大相撲

この10年の優勝物語5

2016年2月27日

旭天鵬・照ノ富士・琴奨菊の初優勝には共通点がある。
それは場所前、優勝予想にあげられなかった点と絶対
王者・第一人者の白鵬の崩れである。白鵬が横綱に
なって優勝を逃した場所は18場所ある。そのうち11勝
以下は、5場所ある。

平成20年七月場所 11勝4敗 優勝朝青龍 14勝1敗
平成21年五月場所 11勝4敗 優勝琴欧洲 14勝1敗
平成24年五月場所 10勝5敗 優勝旭天鵬 12勝3敗
平成27年五月場所 11勝4敗 優勝照ノ富士12勝3敗
平成27年九月場所 0勝3敗12休優勝鶴 竜 12勝3敗

これに加えるのが最終盤連敗したケースである。
3連敗
平成26年三月場所 12勝3敗 優勝鶴 竜 14勝1敗
平成27年十一月場所12勝3敗優勝日馬富士13勝2敗
2連敗
平成28年一月場所 12勝3敗 優勝琴奨菊 14勝1敗

20120520千秋楽表彰 618
<友綱部屋の祝賀パーティ>

平成24年五月場所、これまで22回優勝した白鵬は、珍し
く不調であった。初日安美錦に敗れ、黒星スタートとなっ
た。それだけではなかった。7日目から魔にみいられた
ように3連敗をきっしたのである。この場所は乱戦模様に
なった。14日目を終えて3敗は大関稀勢の里、前頭4枚
目栃煌山、前頭7枚目旭天鵬となった。

20120520千秋楽幕内 1686
<優勝決定戦で栃煌山を倒した旭天鵬>

千秋楽はハプニングの連続であった。まず、栃煌山の対
戦相手の琴欧洲が休場したのである。栃煌山が自動的に
12勝3敗となった。旭天鵬が豪栄道を寄り切って12勝3敗
として、栃煌山の不戦勝による単独優勝はなくなった。
2人が平幕なのに対して稀勢の里は大関で実力的には
トップであった。しかし、稀勢の里は把瑠都の前に敗れ、
4敗で初優勝には届かなかった。

20120520千秋楽表彰 037
<賜杯を北の湖理事長より受ける旭天鵬>

栃煌山対旭天鵬という史上初の平幕同士の優勝決定戦と
なった。本割では10日目旭天鵬が勝っていた。優勝決定
戦は勇んで出る栃煌山を左に回りこんだ旭天鵬が、はた
き込み、旭天鵬の初優勝が実現した。37歳8ヶ月、年6場
所制では最年長の優勝だった。

20120520千秋楽表彰 523
<優勝パレード 旗手白鵬 優勝旭天鵬>

照ノ富士・琴奨菊はこれから優勝を重ねる可能性があり、
優勝物語は別の機会に譲ることにする。この10年の優勝
物語、ご愛読ありがとうございました。

 2月も下旬になり、改めていいテーマを書いていきます。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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