大相撲

■夏3日目 白鵬から消えた磐石の体勢

2017年5月16日

今日の稀勢の里の対戦相手は前日鶴竜を倒し
た千代の国である。千代の国はあたって、
突き合いに持ち込んだ。そして左へ左へと
動いて、揺さぶりをかける。離れて取る考え
た戦法である。ここぞとばかりに出て稀勢の
里を青房下土俵へ追い詰める。稀勢の里は
立ち腰で大ピンチ。必死の力でこらえて、
千代の国のはたきにつけいって逆襲し、黒房
下土俵へ体をあずけて勝利した。まさに九死
に一勝だった。稀勢の里の必死の土俵は続き
そうだ。

白鵬は新鋭千代翔馬との対戦である。初顔
だが、立ち合いから張り差しで右四つに組み
とめると、一気に出て勝利した。だが、寄っ
て出る白鵬の体勢は土俵際で傾き、自らも
土俵の外に手をついた。白鵬から磐石の体勢
が消えた。出ると体勢に乱れが生じる。

思い起こせば、3日目だけではない。初日の
千代の国戦も同様であった。土俵際で傾く
のは上体に力がはいっているか土俵際で腰を
落とさないからである。出るときは足がとも
なわないと前のめりになる。突っ張るに
しても足が出なくては、はたきや引きを
くいやすくなる。

白鵬の相撲の特長は反応の速さであった。
いつまでも不利な体勢のままでいないこと
である。この特長が失われつつある。白鵬で
気になるのは、これが衰えからくるものでは
ないか、という点である。年齢は32歳になっ
た。白鵬同様、若くして横綱に昇進した大鵬、
北の湖にとっては引退後の年齢である。

ただし、相撲はまだ3日目が終わったばかり
である。これから徐々に調子をあげて、修正
していく可能性はある。4日目以降の白鵬が
どういう相撲を取るか、取りこぼしはある
のか。強い白鵬の復活があってこそ、優勝
争いは白熱する。

尾崎士郎の国技館を読んでいます。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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