を全員十両に落とし、十両から2人しかいない昇進
候補に3人加え、5人上げたのである。その3人とは以
下である。
東3大栄翔 8勝7敗
…                     …
                       西5明瀬山 8勝7敗
                       西6里山  9勝6敗

大栄翔・明瀬山は勝ち点1に対し5枚あがるという大サ
ービスぶりである。里山も勝ち点3に対し、7枚上がると
いうこちらも変わらぬサービスぶりである。

番付3

これと逆のケースがある。昭和45年の十一月場所である。
その前場所の九月場所の成績は以下である。

東9栃勇   7勝8敗   西9金剛 7勝8敗
東10陸奥嵐10勝5敗  西10吉王山3勝12敗
東11竜虎 13勝2敗  西11高鉄山8勝7敗
東12大雪  8勝7敗   西12義ノ花9勝6敗
幕内から十両への陥落候補は吉王山1人である。

これに対し十両は
東1旭国 8勝7敗 
東2増位山8勝7敗 西2栃富士9勝6敗
東3琉王 11勝4敗
                   西4大竜川9勝6敗
                   西6輪島 13勝2敗優勝

幕内に上がったのは琉王一人で、しかも幕尻であった。
輪島が十両東筆頭で旭国は勝ち越しながら、西筆頭に
落とされた。栃富士が東2枚目に移り、東2枚目で勝ち越
した増位山は西2枚目に落とされた。番付は運があると
はいえ、あまりにも両極端のケースである。

番付で以前からいわれていながら、未だ実現できてい
ないことがある。それは、番付ごとに月給に差をつける
ことである。今横綱は同じ月給であるが、東、西、東第2
と差をつけるべきである。関脇と小結が同じというのも
おかしい。すべて差をつけてこそプロであり、番付にさら
に意味が出てくる。

三月場所に向けて興味深いテーマを記していきます。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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