大相撲

■秋千秋楽 熱狂的ファンが日馬対豪栄道戦を盛り上げた

2017年9月24日

日馬富士か豪栄道か。結びの一番優勝をかけ
て激突。というほどの期待と緊張感はまるで
もてなかった。2人とも、とにかくよく負け
た。日馬富士は金星4つ、豪栄道の3敗も
すべて平幕である。結びの一番はよく負けた
者同士の今場所唯一の横綱・大関リーグ戦と
なった。

だが、そんな冷ややかな目で見ているのは
筆者だけかもしれなかった。ひとたび国技館
を入ると幕内土俵入りの豪栄道、横綱土俵
入りの日馬富士には熱い連呼が飛び交う。
そしてそれは結びの一番で最高潮に達した。
熱狂的ファンにはたまらない瞬間である。
170924千秋楽幕内表彰 589
<本割 〇日馬富士(寄り切り)豪栄道>

激突の一瞬来る。両者あたりあったが、日馬
富士は低く前まわしのいいところをとって
一気に走った。日馬富士の完勝である。豪栄
道ここまできてかわいそうというファンの声
が聞こえる。琴欧洲も把瑠都も琴奨菊も1回の
優勝であった。せめて豪栄道には2回優勝
してほしいという。
170924千秋楽幕内表彰 659
<決定戦〇日馬富士(寄り切り)豪栄道>

10分後、優勝決定戦が始まった。東西ところ
を換えて再登場である。熱い声援が再び湧き
起こる。両者立ち上がるや低く入った日馬
富士。豪栄道引くも呼び込んだカタチになり、
日馬富士が素早く寄り切った。日馬富士は
本割、決定戦と連勝して9回目の優勝を成し
遂げた。これは土俵の鬼初代若乃花、王者
大鵬、天才輪島、大乃国、旭富士、曙、千代
大海、栃東(子)についで9人目である。
170924千秋楽幕内表彰 718
<9回目の賜杯を受ける日馬富士>

優勝制度の前身(時事新報社が幕内最高成
績者の額を国技館に掲げた)である明治42年
夏場所から数えて今場所は、484場所目に
あたる。4敗の優勝は過去に栃東(父)、
武蔵丸に続いて史上3回目というレアケース
である。優勝改革として成績によって優勝
賞金を変えたほうがいい、とこれまで主張
してきたが、11勝優勝でなおさらその必要を
感じつつ国技館を後にした。

一緒に観戦した方の一人が、力真の断髪式に
おもむいた。
興味深いテーマをこれからもお届けます。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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