年別アーカイブ:2017年

■夏14日目 白鵬の優勝の位置づけ

2017/5/27    , ,

白鵬全勝。次点とは2差ある。白鵬が優勝を 逃すケースは、優勝決定戦を入れて3連敗 したときである。全勝でここまできた横綱が 負け続けるとは考えにくい。白鵬の優勝は 事実上決まって迎えた14日目。どうし ...

■夏13日目 高安堂々たる大関への勝利

2017/5/26    

優勝に関る一番として1敗横綱日馬富士、 2敗関脇高安が組まれた。高安の大関昇進 ムードは高まっている。だが、日馬富士は 強敵である。12勝をあげた先場所でさえ日馬 富士には負けている。地力は日馬富士が ...

■夏12日目 盛り上がりに欠けた日あれこれ

2017/5/25    

稀勢の里休場の影響がもろこの日の取組に でた。小結以上同士の対戦は、御嶽海対琴奨 菊戦のみという寂しさである。優勝がかかる 白鵬の相手は平幕栃煌山。同じく日馬富士の 相手は平幕貴ノ岩。おまけに休場で日 ...

■夏11日目 稀勢の里と魁傑・横綱玉の海の比較

2017/5/24    ,

<稀勢の里> 稀勢の里がとうとう休場した。これは最も 見たくない結末である。負けが込んで休場 するくらいなら、最初から休場したほうが はるかにスッキリする。そうしなかったのは 明らかに判断の誤りである ...

■夏10日目 相撲人生最大のピンチに陥った稀勢の里

2017/5/23    ,

琴奨菊は今場所立ち合いからのあたりを受け 止められ、あるいは受け流され、さらに、 はじき返されてきた。星があがらず苦戦相撲 が続いていた。その琴奨菊相手に稀勢の里は 立ち合いからあたられ、後退してあっ ...

■夏9日目 方向性が見えてきた三番

2017/5/22    ,

今日の森永賞は日馬富士対玉鷲の横綱関脇戦 ではない。照ノ富士対豪栄道の大関対決でも ない。稀勢の里対栃煌山の横綱対平幕戦で ある。本来ならこの取組は組まれる予定が なかった一番である。鶴竜の休場によっ ...

■夏8日目 平成29年五月場所のゆくえ

2017/5/21    ,

稀勢の里は碧山相手に攻めた。といっても けして攻め急がなかった。攻め急いで土俵際 の突き落としを用心したのか、慎重な上にも 慎重な攻めで土俵をまわる碧山を追い立てた。 慎重だが、止まることなく最後は寄 ...

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■夏7日目 戦える体になってきた稀勢の里

2017/5/20  

稀勢の里対御嶽海。稀勢の里はこれまで一度 も負けたことがないとはいえ、それは負傷前 のことである。御嶽海の立ち合いのあたり、 押しは型にはまれば威力を発揮するいやな 相手である。かなり油断はできない。 ...

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■夏6日目 恐るべき玉鷲!高安を粉砕

2017/5/19    

稀勢の里の対戦相手は、全敗の大栄翔である。 連日勝っても一苦労の稀勢の里にとっては、 比較的取りやすい相手ではないだろうか。 相撲内容は、稀勢の里が圧倒し、大栄翔は まわり込むのが精一杯。最後は、稀勢 ...

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■夏5日目 相撲内容がいい日馬富士・高安

2017/5/18    

今日の稀勢の里の対戦相手は、新鋭の千代 翔馬である。千代翔馬は考えた相撲を取った。 素早く右へ動いて上手を取って、投げ、足技 で揺さぶりをかける。稀勢の里は上手が取れ ず、ひたすら相手の攻撃を忍ぶ。体 ...

■夏4日目 稀勢の里の左四つを封じた遠藤

2017/5/17  

遠藤はときどき目の覚めるようないい相撲を 取ることがある。この日の稀勢の里戦がまさ にそうだ。遠藤が離れて突きで攻めたてる。 稀勢の里とて突き押しなら通常ひけをとら ないはずだが、この場合通常とはいか ...

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■夏3日目 白鵬から消えた磐石の体勢

2017/5/16    

今日の稀勢の里の対戦相手は前日鶴竜を倒し た千代の国である。千代の国はあたって、 突き合いに持ち込んだ。そして左へ左へと 動いて、揺さぶりをかける。離れて取る考え た戦法である。ここぞとばかりに出て稀 ...

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■夏2日目 現役大関よりはるかに強い高安

2017/5/15    

今日の注目は初日負けた稀勢の里の相撲で ある。ここで連敗するようだと、先行きは 暗澹たるものになってくる。対戦相手は隠岐 の海。油断はできないが、嘉風よりは取り 易いかもしれない。稀勢の里は立ち合い踏 ...

■夏初日 出場裏目の敗北!不安1敗の稀勢の里

2017/5/14  

初日結びの一番、注目の稀勢の里対嘉風の 対戦は嘉風が右おっつけで、稀勢の里の弱点 を攻めるとともに、上体を起こしてさらに 出た。稀勢の里はなにもできずに土俵を割っ た。館内に失望の声が響いた。座布団を ...

五月場所展望

2017/5/13    

・本命なき優勝争い 本来なら連続優勝の稀勢の里が第一候補で あるのだが、そうは言えないところに悩まし さがある。この1年間(平成28年五月場所 から平成29年春場所)74勝16敗と抜群の成績 と安定感 ...

未知数稀勢の里

2017/5/12  

三月場所で重症をおった稀勢の里が五月場所 の出場を決めた。春の巡業を休み、横綱審議 委員会の稽古総見を欠席してきた。出稽古は 6日からだが、手探りからある程度まで戦え る内容だった。その間出場すると断 ...

高安の15日間を推測する

2017/5/11    ,

五月場所、高安の大関を狙う戦いがいよいよ 始める。高安は15日間どんな戦いをするか、 推測してみた。なお、成績は高安からみた 数字で(  )はここ1年間の成績である。 ▼強敵 1.白鵬2勝16敗(×● ...

平成29年夏!横綱・大関に挑む10人のサムライ

2017/5/10    ,

五月場所、横綱・大関全員あるいは1人足り ない準対戦するのは、番付でいうと関脇玉鷲 から前頭東3枚目の大栄翔までである。ただ し、横綱稀勢の里の出場が未だはっきりしな い。仮に出場しても最後まで取れる ...

白鵬を待ち受ける記録

2017/5/9    

三月場所前、白鵬が稀勢の里を指名して稽古 していたから、やる気満々だと思った。それ がよもやの途中休場だから意外だった。特に 4日目、勢の出足に、なすすべなく後退した のには驚いた。勢の立ち合いは、本 ...

大関昇進 その成績

2017/5/8  

一月場所11勝、三月場所12勝をあげた高安の 大関昇進が現実味を帯びてきた。高安にとっ ては2度目の挑戦になる。前回は昨年の七月場所11勝、九月場所10勝をあげたが、十一月場所7勝に終わってしまった。 ...

カド番に挑む豪栄道と真価を問われる照ノ富士

2017/5/7    

五月場所、先場所途中休場した豪栄道はカド 番で迎えることになる。大関在位16場所を 終えて、5度目のカド番である。約3場所に 1回はカド番である。全勝優勝してまだ1年 たってないが、そのイメージは時と ...

高安 カモと苦手

2017/5/6    

五月場所、注目されるのが高安の大関昇進 なるか、である。高安は入幕して5年5場所 経過した。その間、三賞は殊勲賞3回、敢闘 賞4回、技能賞1回、計8回受賞している。 三役は小結4場所、関脇3場所務めて ...

低空飛行を脱却できるか鶴竜・日馬

2017/5/5    

52勝23敗15休 60勝22敗8休 これは鶴竜と日馬富士のここ1年間(平成28 年五月場所から平成29年三月場所)の成績で ある。稀勢の里がここ1年間74勝16敗の成績 をあげているのと比較すると、 ...

阿武咲・小柳改め豊山の出世街道

2017/5/4    

五月場所、阿武咲・小柳改め豊山が新入幕を 果たした。両力士とも期待される逸材として 下のころから注目を集めてきた。阿武咲・ 小柳改め豊山はここまでどんな出世街道を 歩んできたのかみていこう。 阿武咲は ...

稽古総見見聞記

2017/5/3    , ,

今日5月3日は1年ぶりの稽古総見の一般 公開日である。国技館には昨年同様5時半に 着いた。並んでいる列は南門を越えて大江戸 博物館方向に伸びている。だが、4列に並び 直すと南門あたりに縮んだ。ここから ...

佐田の山死去 その現役と理事長時代をふり返る

2017/5/2  

元横綱そして元理事長であった佐田の山が、 肺炎で4月27日に都内の病院で亡くなられた ことがわかった。79歳であった。協会退任後 は、ほとんど消息を聞くことがなかった。 横綱の没年順は以下である。 佐 ...

平成29年五月場所新番付の視点

2017/5/1    

平成29年五月場所の新番付が発表された。 第一横綱は先場所優勝した稀勢の里。第4 横綱は白鵬だから、1年前では考えられなか った立場の逆転である。稀勢の里の充実、 白鵬の衰えがこのようなカタチとなった ...

横審誕生以前の横綱の昇進5

2017/4/30  

昭和14年春場所4日目は安芸ノ海の運命を 変えた日だった。双葉山の連勝を69でストッ プした日である。安芸ノ海は英雄であった。 誰もが双葉山の牙城に挑み、誰もがはね返さ れていた。双葉山が負けることは ...

右往左往の外国人初優勝

2017/4/29  

今でこそ外国人の優勝は当たり前の時代に なっている。いや、それどころか、琴奨菊の 平成28年一月場所の優勝は、日本出身の日本 人優勝としては10年ぶりであった。その間 モンゴル、ブルガリア、エストニア ...

横審誕生以前の横綱の昇進4

2017/4/28  

このテーマはすっかり間が開いてしまって誠 に恐縮だが、改めて再開したい。なお、以前 どのようなことが書かれていたか、思い出し ていただくため、下記をクリックして参照 していただければ幸いである。 横審 ...

新横綱場所を上回る横綱2場所目の成績

2017/4/27    

稀勢の里が横綱2場所目を迎える。通常横綱 の2場所目は力が発揮しやすく、優勝率も 高まる。先人の横綱はどういう成績を残して きたか。15日制が定着した千代の山以降の 横綱を調べてみた。それが以下である ...

四股名あれこれ 春日野部屋編

2017/4/26  

春日野部屋の四股名で誰しも思い浮かべる のは、四股名の頭に「栃」の字がつくこと であろう。あるいは一昔前のファンなら、 栃錦-栃ノ海-栃東と続く小兵名人の系譜で あろうか。春日野部屋の力士の四股名に「 ...

稀勢の里の変身

2017/4/25    

今年に入り、稀勢の里は初優勝、横綱初優勝、 連続優勝と達成してきた。これまでは、優勝 に手が届きそうで届かず、逃してきた、ある いはここ一番に勝てない、といった昨年(平 成28年)までの相撲を一掃し、 ...

小兵力士の戦法

2017/4/24  

相撲を面白くする要素に小兵の存在がある。 現代なら宇良、石浦、里山、照強などである。 今は特に重量級が勢ぞろいしているだけに、 小兵の生きる道はひときわ厳しいといえる。 135キロの横綱日馬富士さえ小 ...

横綱の休場あけ優勝

2017/4/23    

白鵬が優勝に苦しんでいる。三月場所は新横 綱稀勢の里に立ちふさがるかと思われたが、 予想に反して途中休場してしまった。白鵬は 元々横綱休場の少ない力士だった。横綱連続 皆勤48場所の最高記録をもつ。続 ...

照ノ富士の全盛期

2017/4/22    

三月場所優勝同点に終わったが、久々に積極 的で元気あふれる相撲を取った照ノ富士。 照ノ富士がいたからこそ、稀勢の里の逆転 優勝が感動を呼んだともいえる。三月場所は 照ノ富士にとって実はカド番であった。 ...

問題点を探る 大相撲チケット販売のあり方

2017/4/21    

大相撲は好況が続いている。というより異常 とも思える過熱ぶりである。協会員にとって は喜ばしい限りだが、ファンにとっては悪戦 苦闘することが多い。悪戦苦闘をこえてギブ アップするしかないケースも出てい ...

スーパー力士大鵬

2017/4/20  

将棋界は、中学生プロ棋士藤井聡太四段の 誕生・活躍が話題になっている。頭脳を駆使 し、幼少の頃から取り組めばありうることで ある。といってもこれまで4例しかいないの だから、偉業には違いない。相撲は体 ...

玉鷲32歳からの急成長

2017/4/19  

玉鷲といえばこれまで目立つ存在ではなかっ た。十両には5度転落している。つい最近 まで三賞とは無縁であった。横綱・大関 にはもしかしたらという恐さを与えられる ような相撲ではなかった。このままではイン ...

高安の上位戦を分析する

2017/4/18    ,

先場所12勝をあげて大活躍した高安。五月 場所はいよいよ大関昇進をかける場所になる。 それだけ高安が焦点になる。実は、幕内は 2つある。横綱・大関全員と対戦(あるいは 1番少ない準対戦)するクラスとそ ...

差がついた御嶽海と正代

2017/4/17    

三月場所、御嶽海は横綱・大関全員と対戦 する小結で9勝6敗と勝ち越した。横綱戦は 1勝3敗(1勝は白鵬からの不戦勝)、大関 戦は1敗、関脇以下に8勝2敗であった。 一方正代は横綱・大関全員と対戦する小 ...

大相撲ポスター余話

2017/4/16    ,

五月場所でちょっとした変化があった。それ は場所のポスターが稀勢の里の土俵入りで あることだ。これまでは奇をてらったような ポスターがメインでずっと続いていた。それ だけに目に付いた。思い起こせば1年 ...

栃錦・若乃花(初代)の出世街道

2017/4/15  

相撲史に類をみないほど拮抗した栃錦と若乃 花。それも、ともに小兵で(後年栃錦は体重 が増加した)ありながら、大型力士を相手に して、時代を築いた。千代の富士が2人いる ようなものだから相撲は面白かった ...

大相撲冬の時代を支えた白鵬

2017/4/14    ,

このところ白鵬が弱くなった、衰えたという 話ばかり書いてきた。人間照る日があれば 曇る日もある。また「白鵬のかちあげ、ダメ 押し、懸賞金の取り方が嫌いという方」が いるかもしれないが、人間には功罪があ ...

高安大関近しで改めて考えたこと

2017/4/13    ,

三月場所は12勝と自己最高タイの成績をあげ、大いに場所を盛り上げ、ファンをわかせた高安。一月場所の11勝に続いての好成績だけに五月場所は、大関昇進をかけた場所になる。最近、「大関昇進は、3場所通算33 ...

ライバル差がつくとき 輪島・貴ノ花

2017/4/12  

貴ノ花が22歳年の離れた兄二子山(元初代若 乃花)に入門したのは、昭和40年であった。 兄二子山(元初代若乃花)は最初入門に反対 した。実の弟若緑で失敗していたし、何より 水泳で中学記録を出していたか ...

幕内外国人力士の年寄事情

2017/4/11    

現代の幕内力士で、外国人はすぐに全部あげ られない程、進出は多くなっている。白鵬、 鶴竜、日馬富士、照ノ富士、玉鷲、蒼国来、 貴ノ岩、荒鷲、碧山、逸ノ城、千代翔馬、 魁聖、栃ノ心、旭秀鵬である。元幕内 ...

千秋楽 本割・優勝決定戦連勝しての優勝5

2017/4/10  

第7号は千代大海である。千代大海は当時 (平成11年一月場所)まだ関脇であった。 横綱3代目若乃花は横綱4場所目であった。 横綱としての優勝はまだなかった。千代大海 は7日目土佐ノ海、11日目安芸乃島 ...

宇良8番勝負

2017/4/9  

三月場所は稀勢の里の負傷をおしてのまさか の逆転優勝のインパクトが強すぎた。もう一 つの話題新入幕の宇良がかすんだカタチだが、 どんな相撲を取るか本来ならもっと注目が 集まっても不思議ではない。奮闘宇 ...

平成29年五月場所チケット事情

2017/4/8    

4月8日土曜10時、五月場所の前売りが始ま った。大阪場所、負傷稀勢の里の本割・優勝 決定戦を連勝した感動シーンで、いっそう 人気は高まることが予想された。大阪場所は、 2時間十数分で15日間分のチケ ...

千秋楽 本割・優勝決定戦連勝しての優勝4

2017/4/7  

第6号は曙である。曙と貴乃花は同期の桜だ。 2人は激しい出世争いをしてきた。初優勝は 貴乃花(当時貴花田)が先行し、2場所後 曙が追いかけるカタチで初優勝した。しかし、 大関、横綱への昇進は曙が先行し ...

巡業での稽古のあり方

2017/4/6  

春巡業が始まって、巡業の様子が伝えられて いる。負傷した稀勢の里は休場している。 負傷に関して新たな情報がはいると、短期間 に直ると考えるのは、楽観的すぎると思えて くる。また、無理に出場しても、百戦 ...

千秋楽 本割・優勝決定戦連勝しての優勝3

2017/4/5  

第4号は大乃国である。北勝海と大乃国は ともに北海道出身。横綱に昇進した時期も 近かった。北勝海が2場所早い。大乃国は 新横綱の場所を8勝7敗、翌場所肝臓機能 障害などで途中休場した。横綱として窮地で ...

大相撲外国人差別問題を考察する

2017/4/4  

去る三月場所14日目、大関照ノ富士が大関 復帰を目指す琴奨菊に変化で勝ったときの ことである。観客から「モンゴルに帰れ」と いう野次がとんだ。これはモンゴル人に対す る差別ではないか、というのである。 ...

記録遠のく白鵬

2017/4/3    

三月場所、横綱らしい相撲が取れず、早々と 途中休場した白鵬。これで5場所連続優勝 なしと、初優勝以降ワースト記録となった。 成績もよくない。34勝16敗25休である。勝率 6割8分である。記録男白鵬も ...

千秋楽 本割・優勝決定戦連勝しての優勝2

2017/4/2  

第3号は横綱輪島である。輪島は昭和48年 七月場所に横綱になった。その4場所前、 貴ノ花と同日大関に昇進したが、次第に差が ついていった。突如輪島に対抗するように 出現したのが北の湖であった。昭和49 ...

稀勢の里の相撲内容を採点する

2017/4/1  

三月場所は稀勢の里で始まり、稀勢の里で 終了した。その間、稀勢の里はどんな相撲を 取ったのか。相撲内容を採点してみた。採点 の基準は、自分の力をどれくらい土俵で発揮 したかである。勝ち負けではない。点 ...

千秋楽 本割・優勝決定戦連勝しての優勝1

2017/3/31  

去る三月場所、左の負傷をおして出場した 新横綱稀勢の里2敗。先頭を走るのは1敗 大関照ノ富士。負傷稀勢の里が照ノ富士を 本割・優勝決定戦と2番勝利するとは誰が 想像できただろうか。 <栃錦のブロマイド ...

稀勢の里の本当の価値

2017/3/30    

稀勢の里が春巡業を休場して、治療に専念 するという。治療は1ヶ月を要する。巡業で 稀勢の里に会うことを楽しみにしていたファ ンには残念なことかもしれない。しかし、 稀勢の里の力士生命を大切に思うなら、 ...

稀勢の里の初休場

2017/3/29    

三月場所、重症をかかえながら最後まで出場 した稀勢の里。その不屈の精神力に頭が下が る思いである。それほどの稀勢の里が、実は これまでたった1度だけ休場したことがある。 それも稀勢の里にとっては不本意 ...

稀勢の里涙の表彰式

2017/3/28  

傷だらけの優勝。負傷稀勢の里の予想もでき ない本割・優勝決定戦での逆転優勝は、まさ にまさかの展開で、大相撲ファンの心に強烈 な感動を刻んだ。テレビは千秋楽の放送を 10分延長したが、表彰式の模様は冒 ...

平成29年三月場所総評

2017/3/27    ,

★稀勢の里で始まり稀勢の里に終わった場所 だが まず、三月場所のチケットが発売当日2時間 十数分で15日分が完売した。これ以上ないと 思えるほどのスピード完売だった。今、大相 撲の人気の源は日本人横綱 ...

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■春千秋楽 大波乱!稀勢の里が逆転優勝

2017/3/26  

ついに千秋楽をむかえた三月場所。しかし、期待がふくらむとはいかない。1敗照ノ富士、2敗稀勢の里。直接対決で優勝を争うのだが、稀勢の里の左肩は、重症だからまず相撲にならない、と誰しも思う。筆者も思う。 ...

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■春14日目 稀勢の里休場のすすめ

2017/3/25  

14日目は取組開始は遅い。10時ごろ体育館前でスポーツ紙記者が、お客さんに稀勢の里の出場をどう思うか。という声が耳に入ってきた 。なんと稀勢の里は出場するのか。そこへ10大ニュースや場所の展望で回答を ...

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■春13日目 暗転の新横綱

2017/3/24    

日馬富士の速攻に稀勢の里は、土俵下へ転落。日馬富士の集中力とスピードはすばらしかった。先場所白鵬が逆転を許したような微塵の甘さもなかった。 土俵下に落ちた稀勢の里はしばらくおきあがれない。左肩をおさえ ...

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■春12日目 優勝のゆくえ

2017/3/23  

ここへ来て優勝戦線は大きく様変わりした。高安は日馬富士にいいところなく敗れ、連敗。幾分優勝から後退した。高安は残り3日を勝ち抜き、13勝にしておきたいところである。 稀勢の里は荒鷲を問題にしなかった。 ...

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■春11日目 最高の相撲で高安を撃破した鶴竜

2017/3/22  

全勝高安、最初の横綱戦は鶴竜であった。この一番、鶴竜は最高の立ち合いをした。前褌を取って食い下がった。これで高安は突き押しを封じられた。 それでも高安の抵抗はすさまじく、鶴竜は簡単に攻めきれない。これ ...

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■春10日目 稀勢、高安優勝に近いのはどっち

2017/3/21  

全勝高安対貴ノ岩戦 何とか勢いのある高安を止めようとして貴ノ岩は変化に出た。だが、高安はくずれない。逆にあわてる貴ノ岩をはたき落としてしまった。変化をくうのは立ち合いが斜め上に向けて立たない ...

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■春9日目 不発に終わった二の矢、三の矢

2017/3/20  

全勝高安対豪風戦豪風は何をするかわからない側面をもっている。 それが高安相手に立ち合いの奇襲に出た。高安、大きく泳いだが、そこまでだった。 足が出ず、ばったり倒れこんだ。曲者ぶりはみせたが、惜しかった ...

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■春8日目 後半の見所は誰が稀勢、高安を倒すか

2017/3/19  

7戦全勝で、同じ田子ノ浦部屋の稀勢の里と高安が快進撃を続けている。新横綱、関脇ということからいえば、予想以上の成績である。 この日高安は地元大阪出身の勢戦に勝ち越しをかける。しかし、出足が止まり、互い ...

◆お知らせ 賢明な読者の皆様へ

2017/3/19  

土俵の目撃者をいつもご愛読いただき誠に ありがとうございます。足を使い、この目で 見た生の大相撲をお届けするため、8日目 から千秋楽まで大阪入りします。同時に大阪 情報もお届けする予定です。(ホテルに ...

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■春7日目 場所のゆくえ

2017/3/18    

7日目が終了し、場所は思わぬ展開をみせて きた。思わぬとは予想を超えているという ことである。まず、白鵬がもろい負け方をし、 早々と休場していまったことである。場所前、 稀勢の里を指名して稽古した横綱 ...

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■春6日目 高安への大いなる期待

2017/3/17    ,

白鵬に続き、4連敗の豪栄道が今日から休場 した。これによって横綱・大関リーグ戦は 5番しか行われなくなった。このままいけば 12日目までに横綱・大関リーグ戦はないこと になる。先場所は12日目と14日 ...

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■春5日目 予想を超えた稀勢の里

2017/3/16    ,

2敗白鵬が今日から休場した。4横綱の皆勤 は、最初の場所から崩壊した。豪栄道が4連 敗で今後どうするか気になる。負けが込ん だから休場するのはおかしいし、みっとも ない。悪いところがあるなら最初から休 ...

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■春4日目 大関候補と4横綱へ物申す

2017/3/15    

今日の好取組は御嶽海対高安、玉鷲対正代の 関脇・小結戦である。大関を狙える逸材同士 の対戦である。まず、御嶽海対高安戦は高安 の強さが強調される一番だった。御嶽海の 馬力を受け止め、上手が取れないにも ...

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■春3日目 白鵬に陰り

2017/3/14    

今日の白鵬の相手は、比較的取りやすい豪風 である。豪風に変化はあるが、白鵬は変わら れてばったりいく立ち合いではない。にも 関らず、白鵬は豪風にもろ差しになられかけ た。豪風はさしみのよさで勝負する力 ...

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■春2日目 大相撲人気を左右する稀勢の里の成績

2017/3/13    

2日目は平日だが、満員札止めである。いや 2日目だけではない。今場所はチケットが 完売だから、15日間満員札止めは間違いない 状況である。ある意味、WBC以上に熱いの が、大相撲かもしれない。人気の源 ...

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■春初日 華麗さはない4横綱 がそのまま出た初日

2017/3/12    

まず、始めに言いたいことは「4横綱」に ついてである。放送では「4横綱」がやたら 強調された初日であったが、「4横綱」時代 は、けして華麗なものではない。むしろ逆で 悲惨なケースが多い。 実態はこうで ...

横綱・大関に挑む9力士の戦跡

2017/3/10    ,

12日から始まる三月場所、東関脇玉鷲から 東前頭3枚目松鳳山までの9力士(大関だっ た琴奨菊を除く)が横綱・大関6人(場合に よっては5人)に挑む。上位に休場が出ると 東前頭4枚目嘉風まで入ってくる。 ...

稀勢の里の15日間を推測する

2017/3/9    ,

新横綱で三月場所を迎える稀勢の里。最近は 少なくなったが、新横綱は初日に負ける傾向 があった。昨年の三月場所から今年の一月 場所の1年間の成績は74勝16敗と堂々たる 数字である。稀勢の里は三月場所で ...

稀勢の里対白鵬 激闘7番勝負

2017/3/8    

時の最強者は稀勢の里へと移った。白鵬は そうはいくかという思いが当然あるだろう。 稀勢の里と白鵬の対戦は、時には節目で時に は優勝争いで激突してきた。2人の対戦は まだまだ続くが、ここで過去の激闘をふ ...

忘れられた大関

2017/3/7    ,

大相撲のニュースは今、稀勢の里を中心に 展開している。これはやむを得ない。しかし、 十一月場所前は、豪栄道が横綱の期待を担っ て、話題をさらっていたのだ。土俵の目撃者 も以下のテーマで取り上げてきた。 ...

大関陥落 琴奨菊の復帰はあるか

2017/3/6  

一月場所、琴奨菊はついに勝ち越せず、大関 陥落が決まった。1年前の優勝の栄光は、 もはや遠い昔になってしまった。琴奨菊は 立ち合いから一気のがぶり寄りで攻める相撲 である。最近は出足がとまる、あるいは ...

鶴竜・日馬富士は復活できるか

2017/3/5    

一月場所、鶴竜は連続優勝するチャンスだっ た。それにも関らず、気前よく負けすぎた。 5勝5敗1不戦敗4休。負け方がもろく、 誰とやっても勝てるかどうか見通せない状態 だった。横綱の負け越しは、はなはだ ...

新横綱の優勝確率11.1%に挑む稀勢

2017/3/4  

三月場所の優勝力士は誰か、となると決定打 に欠ける。候補をあげても場所が始まって みなければ何ともいえない。いわば核となる横綱がいない状態である。本来なら稀勢の里が一番相撲が安定し、勢いがあるのだが、 ...

記録男白鵬の三月

2017/3/3    

このところ話題を稀勢の里に奪われ、存在感 が薄れる一方なのが白鵬である。もちろん 実績は申し分ない。優勝37回、連勝63、横綱 731勝、幕内925勝、通算1019勝、9年連続 年間最多勝など多数ある ...

宇良 カモと苦手

2017/3/1  

三月場所、稀勢の里につぐ注目力士宇良が、 ついに入幕をはたした。十両5場所は長かっ たか短かったか。5場所間に1度負け越して いる。同期の北勝富士は先に入幕している。 この機会に宇良の十両時代をふり返 ...

玉鷲の出世街道

2017/2/28    

このところめきめき力をつけてきた力士に 玉鷲がいる。十一月場所で日馬富士と3大関 に勝ち、一月場所では鶴竜と2大関を倒す までに成長した。玉鷲はこれまで横綱・大関 を脅かすような存在ではなかった。玉鷲 ...

三月場所番付発表 不可解な稀勢の里の位置

2017/2/27    , ,

<先場所優勝した稀勢の里(右)> 新番付が発表された。先場所14勝で優勝した 稀勢の里は第4の横綱のポジションである。 なにゆえ、4勝の日馬富士、5勝の鶴竜より 下位におかれるのか。いやそれだけではな ...

横審誕生以前の横綱の昇進3

2017/2/26  

同じ出羽ノ海部屋の大錦が大関3場所、栃木 山が大関2場所で通過したのに対し、常ノ花 は8場所かかった。新大関の場所をケガで 全休したしたり、低迷期があったりした。 だが2度目の優勝のあと8勝2敗で横綱 ...

寺尾という四股名にこめられた思い

2017/2/25  

父・兄弟関取の先駆けは、父鶴ヶ嶺と井筒 3兄弟である。父はもろ差し名人で技能賞の 常連であった。井筒3兄弟は長男鶴嶺山・ 次男逆鉾、3男寺尾という相撲一家である。 また、母も2代目西ノ海の養女の養女な ...

横審誕生以前の横綱の昇進2

2017/2/24  

2代目西ノ海は大関在位13場所(7年)と 初優勝が認められ、大正5年春場所後横綱に 推挙された。相手の方屋には横綱太刀山・鳳 がいて、2代目西ノ海の方屋には横綱はいな かったが、1場所で解消された。2 ...

四股名のルーツ ○○里

2017/2/23  

時の人稀勢の里だが、最後に「里」がつく 四股名は、幕内では唯一人である。ある意味 珍しい四股名の分類に結果的になっている。 すぐ思いつく○○里の四股名は、同部屋の 兄弟子だった若の里、師匠だった隆の里 ...

横審誕生以前の横綱の昇進1

2017/2/22    

横綱審議委員会が誕生したのは、昭和25年 4月21日であった。横綱でいえば千代の山 からである。また、横綱昇進の基準ができた のは、昭和33年1月6日である。適用された のは、初代横綱若乃花以降である ...

相撲部屋紙一重の継承

2017/2/21  

相撲部屋の継承は必ずしもスムーズにいく とは限らない。ともすればお家騒動に発展 する恐れがある。引き継ぐといっても現代は 建物まではいかないケースもみられる。時の 人、稀勢の里の所属する部屋は田子ノ浦 ...

高安、御嶽海、正代の横綱・大関戦を検証

2017/2/20    

今、若くてまだまだ強くなる候補をあげると したら、高安、御嶽海、正代の3力士であろ う。まだ成長途上だが、期待は大きい。高安 は今月末に27歳、御嶽海は24歳、正代25歳で ある。一月場所大活躍だった ...

稀勢の里、横綱初土俵のカギは稽古

2017/2/19    ,

18日牛久市で行われた稀勢の里のパレードに、 5万が人集まったという。とてつもない人数 である。筆者が常磐線の牛久駅で下車した とき、明らかに稀勢の里のパレードが目的と ひと目でわかる方を何人も見かけ ...

稀勢の里、牛久で熱狂的パレード

2017/2/18  

2月18日、稀勢の里の故郷牛久でパレードが 行われるとあって早々と出かけた。牛久まで は遠い道のりだが、9時前には着いた。駅前 には稀勢の里の手形の記念碑がりっぱに飾ら れていた。横断幕やステッカー、 ...

知られざる?横綱の土俵入り

2017/2/17    

日本出身の横綱稀勢の里の誕生は、ブーム ともいえる大きな反響をおよぼしている。稀勢の里はこれまで3度土俵入りを行っている。明治神宮、トーナメント大会、福祉大相撲である。稀勢の里の横綱の土俵入りの型は雲 ...

好敵手差がつくとき 大鵬・柏戸

2017/2/16  

今、将来は大関、末は横綱という候補は、 正直あげにくい。大関まではいけるけれど、 横綱となると躊躇するのが本当のところで ある。ところが、大鵬、柏戸は関脇以下の ころから将来の横綱間違いなしというほど ...

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