2017年– date –
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大相撲
大相撲冬の時代、大阪場所の人気度
大阪場所のチケットが1日、いや数時間で15日間分が売り切れた。驚異的なことである。ただし、注釈がつく。ネットダフ屋・にわかネットダフ屋が、買い占めていることが考えられるからだ。それにしても明治神宮の稀勢の里の横綱の土俵入りに1万8000人も集... -
大相撲
御嶽海・正代の出世街道
一月場所をわかした力士に学生出身の御嶽海と正代がいる。今年活躍する力士として両力士をあげる者がいるほどである。御嶽海と正代はそもそもプロのスタートから違っていた。御嶽海は東洋大相撲部で学生横綱、アマチュア横綱を獲得した実績から幕下10枚目... -
大相撲
大関の負け越し
稀勢の里の大関31場所で優勝以外、たった1回だけあったことがある。それは負け越しである。それも千秋楽の不戦敗によって決定してしまった。また、琴将菊は連続負け越しで三月場所は関脇に陥落するが、大関32場所で8回負け越している。年6場所が定着し... -
大相撲
稀勢の里の優勝回数を予想する
福祉大相撲の力士インタビューに出演したのは、時の人稀勢の里であった。そこで、一月場所の解説を休まざるを得なかった北の富士さんの手紙が読まれた。北の富士さんは35歳まで相撲を取って、優勝は15回してほしいと綴った。この優勝回数は半端ではない。... -
大相撲
稀勢の里の横綱昇進で失われたモノ
稀勢の里を6場所制最強の大関、6場所制唯一の名大関と今まで称してきた。それが思いもしない?横綱昇進で立ち消えになってしまった。稀勢の里は大関時代の成績は以下である。大関在位 31場所勝率7割1分4厘 1場所平均10.7勝12勝以上 8回 1年に1... -
大相撲
大関陥落制度あれこれ
1年前優勝した琴奨菊が、一月場所で2場所連続負け越すとは、誰が想像しただろうか。十一月場所5勝10敗、一月場所5勝10敗と大敗しての大関陥落が決定した。三月場所10勝以上すれば、規定によって大関に復帰できる。これまで復帰できたのは三重ノ海(横... -
大相撲
4横綱のゆくすえ
稀勢の里の横綱昇進で久々に4横綱が勢ぞろいする。しかし、賢明な読者は、4横綱時代がけして華麗な時代でないのにお気づきだと思う。土俵の目撃者では、昨年「検証!4横綱の時代」を、総括を含めて10回にわたって連載した。そこでは様々な問題点が浮上... -
大相撲
宇良11番勝負
一月場所の宇良は、惜しくも十両優勝に手が届かなかったが、11勝をあげて入幕を決定的にした。一月場所は稀勢の里の優勝で大いに盛り上がった。その反面横綱、大関に休場者が出て取組は寂しかった。しかし、様々な技を展開して観客を驚かせたのが、十両3... -
大相撲
白鵬の挫折
一月場所の白鵬は14日目に平幕の貴ノ岩によもやの敗戦をきっし、稀勢の里の優勝が自動的に決まってしまった。貴ノ岩は前頭10枚目で13日目まで10勝3敗だが、上位戦は小結の高安としか当たっていない。ところが、終盤にきて横綱鶴竜、大関豪栄道が休場して... -
大相撲
平成29年大阪場所チケット事情
2月5日は大阪場所のチケット販売日であった。1日たった今、販売状況は15日間完売である。驚異的なスピードという表現ですまないほどの大相撲過熱人気である。これには日本出身の横綱稀勢の里の誕生が大きい。本場所の華麗な土俵入りへの関心、新横綱と... -
大相撲
大相撲トーナメント最大の見所は稀勢の里
日本大相撲トーナメント第41回大会は、稀勢の里の横綱昇進とともに、人気が加速し、ついにはチケットが売り切れとなった。午前11時開場ではあるが、すでに多くの方が集まっていた。ただし、11時は開場であって、まだ始まっていないのだから、指定席の方は... -
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新横綱の通信簿
稀勢の里が横綱に正式に決定してから11日が経過した。三月場所まで5週間となった。この5週間で横綱としての稽古をしなければ、好成績は残せない。稽古量、対戦相手、質。質とは何を強化するか、何を身につけるか、長い相撲になっても息が切れないスタミ... -
大相撲
横綱の6場所連続(1年間)好成績8
横綱の6場所連続(1年間)好成績は最終章を迎えた。ここでは現役も登場する。朝青龍は優勝25回、7連覇など数々の記録をつくり、時代を築いた。1年間の成績ではどんな数字をあげたか。最初に72勝以上をあげたのは連続優勝を含む大関時代である。だが、... -
大相撲
時天空あの日あの時
1月31日まさかの訃報が入ってきた。元小結時天空の間垣親方が37歳の若さで亡くなられた。血液のがんである悪性リンパ種とのことである。土俵は平成27年九月場所を最後に休場が続き、最後は三段目まで落ちたが、復帰できず平成28年8月についに引退した。... -
大相撲
横綱の6場所連続(1年間)好成績7
ここでは曙、貴乃花、若乃花という同期が登場する。先行したのは曙である。最初に横綱に昇進した。曙が最初に1年間72勝以上の成績をあげたのは、大関3場所、横綱3場所のときである。成績は72勝18敗である。そこを含め5場所連続72勝以上をあげた。その... -
大相撲
横綱の6場所連続(1年間)好成績6
このテーマは、昨年12月23日以来の再開である。この間一月場所の番付に関すること、場所の展望、本場所、稀勢の里の横綱昇進と続いた。そのため初めてご覧になる方、お忘れの方は以下をクリックしていただければ幸いです。横綱の6場所連続(1年間)好成績... -
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稀勢の里に立ちふさがる力士
昨年の三月場所から今年の一月場所までの1年間、稀勢の里は74勝16敗と堂々たる成績をあげた。時の最強者としての立場を築いた。師匠の隆の里は新横綱の場所、15戦全勝優勝を達成している。全勝は別として、稀勢の里も新横綱優勝を成し遂げたいところであ... -
大相撲
稀勢の里、大関時代の位置づけ
これまで稀勢の里のことを6場所制最強大関と称してきた。1場所平均10勝以上あげた大関は稀勢の里だけだった。しかし、稀勢の里は横綱に昇進して、大関ではなくなった。過去のものになった。しかし、横綱になった力士でも、実績は大関時代が上という者も... -
大相撲
稀勢の里横綱昇進、その成績
19年ぶりの日本出身の横綱誕生に熱狂は留まるところを知らない。これまで稀勢の里は、成績は十分だが、優勝がなかった。一気に優勝を決めたことで即横綱昇進が決定した。連続優勝ではないが、連続優勝した横綱、先輩横綱と比較して昇進成績はどうか。改め... -
大相撲
異例のなかの稀勢の里の土俵入り
稀勢の里フィーバーは止まらない。今日明治神宮でのお披露目土俵入りをメディアが流した影響も加わって、大勢の方が駆けつけた。明治神宮サイドは横綱の土俵入りを見に来た方を拝殿前の広場の外に並ばせた。早い人は午前に来ていた。その列たるやとてつも... -
大相撲
優勝稀勢の里 血涙14番勝負
これまで稀勢の里の取組グラフは相撲内容を採点したケースが多かった。実は千秋楽稀勢の里と白鵬の決戦になった場合は、両者の相撲内容を徹底比較する企画を想定していた。白鵬が14日目に負けて幻となってしまった。稀勢の里の初優勝、横綱昇進の反響は想... -
大相撲
3つのジンクスに挑む稀勢の里
今日正式に稀勢の里の横綱が決定した。伝達式は通常部屋で行うが、手狭ということでホテルになった。ホテルといっても都内の高級ホテルというだけで明らかにしていない。ある相撲ファンは言う。「ファンの祝福はいらないというわけか」さらに「モンゴル力... -
大相撲
稀勢の里栄光のグラフ
一月場所の優勝者、稀勢の里は賜杯をはじめ20の表彰を受けた。そのうち海外がフランスなど8つある。テレビではNHK金杯まで放送されていた。稀勢の里の栄光を主な表彰を未放送分も含め、いくつか紹介しよう。 八角(元北勝海)理事長より賜杯を受... -
大相撲
平成29年一月場所総評
★15日間満員札止めの盛況だった前売りが売り切れたのが発売初日から3週間ほどだから驚異的な人気である。場所は15日間満員札止めとなるほど盛況だった。ただ、ネットで高値販売するネットダフ屋及びにわかダフ屋がはびこっているとの指摘がある。主催者権... -
大相撲
■初 千秋楽 時の最強者となった稀勢の里
すでに優勝者は決まったが、千秋楽の着目点は白鵬対稀勢の里以外にない。昨年(平成28年)三月場所、五月場所、稀勢の里は13勝という好成績をあげながらも、白鵬という壁に阻まれ、優勝を逃してきた。しかし、現在状況は大きく一変している。白鵬は横綱と... -
大相撲
■初 14日目 遅れて来た男、稀勢の里が念願の初優勝
14日目、優勝を争う横綱と大関の対戦相手は平幕という異例のなか、波乱が起きた。1敗稀勢の里が危なげなく逸ノ城に勝った。ここまでは順当である。しかし、2敗白鵬は貴ノ岩にいいところなく敗れ、その瞬間、稀勢の里の初優勝が決定した。そのとき歓喜の... -
大相撲
■初 13日目 次々と消える対戦相手
13日目は各段の優勝に関る取組が組まれる。取組開始は10時35分頃と思い、国技館に10時20分に着いた。しかし、実際の取組開始は力士数や休場者の影響か、10時50分であった。取組開始前に一緒に観戦するKI氏が到着していた。優勝に関る取組で注目したのは... -
大相撲
■初 12日目 工夫なき取組
鶴竜の休場は鶴竜個人の問題では済まなかった。取組編成に大きな支障を及ぼす結果となった。12日目が突然横綱・大関リーグ戦が皆無になったのである。本来なら鶴竜対照ノ富士、白鵬対琴奨菊が組まれるはずだった。それが白鵬に不調の栃煌山では盛り上げが... -
大相撲
■初 11日目 櫛の歯が欠けた場所の光
11日目、この日は場所の予想、今年の10大ニュースでお馴染みのKW氏と共に観戦した。15日間満員御礼札止めという好況とは裏腹に、横綱鶴竜が今日から休場した。これで2横綱休場、大関照ノ富士、琴奨菊が7敗という崖っぷちという櫛の歯が欠けたような場... -
大相撲
■初 10日目 終盤戦への懸念
このところ相撲内容がもう一つの稀勢の里。今日は照ノ富士相手にじりじり攻めて1敗を守った。相撲が乱れている白鵬は、勢相手に離れて取ったが、なんとかさばいて連敗を止めた。両力士に共通しているのは、強さを見せつけ、スカッと勝つとまではいってい... -
大相撲
■初 9日目 暗雲漂う優勝争い
稀勢の里がカド番で2勝6敗の琴奨菊によもやの一方的敗北。稀勢の里は立ち上がるや何をしたいのかまるでわからない状態だった。棒立ちのままでいるうちに琴奨菊の上手を取れないがぶり寄りに後退。足が俵にかかることなく、を土俵外に踏み出す始末であっ... -
大相撲
■初 8日目 優勝戦線に異変あり
勝負に絶対はない。まして大相撲は一番相撲である。3本勝負ではない。全勝白鵬が、1勝しかしていない、しかも上位初挑戦の荒鷲に負けるとは、誰が想像できただろうか。荒鷲の勝因は立ち合い変わり気味の四つ身から、休まず攻め立てたことである。白鵬は... -
大相撲
■初 7日目 大関の終焉
好調稀勢の里は、不調栃煌山をまったく問題にしなかった。6場所制最強の大関稀勢の里は先場所で大関30場所を迎えた。318勝132敗(1不戦敗あり)で勝率は7割7厘である。1場所10.6勝である。6場所制になって大関の通算成績で1場所平均10勝を超えている... -
大相撲
■初 6日目 稀勢の里の今後
稀勢の里の今日の対戦相手は先場所苦杯をなめた正代である。正代右差し、稀勢の里左差しの争いである。両者立ち上がり、予想通りの展開となった。だが、稀勢の里はいつもの稀勢の里ではなかった。左からの突き起こして正代を後退させ、一蹴した。稀勢の里... -
大相撲
■初 5日目 崩れつつある優勝争い
22勝13敗。これは横綱・大関の5日目までの成績である。よくもここまで負けたものだ、という印象である。これでは15日間満員札止めになるほど国技館に足を運んでくれるお客さんに応えられる数字ではない。負け越しそうな大関を予感させる成績さえある。相... -
大相撲
■初 4日目 正代、御嶽海どちらが出世する
正代は寄り立てる琴奨菊相手に土俵を回りこんで、琴奨菊の攻めをしのぐ。もろ差しの体勢に成功すると、反撃に転じて寄り切った。御嶽海は横綱鶴竜に怒涛の圧力。鶴竜がまわり込むも最後は出足で圧勝した。御嶽海は横綱戦を2勝1敗で終えた。正代と御嶽海ど... -
大相撲
■初 3日目 大相撲雑感
平日初の日の満員札止めは、事前に予想されていたとはいえ驚異的なことである。発売3週間くらいで既に前売りがなくなっていた。今場所の15日間満員御礼は確実である。大相撲冬の時代にこんななぞなぞがあった。野球場にいる鳥はウグイス(嬢)、では大相撲... -
大相撲
■初 2日目 玉鷲戦でみせた稀勢の里の破壊力
今日、目にとまったのは結びの一番で日馬富士を倒した御嶽海ではない。めきめき地力をつけてきた玉鷲を倒した稀勢の里である。稀勢の里が玉鷲戦でみせたのは爆発力だった。一気に玉鷲を土俵外にもっていった。これまで稀勢の里はどちらかというとじわじわ... -
大相撲
■初 初日 時間がかかりそうな新旧交代
昨年同様、初日は天覧相撲となった。木戸を通ると手荷物検査と金属探知機のようなところをくぐることになった。御前掛かり土俵入りが見られるか、いや午後5時の幕内後半からになるとのことだった。バブルを知らない世代だけでなく、御前掛かり土俵入りを... -
大相撲
どうなる一月場所の優勝争い
昨年は5人の優勝者が出た。場所前からの予想通りになったのは白鵬くらいである。明日から始まる一月場所はどうか。優勝の条件としてあげられるのは、次の3つである。第一に取りこぼしを少なくする。第二に横綱・大関戦を勝ち抜く。最後は優勝争いをする... -
大相撲
明治神宮奉納土俵入りグラフ
本場所は奇数月の第2日曜が初日である。カレンダー上8日から14日までが初日になりえるわけである。一月場所は最も早い日の8日になった。新春恒例の明治神宮での奉納土俵入りが正月明けあわただしい日程の感があるなかで行われた知った顔は2人だけ見つ... -
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横綱・大関に挑む10人のサムライ
8日から始まる一月場所、東関脇玉鷲から東3枚目隠岐の海までが横綱・大関7人(場合によっては6人)に挑む。上位に休場が出ると西3枚目勢も入ってくる。休場者が出なくても同部屋対戦せずで、先場所の正代同様、日馬富士、稀勢の里、照ノ富士と対戦す... -
大相撲
今年はどうなる 豪栄道・琴奨菊
琴奨菊と豪栄道は、昨年ともに日本中を熱狂させる初優勝を飾った。琴奨菊は10年ぶり日本出身力士としてビッグニュースになった。これが引き金となって、稀勢の里が連続13勝をあげ、秋には豪栄道が全勝優勝を達成した。優勝した場所は無敵の強さだった。だ... -
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今年はどうなる 鶴竜・日馬富士
鶴竜は白鵬と同じ年の生まれである。白鵬が若くして横綱になったのに比べ、遅れてきた横綱といえる。十一月場所の優勝は予想外であったが、本人にとっては意味のある優勝であった。それは横綱になって初めて13勝以上の成績をあげたこと。1年に1回の優勝... -
大相撲
今年はどうなる 今までと違う稀勢の里を示せるか
稀勢の里は昨年、13勝2回、12勝2回、10勝、9勝で年間69勝をあげた。これは平成25年の68勝を超える自己新記録であった。25歳から26歳にかけての記録を29歳から30歳で更新したのである。今年はどうなるか。昨年並みなら実力的にはまだやれそうである。た... -
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今年はどうなる 白鵬復活優勝のキーポイント
明けましておめでとうございます。今年はどうなる白鵬編をお届けします。白鵬といえば魁皇の最高通算勝利1047勝超えの話題もありますが、これは時間の問題であり、数字の積み重ねで減ることはないため、ここではふれません。本編は遠ざかっている優勝をメ...