大相撲

琴奨菊に対する2つの不安

2016年3月1日

三月場所の注目度が高いのは、琴奨菊になるのはやむを
得ない。好むと好まざるとに関らず、琴奨菊がどんな相撲
を取るか、それが焦点になる。

琴奨菊に対して2つの不安がある。1つは稽古に集中で
きる環境でなかったことだ。年6場所制では、場所と場所
の間は短い。琴奨菊はこの間行事に追われる日々であっ
た。初優勝で、こんなに行事をこなしていて大丈夫なのか、
と心配になる。これからがんがんやればいい、という方が
いるかもしれない。しかし、短期間の稽古は泥縄式といわ
れ、下手をすれば本場所に疲れを残す恐れがある。

160211福祉大相撲 813
<福祉大相撲にて>

清国が新大関で初優勝したときは、「清国一人に甘い汁
を吸わせておけるか」と奮起したのが北の富士である。
それから北の富士は連続優勝して、4場所後横綱に昇進
した。琴奨菊が初優勝に酔っている間に、強敵がリベンジ
をはからんと、爪を研いでいるのである。特にモンゴル勢
は先場所の屈辱をはらさんと 意気込んでいるずだ。

160124千秋楽表彰 074
<再び賜杯を手中にできるか>

琴奨菊が仮に連続優勝しても、不安がよぎる。最初の師
匠琴桜は最初で最後のチャンスで連続優勝し、横綱昇進
を決めた。だが、将来は不安視されていた。32歳で最盛期
は過ぎていたからである。そしてその通りの結果になった。

11勝4敗
10勝5敗
14勝1敗優勝
9勝6敗
11勝4敗
3勝3敗9休
8勝7敗
0勝4敗11休
引退

160124千秋楽幕内 819
<琴バウアー>

短命で散々な成績である。新入幕力士に負けたこともあ
った。琴桜のときは北の富士の一人横綱の時代だった。
だが、琴将菊の場合は3横綱がいて、取り巻く環境は、
琴桜以上に厳しい。仮に横綱になっても、歴史が繰り返
される恐れが大いにありうるのだ。

あらゆる意味で、琴奨菊への不安はつきない。

三月場所に向けて興味深いテーマを記していきます。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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