登場する。先行したのは曙である。最初に
横綱に昇進した。曙が最初に1年間72勝以上
の成績をあげたのは、大関3場所、横綱3場
所のときである。成績は72勝18敗である。
そこを含め5場所連続72勝以上をあげた。
そのなかに自己最高成績の77勝13敗がある。
だが、この後曙は、3場所連続休場があり、
再び1年間72勝以上あげたのは、9場所後で
あった。しかし、単発で終わった。最後は
引退直前の場所で、5年後の76勝14敗が最後
の72勝以上であった。
貴乃花は好成績をあげても横綱が遠かった
力士である。
小結14勝1敗優勝
関脇10勝5敗
H5 11勝4敗
大関11勝4敗
14勝1敗優勝
13勝2敗 73勝17敗
12勝3敗 71勝19敗
7勝8敗 68勝22敗
H6 14勝1敗優勝71勝19敗
11勝4敗 71勝19敗
14勝1敗優勝71勝19敗
11勝4敗 69勝21敗
15勝優勝 72勝18敗
15勝優勝 80勝10敗
貴乃花は小結から大関にかけて、最初に72勝
以上の成績をあげた。その後はもう一歩の
成績が続いた。最初の15戦全勝優勝したとき
は横綱か、と思われたが、当時は2場所連続
優勝が絶対の時代であった。貴乃花は史上初
の連続15戦全勝優勝して横綱に昇進した。
貴乃花の1年間72勝以上は、13場所続き、
80勝以上を11度、そのうち10回が連続という
すばらしい成績をおさめた。しかし、この後
は休場がからみ、72勝以上の成績は1度で
終わってしまった。
3代目若乃花は、横綱はないと思われていた
が、連続優勝して昇進した。ただ、1年間の
自己最高成績は70勝20敗(2回)が最高で、
72勝以上はついになかった。若乃花の5回の
72勝以上はついになかった。若乃花の5回の
優勝はすべて大関以下での優勝である。
武蔵丸はじわじわと力を発揮してきた力士で
ある。
関脇13勝2敗
12勝3敗
大関9勝6敗
12勝3敗
15勝優勝
11勝4敗 72勝18敗
12勝3敗 71勝19敗
H7 13勝2敗 72勝18敗
12勝3敗 75勝15敗
12勝3敗 75勝15敗
12勝3敗 72勝18敗
武蔵丸が最初に72勝以上あげたのは、関脇
から大関にかけてである。平成7年七月場所
までの1年間、ほとんど72勝以上の成績だっ
た。しかし、それ以降、5年4場所遠ざかっ
たのを経て74勝16敗をあげた。この間横綱に
昇進している。74勝16敗の翌場所自己最高の
76勝14敗を成し遂げた。優勝は大関で5回、
横綱で7回。武蔵丸は自己の限界以上の力を