大相撲

横綱日馬富士の決断

2017年11月29日

160510二日目−1
<引退をスクープした日刊スポーツ>

日馬富士が自ら引退に踏み切った。3日目、

日馬富士の暴行事件は突如浮上した。本場所
そっちのけの大騒ぎが、真相が見えない中、
連日連夜続いた。しかし、ここにきて自ら
終止符をうった。横綱審議委員会の引退勧告
や相撲協会からの断を待たずに決意したこと
はよかった。日馬富士はこれ以上ない責任の
取り方を示した。
090524千秋楽表彰 039
<H21年5月 初優勝>

暴行はよろしくないが、日馬富士を救いたい
と思う方の心情はわからなくもない。人間
には功罪がある。罪ばかりに目をむけて、
彼の功の部分に目をつぶるのは偏った見方で
ある。モンゴルの心臓病の子供たちを救う
ために医療支援活動をしてきた。また、ファ
ンを大切にする姿勢は誰よりも上であった。
日馬富士に接したファンは感じているはずで
ある。

同時に考えなければならないのが、横綱審議
委員会の規定が「激励、注意、引退勧告」の
3つしかないことである。相撲協会の罰則に
しても「除名、解雇、番付降下、出場停止、
減給、譴責」である。これにプラスして出場
停止+奉仕活動あるいは慈善活動○年がなぜ
ないのか。もっと外に目を向けていただき
たい。
20120928日馬でず入り 090
<H24年 新横綱の奉納土俵入り>

問題は、誰もここまで大事になるとは思わ
なかったことである。大相撲の世界しか知ら
ないのでは、世の中の社会人とは感覚的に
ズレが生じる。相撲堂老人が「幕下以下の
力士でも、10万円なんてご祝儀にはいらない
よ」と言っていたことを思い出した。働いて
10万稼ぐのは簡単なことではない。贈呈品が
届いても礼状を出さない関取の話を聞いた
ことがある。
130825二日目C 101
<H25年 ジャカルタ巡業>

日馬富士は土俵を去った。安馬時代を知って
いるだけに、あの小さな体で大関を通り越し
て横綱まで昇進することは想像できなかった。
スピード・集中力で9回も優勝した。日馬
富士こそ自己の限界以上の力を発揮し、相撲
を取った横綱であった。

福岡の疲れが残っています。
興味深いテーマをこれからもお届けます。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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