大相撲

■福岡初日 複数ある稀勢の里の敗因

2017年11月12日

3場所連続休場明けの稀勢の里が、実力者
玉鷲に押し出された。初日早々不安な出だし
となった。稀勢の里対玉鷲は3度も立ち合い
が合わなかった。最初の立ち合い不成立で
稀勢の里の戦法が露見する結果となった。
2度目、3度目は玉鷲がつっかけたように
見えたが、稀勢の里が立ちにくそうにも見え
た。

稀勢の里は気合とともに集中して立つことが、
できにくい状況だった。それは本場所を離れ
ている不安からくるようにも思えた。相撲は
左ざしでつかまえにいく稀勢の里を玉鷲突き
離してそうはさせない。このときの稀勢の里
は腰が高すぎた。そこに玉鷲の突き押しが
炸裂したものだからどんどん腰が高くなって
いって、最後は押し出された。

稀勢の里の敗因はそれだけではない。まだ
ある。稀勢の里は太りすぎである。184キロ
は動きや後手にまわると体重は負担になる。
栃木山は体重が増加すると「汗がたまって
いるのだ」といって体重をしぼったもので
ある。そういう意味では182キロの高安も重
すぎる。

稀勢の里を取り巻く挑戦者は、若さとパワー
の阿武咲と貴景勝、思い切った相撲をとる
千代大龍、スピードで勝負する嘉風、実力者
御嶽海と1つ間違えると危うくなる相手ばか
りである。稀勢の里にこれから対戦する相手
は、油断できない力士揃いである。

今こそ、稀勢の里は自分の相撲を取ること
だけに専念すべきである。大鵬は5場所連続
休場後の初日栃東に負けた。その翌日から
45連勝(誤審記録)を達成したのである。
「初日の敗戦は自分の相撲をピリっとさせ
た」と災い転じて福とした。稀勢の里は大鵬
の精神に学ぶときである。

炬燵から離れにくい季節です。
興味深いテーマをこれからもお届けます。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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