大相撲

■福岡千秋楽 1度の不祥事で崩壊するモノ

2017年11月29日

千秋楽の関心は八角(元北勝海)理事長の
ご挨拶である。いったい何を語るのだろうと
その時を待っていた。土俵に上がった八角
理事長は神妙な面持ちだった。そして口を
切った。「横綱日馬富士の問題により、皆様
には多大なるご心配とご迷惑をおかけした
ことを心よりお詫びいたします」と異例の
お詫び挨拶となった。
171126千秋楽十両幕下以下 659
<八角(元北勝海)理事長のご挨拶>

ただ、これまで数々の不祥事でのお詫びを
見てきた筆者としては「ご心配とご迷惑」と
いうフレーズは数々聞いてきた。そのときも
今回もちょっと違うと思った。これは信頼と
信用の失墜の問題ではないか。信頼、信用を
築くのは容易ではない。地道でファンに応え
る行為をこつこつと積み重ねて成るモノで
ある。

しかし、1度の不祥事でそれは崩壊する。
新弟子暴行死事件、薬物事件、野球賭博事件、
八百長事件で相撲界は黒い体質なのだと思わ
れた。その不信感ため、どれほどファンが
去って行ったかわからない。平成22年の野球
賭博発覚直後の七月場所初日の様子を紹介
しよう。
171126千秋楽十両幕下以下 691
<休場者続出で寂しい協会ご挨拶>

暴力団関与で開催が危ぶまれた七月場所が
始まった。今まで見たこともない光景が繰り
広げられた。入り口で待ち構える報道陣。
開場を待つファンに元NHKの杉山氏が話を
聞いていた。筆者も館内で日刊スポーツの
記者に取材された。当然、暴力団からみの
野球賭博事件に関してである。処分者が少な
いから解雇、多いから謹慎というようなこと
は、してほしくない。物事は公平・公正で
なければいけないと答えた。

今回NHKはダイジェスト放送のみである。
会場入りしてまっさきに見たのはNHKの
放送席がどうなっているかである。スペース
は実況放送がなくても以前と変わらず存在
した。電光掲示板では休場に謹慎力士と岩木
山の名前が混在している。きちんと区別しな
いと誤解を招きかねない。
無題A
<平成22年七月場所初日の日刊スポーツ新聞>

土俵の進行予定時刻は番数が減っているにも
かかわらず、いつもの初日どおりだ。協会
挨拶では村山理事長代行が土俵にあがる。
自分の言葉でお詫びとこれからの出直しを
語る。毎回、決まり文句の挨拶よりいい。
今後も続けていただきたい。幕内の取組が
始まっても比較的静かだ。まばらな懸賞に
ぱらぱらと拍手が起きる。西2階椅子席に
陣取った稀勢の里の応援団の声援が館内に
響く。番数が幕内では3番少ないにもかか
わらず、打ち出しは帳尻をあわせたように
終了した。

今回の事件で八角理事長はカバナンスを口に
した。現代企業では当たり前だが、相撲協会
からその言葉を聞くとは思っていなかった。
これまで八角理事長は全協会員を集めて不祥
事を起こさぬよう戒めてきた。今回も場所後
に関取を集めての講和をおこなった。

根本は教育にあると思う。相撲教習所や部屋
で教育することが大切である。筆者は玉錦の
生き様が好きで、大相撲が不祥事続きでも
見放さないできた。昭和3年の一月場所。
千秋楽をむかえ前頭13枚目の三杉磯は全勝、
大関常陸岩は1敗。当時は優勝決定戦制度が
なく、同点なら番付上位が優勝。平幕の三杉
磯は千秋楽に小結玉錦とあてられた。前日
から玉錦のもとには八百長の申し入れがあっ
たようだが、断った。
2玉錦2A
<クリーン横綱玉錦>

玉錦は千秋楽の一番は負けては八百長と思わ
れるので必死でうっちゃった。常陸岩が宮城
山を破り、優勝を決めた。玉錦は常陸岩の
後援筋から宴会に誘われたが「人のために
相撲は取らない」と断ったという。八百長
嫌いで後年は誰も頼みにいかなかったという。
こうした玉錦の生き様を手本として教育に
生かしていただきたい。

【福岡人間交差点】
隣の席の方と楽しく観戦。名刺交換をしたが、
同姓であることにびっくり。これまで様々な
出会いがあったが、同じ苗字の方とははじめ
てである。近くで観戦していたお笑いコンビ
キンボシより缶ビールと清酒をいただいた。
本当にありがとうございました。同じ苗字の
彼とは来年の再会を約束して会場を後にした。

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  • この記事を書いた人
denkouriki

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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