大相撲

この10年の優勝物語1

2016年2月20日

琴奨菊の初優勝は、栃東以来の10年ぶりの日本出身の
日本人力士の優勝だった。この10年の優勝の内訳は以
下である。
 
朝青龍16回から25回
白鵬1回から35回
琴欧洲1回
日馬富士1回から7回
把瑠都1回
旭天鵬1回
鶴竜1回から2回
照ノ富士1回

この10年、インパクトの強い優勝を振り返ってみた。

琴奨菊優勝以前、日本出身の日本人の優勝は平成18年の
一月場所まで遡らなければならなかった。当時横綱は朝青
龍1人であった。優勝争いは、朝青龍・栃東ともに1敗、関脇
白鵬が2敗で終盤戦に突入した。朝青龍は12日目白鵬、13
日目前頭5枚目の安馬(現日馬富士)に連敗して優勝争い
から後退。
06初 千秋楽152加工
<栃東最後の優勝>
 
千秋楽を前に大関栃東が1敗、関脇白鵬が2敗であった。
両者の直接対決はすでに9日目に実現し、栃東が勝利し
ている。千秋楽、白鵬は大関琴欧洲に勝って13勝2敗で、
栃東の結果を待つことになった。朝青龍対栃東戦は左四
つ、栃東が上手を与えず出し投げで3度目の優勝を決め
た。次点の白鵬が初優勝したのは2場所後、新大関のと
きだった。
朝賜杯A
<朝青龍最後の賜杯>
 
優勝しながら、その直後引退。どんな漫画家・小説家・
脚本家も書かない展開を実際してしまったのが、朝青龍
であった。平成22年一月場所中、朝青龍の泥酔暴行事件
が明るみに出た。お騒がせで片付けられない社会的問題
を含んでいる。簡単ではない。なぜ朝青龍は軽はずみな
行動に出るのか。「やってから後悔するのが朝青龍」と
語るのは師匠高砂(元朝潮)である。損得勘定だけから
見ても失うものが多すぎる。
朝青龍A
<祝杯で満面の笑顔>
 
朝青龍最後の25回目の優勝は次のような展開であった。
千秋楽を待たずに横綱白鵬3敗、朝青龍1敗で14日目に
優勝は決定していた。ただ、千秋楽は白鵬が意地を見せ、
朝青龍から勝利した。朝青龍の断髪式はその年の10月
におこなわれた。「生まれ変わったら大和魂をもった日本
人として横綱になりたい」という言葉を残して朝青龍は
土俵を去った。
朝断髪式A
<断髪後、最後の挨拶をする朝青龍>

  2月、新たなテーマで書いていきます。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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