2017年– date –
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大相撲
今年1年(平成29年)ご愛読ありがとうございました
賢明な読者の皆様、今年1年ご愛読誠にありがとうございました。今年は平成28年よりPVが約2倍弱という結果を得られたのもご愛読いただいた皆様のおかげです。月別にみますと本場所のある奇数月では1月、本場所のない偶数月では2月が最高のPVでした。こ... -
大相撲
日馬富士10番勝負3
日馬富士の熱闘10番のうち残りの5番をふり返ってみよう。大関時代平成24年七月場所千秋楽横綱白鵬戦横綱対大関による史上初の千秋楽全勝決戦である。もっとも、大正6年春場所に横綱太刀山と大関大錦が9戦全勝で対戦している。ただし、これは時事新報社... -
大相撲
カド番理事になる貴乃花
貴乃花親方の理事解任の措置は、議論して決まったものではなかった。結論ありきに異論を挟む雰囲気がまったくないなか、形式上全員一致ということで決まったものだという。これでは相撲協会は開かれた民主的な組織とはとうていいえない。報告義務を怠った... -
大相撲
変更があり得る?貴乃花親方の処分案件
今日で仕事納めの企業が多い年の瀬に、一人残されていた貴乃花親方の処置が臨時理事会にかけられた。処置は被害者側貴乃花親方に対してではない。ここをきちんと切り離さないと話にならない。貴乃花親方が問われているのは、巡業部長及び理事としての職務... -
大相撲
平成29年大相撲10大ニュース2位・1位
■2位 稀勢の里72代横綱に昇進稀勢の里が一月場所初優勝して、そのまま横綱に昇進した。昨年69勝と年間最多勝をとったことが大きく影響した。平成10年五月場所後3代目若乃花以来の待望の日本人横綱誕生であった。長年待たされた日本人横綱誕生!これをあ... -
大相撲
新番付発表!重苦しかった新三役の記者会見
新番付の最大の注目点は、貴乃花部屋初の三役貴景勝誕生に貴乃花親方が同席するかであった。それはあっさりなくなり、新三役貴景勝が国技館で単独会見した。貴乃花親方は、暴行事件発覚以降沈黙続きだが、弟子のおめでたい会見に違った顔を見せるかと思っ... -
大相撲
貴乃花親方をめぐる視点
■お粗末な貴乃花文書の言い訳本日、貴乃花親方の聴取が帝国ホテルでおこなわれた。帝国ホテルは稀勢の里の横綱伝達式や高安の大関伝達式がおこなわれたホテルである。貴乃花親方の主張は、20日の臨時理事会で提出した文書の中身が伝わってきている。1.巡... -
大相撲
平成29年大相撲10大ニュース4位・3位
■4位 稀勢の里念願の初優勝ずっとずっと応援してきて、稀勢の里はいつも肝心なところで駄目だった。やっと優勝。とI氏はふり返る。稀勢の里の優勝は待望されながらも、遠かった。稀勢の里は初優勝以前13勝2敗を5度あげているが、いずれも優勝にはつな... -
大相撲
聞こえてこない改革の中身
20日の臨時理事会で2つの場面があった。1つは、机に貴乃花親方が配布した紙があったという。八角(元北勝海)理事長が「これは何ですか」と説明を求めると、貴乃花親方は、「これです。ここに書いてあります」とだけ答え、説明は一切なかったという。紙... -
大相撲
相撲協会の重く長い日
ここ数日は今日の臨時理事会でどんな処分がくだされるか、多数の予想が繰り広げられた。それが急転直下、貴ノ岩の事情聴取が昨夜実施されたというのだから、驚きをもって迎えられた。これをもって貴乃花親方の軟化か、という見方があるが、組織に身をおく... -
大相撲
平成29年大相撲10大ニュース8位・7位
※まず、最初にお詫びをさせていただきます。第9位を負傷負傷稀勢の里が逆転優勝としましたが、点数のつけ方に誤りがみつかり、9位は横綱・大関はじめ休場力士多発でした。改めまして訂正させていただき、掲載し直させていただきました。■8位 貴乃花親... -
大相撲
平成29年大相撲10大ニュース10位・9位
■10位 高安大関に昇進今年の前半、高安が11勝、12勝、11勝の成績をあげ、文句なく大関に昇進した。高安が急速に力をつけてきたのは平成28年七月場所だから、そのまま一気に駆け上がって大関を決めたことになる。新しい大関の誕生は大きな期待をもって迎え... -
大相撲
平成29年大相撲10大ニュース 前文
今年は重大ニュースが際立った年だった。振り返ると、ニュースは土俵外にもあったし、予期しないニュースも出てきた。そんななか、好角家・相撲通のM氏・HR氏・T氏・A氏・KW氏・さらにI氏に加わっていただき、6氏から今年の10大ニュースを寄せて... -
大相撲
虎の尾を踏んだ貴乃花
貴ノ岩の聴取断念!こんな見出しが新聞を飾っている。新聞によっては白旗宣言とまで書いている。これをもって貴乃花親方の言い分が通ったカタチになり、貴乃花親方の勝利となった。とは言えない。むしろ逆で貴乃花親方は協会に様々な口実を与え、虎の尾を... -
大相撲
隠された貴ノ岩
日馬富士暴行事件の謎の一つになぜ貴ノ岩を隠す必要があったのか、があげられる。貴ノ岩は事件発覚以降1度も姿を見せていない。それは貴ノ岩の意志によるものではなく、貴乃花親方の意向というべきだろう。貴乃花はなぜ稽古を遮断するような手法を取った... -
大相撲
かけ離れている貴ノ岩と貴乃花の認識
貴乃花親方が協会の貴ノ岩の事情聴取に一向に応じようとしない。「警察と検察を間違えた」などという言い訳じみた発言で逃げまわっている。したことといえば、貴乃花部屋の出入り口にテレビカメラをつけたことくらいか。警察に応じた貴ノ岩の事情聴取をな... -
大相撲
貴乃花、協会首脳全面戦争近し?
ここへきて貴乃花親方の貴ノ岩への聴取に協力しないことが判明した。書類送検ではなく、検察の処分後と協会に文書で答えたという。協会は書類送検後聴取に応じると認識していた。それが先延ばしになったのだから、ここまでくると協会と貴乃花親方の軋轢を... -
大相撲
当分続く?不透明感
貴乃花親方は現時点では、協会の貴ノ岩聴取に応じる気配はみられない。この事件を不透明なものにしているのは、被害者である貴ノ岩の声が一向に聞こえてこないからである。医学的に無理ならば心身ともに医者に診せる必要がある。そこで誰しも納得できる判... -
大相撲
貴乃花親方の今後
元横綱日馬富士が鳥取県警から書類送検された。これ事態は節目ではあるが、最終結論はこれからである。問題は書類送検後に相撲協会の聴取に応じると答えた貴乃花親方の出方である。かつて協会首脳に「あなたたちのことは信用してない」と発言したり、協会... -
大相撲
日馬富士10番勝負2
大関時代平成23年七月場所千秋楽 稀勢の里戦まず、平成23年七月場所はどういう場所であったか説明しよう。白鵬は63連勝、そして63連勝後も優勝を続け7連覇を達成していた。日馬富士は約2年前の五月場所に悲願の優勝を達成していたが、大関としての成績... -
大相撲
追い込まれた2横綱
日馬富士問題の陰に隠れているが、鶴竜、稀勢の里の置かれた立場は非常に追い込まれている。両横綱とも今年1年は休場に終始した。これ以上の休場は許されないところまで来ている。横綱は休場しても落ちない不可思議な地位である。それだけに、不成績なら... -
大相撲
日馬富士10番勝負1
<細かった安馬>日馬富士は突然引退した。小兵ながら技に生き、自己の限界以上の力を発揮した力士であった。日馬富士は立ち合いの鋭さからスピードと集中力で取った力士であった。今こういうタイプは稀有である。そんな日馬富士の熱闘10番をふり返ってみ... -
大相撲
平成29年年間最多勝 最終版
<年間最多勝の表彰を受ける白鵬>今年の年間最多勝が白鵬に決まった。2場所休場の白鵬の年間最多勝は、他の横綱・大関の休場も多かったことによるものである。七月場所まで、高安が43勝17敗でトップだった。その高安は、九月場所、途中休場してしまった... -
大相撲
求道者双葉山
日馬富士問題はここへきて、貴乃花と白鵬の相撲に対する姿勢へと広がりを見せてきた。白鵬の勝ちにいく相撲。そのために張り差し、ひじ打ち気味のかちあげ、挙句のはては猫だましまで繰り出したことさえあった。また、ダメ押しも目立つ。また強ければなん... -
大相撲
日馬富士 横綱の通信簿
思いがけないカタチで突如日馬富士が引退した。心情的に惜しむ声はあるが、他のスポーツのように大相撲界ではカムバックはあり得ない。これで日馬富士の横綱の成績が確定したことになる。それでは日馬富士はどのような横綱の成績を残したのか、みていこう... -
大相撲
クイズ 難読サイン 解答
十一月場所中に出題したクイズの解答です。勢 安美錦若嶋津 豊ノ海あなたはどれくらい読めましたか。今日から冬巡業です。興味深いテーマをこれからもお届けます。... -
大相撲
平成30年一月場所チケット事情
十一月場所が終わって、1週間たたずに一月場所のチケットが発売された。この間日馬富士の引退があり、チケットにどういう影響がでるのか、あるいはでないのかまったく予想がつかなかった。一月場所は珍しく成人の日が場所からはずれるカレンダーだった。... -
大相撲
不信・確執・軋轢渦巻く相撲界
3時間半にも及んだ異例の理事会の様子が伝わってきている。それによると、どうも貴乃花親方の「警察の捜査が終わったら協力する」は、スムーズに決まったモノではなさそうである。<一代年寄貴乃花>あくまで貴乃花親方は「協力できない」と主張した。そ... -
大相撲
隠されたままの貴ノ岩
日馬富士の引退記者会見から一夜明けた日は、定例の理事会が開催された、これが異例の注目を浴びた。注目すべき議案がそろいすぎていた。日馬富士暴行事件の中間報告、日馬富士の引退を受けて、貴乃花親方は何か語るのだろうか。冬巡業の帯同はどうなるの... -
大相撲
横綱日馬富士の決断
<引退をスクープした日刊スポーツ>日馬富士が自ら引退に踏み切った。3日目、日馬富士の暴行事件は突如浮上した。本場所そっちのけの大騒ぎが、真相が見えない中、連日連夜続いた。しかし、ここにきて自ら終止符をうった。横綱審議委員会の引退勧告や相... -
大相撲
■福岡千秋楽 1度の不祥事で崩壊するモノ
千秋楽の関心は八角(元北勝海)理事長のご挨拶である。いったい何を語るのだろうとその時を待っていた。土俵に上がった八角理事長は神妙な面持ちだった。そして口を切った。「横綱日馬富士の問題により、皆様には多大なるご心配とご迷惑をおかけしたこと... -
大相撲
■福岡14日目 盛り下がる一方の場所
2敗の隠岐の海が玉鷲に敗れ3敗。同じく2敗の北勝富士が阿武咲に敗れ3敗。1敗の白鵬が遠藤を無難に退けて、40回目の優勝を決めた。優勝争いをしたことがない隠岐の海、北勝富士に過大な期待はいだけない。だが、だからこそ白鵬対隠岐の海戦を組めば、... -
大相撲
■福岡13日目 工夫なき取組編成 興行上は冬の時代
この日から大関高安が休場した。休場者は留まることがない域にまで達した。先場所に引き続き看板に偽りありの場所になった。横綱・大関リーグ戦は千秋楽結びの一番のみという寂しさである。ネットのチケットがさばけなかったせいか、ところどころ席があい... -
大相撲
■福岡12日目 貴乃花のルーツ
白鵬は昨日の敗戦を引きずることなく、御嶽海を圧倒した。高安は北勝富士に敗れ4敗目、豪栄道は逸ノ城に敗れ5敗目。ともに大関として弱すぎる。今後も期待はできないし、弱い大関はいらない。<北勝富士の攻めに崩れる高安><豪栄道、逸ノ城に敗れる>... -
大相撲
■福岡11日目 白鵬のアピールに物言い
結びの一番で奇妙な光景が繰り広げられた。嘉風対白鵬戦は、嘉風のもろ差し速攻で、白鵬は西土俵下の客席まで吹っ飛んだ。世にも奇妙な光景はその直後におきた。土俵下で白鵬が右手をあげているのだ。待ったをアピールしているのか。審判に物言いを要請し... -
大相撲
■福岡10日目 稀勢の里に短命横綱の危機
稀勢の里はまたも負けが込んで休場した。こんなことが短期間で3度もあると短命横綱の気配さえ感じてくる。これまで短命横綱を見てきたが、稀勢の里はまだ5場所目である。そのうち4場所が休場では、6場所制の短命横綱の記録さえつくりかねない。ちばみ... -
大相撲
クイズ 難読サイン
達筆過ぎて読めない字が世の中にはある。以下の力士のサインを当ててみてください。人気現役力士 ベテラン現役力士部屋持ちの親方の現役名 元大関が育てた力士答は千秋楽後に手形を引っ張りだすと思わぬお宝に出会うことが... -
大相撲
ほかにもあった暴行事件
日馬富士の暴行事件が明るみに出てから、メディアで過去の暴行事件を紹介し、ふり返ったりもしている。時津風部屋、新弟子暴行死事件朝青龍、知人暴行事件元金親、マネジャー暴行事件以上が取りあげられている。だが、実は上記以外にもあまり知られていな... -
大相撲
横綱の合格ライン
鶴竜が4場所連続休場中である。今年に入っても皆勤は1場所で、その成績も10勝5敗で横綱の責任を果たしたとはいえない。優勝は通算3回と少ない。今、横綱が抱える最大の問題点は、同じ横綱でもあまりにも差がありすぎることである。双葉山と武蔵山では... -
大相撲
平成29年十一月場所のゆくえ
優勝は白鵬以外考えられない。9連勝と負けなしの上、相撲内容が一番安定している。ただし絶対ではない。昭和42年十一月場所、11勝1敗で独走していた大鵬が休場して優勝を逃したことがある。そういう意味で、白鵬も絶対とはいえない。追いかける上位力士... -
大相撲
◆お知らせ 賢明な読者の皆様へ
土俵の目撃者をいつもご愛読いただき誠にありがとうございます。足を使い、この目で見た生の大相撲をお届けするために、十一月場所の10日目から千秋楽まで福岡国際センターで観戦します。その間興味深い大相撲のテーマをお届けします。場所の話題、福岡情... -
大相撲
■福岡9日目 深い溝からは何も生まれない
稀勢の里は重症である。宝富士相手に左四つになっても肝心の上手が取れないまま攻めていって、宝富士の下手投げをくった。四つ身は差し手よりも上手を先に取りにいくものである。威力があるのは上手である。玉の海の右四つの型は見事であった。上手を取ら... -
大相撲
■福岡8日目 声なき貴ノ岩
稀勢の里は比較的取り易い逸ノ城相手に四つにもなれず、ずるずる後退して土俵を割った。これで4勝4敗となった。稀勢の里は自信を回復するほど十二分な稽古が、いき届いていたとは言いがたい。自信喪失状態の相撲である。明日は宝富士戦。今後の相手は白... -
大相撲
■福岡7日目 混迷深める貴乃花親方
北勝富士は徹底した右おっつけで、稀勢の里の左を封じた。稀勢の里は相変わらず、腰高だし、守りに入っては苦しい。成績も4勝3敗と怪しくなってきた。今場所は優勝争いする前に白鵬以外の横綱・大関は自滅していっている。一言でいうと、地位ほど強くな... -
大相撲
■福岡6日目 異なる証言、疑問に推測憶測が渦巻く事件
大関豪栄道がパワー相撲の千代大龍の猛攻にしのいで、まわりこんだが、最後に土俵を割った。貴景勝は落ちない。高安との突き押し合戦は、貴景勝が優った。白鵬が星も相撲内容も群を抜いている。日馬富士の暴行事件はますます混迷を深めてきた。ビール瓶は... -
大相撲
■福岡5日目 スピード感がない協会の独自調査
今日から照ノ富士が休場した。初日から力の入らない相撲が目立っていたので、休場もやむなしである。これで休場は鶴竜、貴ノ岩、宇良、日馬富士、碧山に続いて幕内6人目である。休場者花盛りというところか。白鵬が珍しく時間前に立ったが、栃煌山は立て... -
大相撲
■福岡4日目 日馬富士は自ら進退を決断したほうがいい
稀勢の里対貴景勝戦は、稀勢の里の立ち合い負けである。後手にまわっておこされ、残り腰はなかった。輪島なら貴景勝タイプには、立ち合い前褌を取ることにすべてをかけた相撲を取るのだが、稀勢の里は無策だった。<スポーツニッポンの記事>さて、日馬富... -
大相撲
■福岡3日目 許されざる力士生命を脅かす暴行事件
3日目、横綱・大関は安定してきた。阿武咲はやや気負い過ぎで足がついていっていない。今日から日馬富士が休場した。ここで彼をめぐるビール瓶暴行事件に触れておかなければならない。何とも不思議な感覚だった。初日から休場の貴ノ岩の休場理由が、2日... -
大相撲
■福岡2日目 パワー負け日馬富士の連敗は深刻
初日黒星スタートの稀勢の里が、難敵阿武咲と対戦した。勝負は立ち合い一瞬で決まった。気負いすぎた阿武咲の下半身が崩れた。稀勢の里は短期決戦で1勝。今の稀勢の里はとにかく勝っていくことが必要である。ここで負けがこんで、休場のパターンはもう限... -
大相撲
■福岡初日 複数ある稀勢の里の敗因
3場所連続休場明けの稀勢の里が、実力者玉鷲に押し出された。初日早々不安な出だしとなった。稀勢の里対玉鷲は3度も立ち合いが合わなかった。最初の立ち合い不成立で稀勢の里の戦法が露見する結果となった。2度目、3度目は玉鷲がつっかけたように見え... -
大相撲
平成29年福岡 横綱・大関に挑む9人のサムライ
横綱白鵬・稀勢の里、大関高安が土俵に戻ってくる。3横綱2大関の上位にフルに挑む力士は3枚目北勝富士までである。東関脇御嶽海から北勝富士までのここ1年間の上位戦の成績は以下である。なお、照ノ富士、琴奨菊は元大関のプライドのため、表からはず... -
大相撲
年間最多優勝争いになる十一月場所
納めの十一月場所の優勝は白鵬か稀勢の里か。白鵬になっても、稀勢の里になっても今年3回目の優勝になり、年間最多優勝になる。ともに休場明けの場所となる。白鵬は過去休場後の成績は以下である。関脇6勝3敗6休→9勝6敗大関全休→10勝5敗▼横綱0勝3... -
大相撲
4横綱時代の終焉
<H29年7月 鶴竜(右)今年最後の一番となった北勝富士戦>鶴竜が早々と十一月場所の休場を決定した。これでまたも4横綱皆勤はならなかったと嘆く方がいるだろうが、4横綱時代は75場所あって皆勤はわずか14場所にすぎない。期待値は20%にすぎないので... -
大相撲
阿武咲と貴景勝を徹底比較2
4.取り口阿武咲・貴景勝ともに突き押しを得意とする。前に出る相撲は四つ相撲力士にとっては一歩間違えると、もっていかれる恐れがある。横綱・大関戦で波乱を巻き起こす要素がいっそう出てくる。突きを得意とした力士に千代の山と朝潮がいる。相撲巧者... -
大相撲
阿武咲と貴景勝を徹底比較1
若くてたくましくて将来性を感じさせる力士、それが阿武咲と貴景勝である。ともに平成8年生まれの21歳の若武者である。九月場所、阿武咲は横綱日馬富士、実力者御嶽海、嘉風、玉鷲に勝って10勝をあげ、小結昇進を決めた。一方、貴景勝は横綱日馬富士、大... -
大相撲
2勤1休の白鵬の限界を探る
白鵬は連続優勝しながら九月場所を休場した。白鵬はこれまで休場の少ない横綱だった。それが、優勝回数や各通算勝利数新記録を達成した要因であった。ここ1年は2勤1休の場所となっている。白鵬自身は東京オリンピックまで務めることを口にしているが、... -
大相撲
勢いが止まった高安
大関に昇進する前は勢いがあった高安だが、大関に昇進したとたん9勝6敗、1勝2敗12休と不成績が続いている。つまり、大関になって勢いがパタリと止まってしまったのである。これは気になる傾向である。<場所入りする新大関高安>高安は十一月場所カド... -
大相撲
現役力士の三賞受賞事情
先場所は3横綱・2大関が休場するなか、貴景勝、阿武咲、朝乃山、嘉風の三賞力士の活躍で場所は盛り上がった。三賞は戦後の混乱期のなかからなんとか大相撲を盛り上げようという気運から誕生した。また、優勝できる力士は限られるが、三賞なら受賞できる... -
大相撲
大奄美の出世街道
十一月場所唯一新入幕を果たした力士が大奄美である。本名坂元元規、鹿児島県大島郡出身、追手風部屋(元大翔山)。185センチ、181ロ。得意技は右四つ寄りである。相撲は小学2年生より相撲道場で取る相撲少年だった。高校相撲では金沢大会で優勝の実績が... -
大相撲
十一月場所の灯りが消えかかったとき
近年、相撲人気は満員札止めが続いているが、大相撲冬の時代は当日赴いてもけっこういい席が買えたものである。特に福岡場所はテレビに映る範囲でも空席がわかるほどであった。このままでは福岡から相撲の灯りは消えるのではと心配されたほどであった。<... -
大相撲
横綱の連続休場後のフル出場
<三月場所で負傷した稀勢の里>3場所連続休場中の稀勢の里、鶴竜は、今度の十一月場所出場に向けて調整中である。以前、連続休場後引退した横綱については触れてきた。今回はフル出場した横綱についてみていこう。横綱は実質地位化した常陸山以降を対象... -
大相撲
平成29年十一月場所番付雑感
十一月場所の番付が発表された。今回、予想番付はそれほど苦労する面が少なかったのでは。その原因ははっきりしている。3横綱が休場して横綱の白星独占がなかったからである。大関もそこそこ勝つが、2大関が休場して輪をかけてしまった。結局出場したの... -
大相撲
四股名あれこれ 現役幕下以下編
幕下以下は四股名花盛りである。もちろん本名の力士もいるが、部屋の特徴の文字を駆使した四股名や新感覚の四股名があふれている。【難読四股名】次の四股名が読めるだろうか。黎大 富蘭志壽 黒熊 美 天空海 貴公俊敏夷東 迅風 大和海黎大はれおん... -
大相撲
46年前の相撲部屋事情
今から46年前の昭和46年三月場所、相撲部屋は26であった。なお、昭和46年三月場所は北の富士、玉の海が同日横綱に昇進してから1年たった場所である。そのなかで十両以上の関取を擁する部屋は、以下である。時津風(元豊山=内田)部屋 6人春日野(元栃... -
大相撲
現代相撲部屋事情
現在相撲部屋は45ある。そのなかで十両以上の関取を最も多く擁している部屋はどこか。伊勢ケ濱(元旭富士)部屋と九重(元千代大海)部屋の6人が第1位。追手風(元大翔山)部屋と木瀬(元肥後ノ海)部屋が5人で第3位。なお、希善龍は幕下落ちが濃厚な... -
大相撲
幕下以下の年齢
久々に幕下以下の力士の年齢を調査してみた。年齢は平成29年に迎えた歳、及び12月31日までに迎える歳とした。対象は幕下以下の力士だが、九月場所限りで引退した力士は含まれていない。ただし、九月場所の新弟子を加えている。また、舛の勝改め隆の勝と貴... -
大相撲
大相撲の原点に立つ小兵力士
2020年に東京でオリンピックが開催されるが、両国国技館はボクシング会場になる。相撲は世界大会が行われるほど広がっているが、オリンピック種目にはなっていない。その理由は競技場が土俵という特殊性があげられる。日本なら相撲部がある学校なら土俵は... -
大相撲
殊勲賞の中身5【昭和31年初~32年11月】
昭和31年初場所は、本名四股名の成山が殊勲賞を受賞した。だが、横綱・大関の成績が悪すぎた。それは殊勲賞が取れなかった朝汐も同様である。優勝は横綱鏡里が14勝1敗で優勝した。1敗は新大関若ノ花がつけた。その若ノ花は13勝2敗の好成績であった。2... -
大相撲
改訂二所ノ関の系統
元若嶋津の二所ノ関親方が、サウナ帰りの自転車で転倒して、緊急脳手術をしたというニュースが流れた。サウナでも体に変調が見られたとか、自転車で何度も転倒しながら、泥だらけで走らせていたという情報が出ている。サウナと雨が降る外の温度差が、血管... -
大相撲
殊勲賞の中身4【昭和29年初~30年秋】
前回の昨年の11月22日以来の再スタートです。このテーマは必ずしも関心度が高くないのですが、ある方が注目しているので時間をかけて現代に近づくようベストを尽くしてみます。昭和29年初場所、大関吉葉山が念願の初優勝を成し遂げた。千秋楽は1敗横綱鏡... -
大相撲
優勝大台40回に挑む白鵬
優勝大台の40回を目前にして九月場所は休場してしまった白鵬。前人未到の優勝記録は十一月場所以降に持ち越しとなった。大鵬が32回の優勝回数を達成したときは、今後破られない記録になるのでは、と思われた。なにしろそれまでの優勝最高記録は年2場所制... -
大相撲
将来の大関候補に浮上した阿武咲
九月場所の阿武咲は、上位を相手に10勝5敗と予想を超える大活躍をした。なにしろ横綱日馬富士、大関照ノ富士をはじめ、実力者御嶽海、嘉風、玉鷲を倒して10勝をあげたのだから、とてつもない結果を残したといえる。今度の十一月場所は、新小結が予想され... -
大相撲
横綱10大史10 外国人横綱誕生
外国人関取の事実上のパイオニアといえば、ハワイ出身の高見山である。外国人唯一の幕内力士であった時代は97場所に及んだ。高見山は愛嬌があり、強さともろさをもち合わせて土俵をわかせた。優勝経験はあるが、最高位は関脇であった。<高見山優勝の記事... -
大相撲
横綱10大史9 双羽黒横綱途上で相撲界を去る
双羽黒は優勝なく、横綱に昇進した。横綱審議委員会の稲葉修氏は「優勝のない力士が横綱になるのはおかしい」と発言したが、協会は押し切ってしまった。双羽黒はなぜ横綱に押し上げられたのか。昭和61年七月場所は、北尾(双羽黒)、大乃国、朝潮、北天佑... -
大相撲
平成29年十一月場所チケットネット事情
チケットの発売日は10月7日だが、ネットでは実はその前に売り出されていた。先行予約のチケットである。先行予約は申し込んだ方のなかから抽選で当選者が出る。通常の料金より高目で、コンビニなどで番号によって引き出すことができる。よく名義が入って... -
大相撲
たった1度の十両入りのチャンス
▼十両東12枚目 北はり磨 5勝10敗西13枚目 矢後 7勝8敗西14枚目 希善龍 6勝6敗3休△幕下東筆頭 貴源治 4勝3敗西筆頭 北太樹 4勝3敗東2枚目 翔猿 5勝2敗東3枚目 舛の勝6勝1敗十一月場所の十両昇進は、舛の勝改め隆の勝と再十両... -
大相撲
イレブン横綱
かつてイレブン横綱といわれた横綱がいた。イレブン横綱とは11勝4敗横綱のことである。いわれたのは相撲中継の解説でおなじみの北の富士である。なぜそう呼ばれたのか。順を追って話そう。<イレブン横綱と呼ばれた北の富士>北の富士は燃える要素がある... -
大相撲
5場所経過!平成29年年間最多勝レース
月日が経つのは早いもので、今年もすでに5場所を終え、残り1場所になった。5場所までの各力士の成績はどのようになったのか。それが以下である。いつも通り、横綱・大関との対戦率によってクラス分けした。その結果横綱・大関はAクラスには一人もいな... -
大相撲
平成30年土俵の目撃者カレンダー
急に涼しくなりました。興味深いテーマをこれからもお届けます。マーク2カ所をクリックして支援してください。よしなに↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓にほんブログ村 相撲 ブログランキングへ ↑↑↑↑↑↑↑↑。 -
大相撲
平成29年十一月場所チケット事情
10月7日、関東地方は雨の予報であった。だが、十一月場所のチケット発売日の威力か、9時頃わずかな霧雨と化した。今年に入って5場所すべて満員御礼をだしているだけに、激しいチケットの争奪戦が予想された。その反面九月場所は横綱をはじめ、休場者が... -
大相撲
横綱の連続休場後の引退
横綱は摩訶不思議な地位である。どんなに休んでも地位が変わることはない。こんなことはほかのスポーツでは見られない。ボクシングでもチャンピオンが長い間防衛戦をおこなわないと王座を剥奪されてしまう。<鶴竜>鶴竜、稀勢の里はもっか3場所連続休場... -
大相撲
相撲好者旭国
相撲好者といっても相撲好きのファンのことではない。力士旭国のことである。ついたあだ名はピラニア。くいついたら離れない相撲である。小兵力士にこうしたあだ名がつけばしめたものである。相撲のうまさはピカ一。やがてあだ名は理詰めな相撲から相撲博... -
大相撲
横綱10大史8 千代の山横綱返上問題
千代の山は戦後の相撲界で最も期待される力士であった。千代の山も食料事情の悪い中にもかかわらず、期待に応えてきた。5場所で十両昇進というスピード出世。2場所後には入幕。入幕した場所ではなんと10戦全勝している。<千代の山のブロマイド>入幕9... -
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横綱10大史7 横綱審議委員会誕生
現代は、横綱に推挙する力士が出現したとき、協会はまず、横綱審議委員会に諮問する。横綱審議委員会がOKを出してはじめて協会が最終決定をする。こうして横綱は誕生する。それでは、横綱審議委員会はいつどのような経緯で誕生したのか。歴史をふり返っ... -
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三賞に縁が薄かった偉大な大鵬
今年の五月場所、宇良が11勝をあげながら、三賞を受賞できなかった。これはいささか腑に落ちない決定であった。三賞には運、不運がつきまとうのか。新入幕の10勝は敢闘賞かと思いきや龍皇は受賞でなかった。龍皇にとっては幻の敢闘賞であった。優勝32回、... -
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阿武咲あの日あの時
九月場所10勝5敗で金星と敢闘賞を獲得して、大活躍したのが阿武咲であった。阿武咲は幕下以下を11場所とスピード出世とともに18歳という若さで十両入りした。幕下以下時代の知られざる阿武咲を写真でふり返ってみよう。H25年1月出世披露 &... -
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早めの十両昇進発表の意味
本日十両昇進が発表された。幕下の十両昇進候補は4人いた。東筆頭 貴源治 4勝3敗西筆頭 北太樹 4勝3敗東2枚目 翔猿 5勝2敗東3枚目 舛の勝6勝1敗これに対し十両からの陥落候補は3人いた。東12枚目 北はり磨 5勝10敗西13枚目 矢後 7... -
大相撲
幕内最高優勝の賞金案
平成29年九月場所は日馬富士の11勝4敗の優勝で閉幕した。幕内最高優勝の賞金は、現在1000万円である。しかし、これは成績とまるで無縁である。優勝改革として筆者はかねがね賞金は成績に応じて配分すべきだと主張してきた。ではどのようにするのがいいの... -
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■秋千秋楽 熱狂的ファンが日馬対豪栄道戦を盛り上げた
日馬富士か豪栄道か。結びの一番優勝をかけて激突。というほどの期待と緊張感はまるでもてなかった。2人とも、とにかくよく負けた。日馬富士は金星4つ、豪栄道の3敗もすべて平幕である。結びの一番はよく負けた者同士の今場所唯一の横綱・大関リーグ戦... -
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■秋14日目 チケット完売に反比例する場所の中身
連敗豪栄道が悲鳴をさそう相撲ながら、貴ノ岩になんとか勝利して3敗で止めた。3敗でも豪栄道は単独トップである。3横綱2大関の休場はまたとない優勝チャンスであったはずだ。ほかの力士は何をしていたのか。特に実力者関脇御嶽海は期待する前に連敗ス... -
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■秋13日目 場所の終焉
豪栄道が前日に続き、貴景勝に圧倒され連敗した。豪栄道はこれで3敗目である。3横綱2大関が休場する場所で、3敗がトップとはあまりに低レベルすぎる。絶対的強者どころか、比較的強者もいなかったのが、今場所の実態である。<豪栄道(はたき込み)貴... -
大相撲
■秋12日目 豪栄道2敗の意味
優勝戦線トップの豪栄道が、松鳳山に敗れて、2敗となった。立ち合いは2度不成立。3度目に立って突き合い、押し合いの応酬から豪栄道が引いた。まわり込んで再び攻めに転じたとき、はたき込まれてしまった。豪栄道の敗因は引いた点にある。それでもトッ... -
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■秋11日目 豪栄道が土俵を締めた
追うものは敗れ、リードする者は勝利する。11日目はそんな日になった。2敗千代大龍の対戦相手は5場所連続三役の玉鷲である。玉鷲の突きと千代大龍の突きとどちらの突きが先手を取るか。焦点はそこである。両力士立ちあがって、先手は千代大龍が取ったが... -
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■秋10日目 日馬富士の今後
日馬富士が調子を取り戻してきた矢先、平幕の貴景勝に不覚をとった。日馬富士は鋭く立った。ここまではいい、だが、組み止められず、突き合い、押し合いの展開から貴景勝がかわすと、日馬富士はバランスをくずして前に落ち、4敗をきっした。今場所の日馬... -
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■秋9日目 優勝の行方
9日目を終えて、優勝の可能性を秘めた力士がしだいにしぼられてきた。3敗まで可能性はあるが、ここでは中間視点として1敗豪栄道、2敗阿武咲、千代大龍、貴ノ岩、大翔丸のうち横綱・大関と対戦した3力士にしぼって検討してみる。碧山を退けた豪栄道は... -
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■秋8日目 熱戦が目立った中日
雨の8日目。今日はかつてあった相撲の会のメンバー3人と観戦した。久々に会うなつかしい方もいた。メンバーの1人が、三段目の福山が大野城相手に居反りをみせたと話してくれた。筆者は電車のトラブルで遅れて国技館入りしたので、残念ながらその相撲は... -
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■秋7日目 アンバランスな取組&勝負ポイント
まず、今日の取組でいただけなかった点を指摘しておきたい。取組は昨日つくられたものだが、1敗の大栄翔と対戦したのは、休場から再出場した佐田の海である。どうみてもアンバランスだし、佐田の海に勝ち目は薄い。結果はその通りになった。<佐田の海(... -
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■秋6日目 注目の三番を斬る
絶対的強者がいない場所は、戦国場所かサバイバル場所か、はたまたどんぐりの背比べ場所か。メディアの中には星が先行している力士に注目しがちだが、彼らが勝ち進んでいけるとは限らない。その前に実力者がたちふさがるのを見落としてはいけない。それが... -
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■秋5日目 乱戦・混戦模様の今場所
まだ序盤戦が終わったばかりで、成績をうんぬんするのは早いが、場所は乱戦・混戦模様になってきた。なぜ、こうした事態になるのか。絶対的強者がいないからである。番付でいえば横綱・大関に責任がある。企業で高級待遇を受けていて、結果を出せなければ... -
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■秋4日目 失われた横綱・大関の権威
横綱・大関は特別な好成績をあげ続けて初めてなれる地位である。そこには、協会の看板として、好待遇と権威がある、今場所は、3横綱・1大関と過半数以上の横綱・大関陣が休場しただけではすまない状況になってきた。残された横綱日馬富士2勝2敗、カド...