横綱白鵬・稀勢の里、大関高安が土俵に戻っ
てくる。3横綱2大関の上位にフルに挑む
力士は3枚目北勝富士までである。東関脇
御嶽海から北勝富士までのここ1年間の上位
戦の成績は以下である。なお、照ノ富士、
琴奨菊は元大関のプライドのため、表から
はずした。ただし、三賞では元大関だからと
いって除外することはないように、心がけて
いただきたい。

この1年、上位で最も勝ち越している力士は、
御嶽海である。目下上位で5場所連続勝ち
越し中である。特に横綱戦はここ1年で7勝
11敗(不戦勝1あり)と好成績を残している。
その反面大関には3勝11敗とさほど勝てて
いない。また、一月場所11勝した以外2ケタ
勝利がない。大関を目指すなら今後2ケタ
勝利がほしいところである。

<H29年7月 優勝白鵬に土をつけた御嶽海>
もう1人の上位の実力者は玉鷲である。大関
にはここ1年12勝4敗と圧勝している。横綱
戦は5勝10敗の成績を残している。先場所、
先々場所と連続7勝8敗と惜しくも負け越し
ている。今場所踏みとどまらないとずるずる
と後退しかねない。再び突き押しの威力を
土俵で発揮していただきたい。
新しい力、新小結阿武咲と前頭筆頭の貴景勝
は楽しみな力士である。真っ向から突き押し
で勝負する相撲は若々しく魅力的である。
横綱・大関は後手にまわったり、引いたり
しては危ない。先場所は横綱・大関が休場
していただけに、阿武咲と貴景勝の真価が
試されるのは今場所になる。

<H29年9月阿武咲旋風 日馬富士を圧倒>
北勝富士は七月場所初上位で勝ちこしたもの
の、先場所は惜しくも1点の負け越しであっ
た。今場所はリベンジ場所になる。横綱戦は
2勝2敗、大関戦は4勝2敗と数字は、飛躍
する可能性を秘めている。稀勢の里とは初
対戦になる。
関脇嘉風が3場所連続上位勝ち越しで安定し
ている。スピード勝負の嘉風は、特に日馬
富士には分がいい。先場所は初日から4連敗
でどうなるかと思ったが、8連勝して勝ち
越した。実力者ぶりを示した場面であった。
横綱・大関は最後の最後、勝負ガ決まるまで
油断できない。

<H29年5月 嘉風、稀勢の里から殊勲>
実力者とフレッシュな挑戦者が挑む十一月
場所は明日から始まる。
大鵬の書を入手しました。
興味深いテーマをこれからもお届けます。
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