大相撲

■夏4日目 稀勢の里の左四つを封じた遠藤

2017年5月17日

170517四日目幕内 797

遠藤はときどき目の覚めるようないい相撲を
取ることがある。この日の稀勢の里戦がまさ
にそうだ。遠藤が離れて突きで攻めたてる。
稀勢の里とて突き押しなら通常ひけをとら
ないはずだが、この場合通常とはいかなかっ
た。稀勢の里の左の威力の差か、遠藤の突き
離しがまさって、稀勢の里後退。遠藤はここ
ぞとばかりに一気に押して、押し出した。
170517四日目幕内 803
遠藤の完勝、稀勢の里の完敗であった。稀勢
の里の必勝のパターンは左四つで圧力をかけ
る相撲である。ならば、最初から組まずに
離れて勝負すればいい。遠藤はその通りの
賢明な相撲を取った。前日の千代の国はあと
一歩までいったのをみて、引くことなく勝負
に出た。これが勝因である。
170517四日目幕内 806
遠藤の相撲を見た今後の対戦相手は「離れて
取ればいい」と我も我もと同じような戦法に
でてくる。これぞ、稀勢の里戦の必勝法と
ばかりに攻めてくる。これでは稀勢の里は
ますます窮地に陥る恐れがある。
170517四日目幕内 811
対策は、稀勢の里が鋭く踏み込んで右で素早
くまわしを取って四つにもちこむしかない。
昭和48年七月場所、大関昇進直前の大受は
押しの威力が猛威をふり、その一手で勝ちま
くった。大受の押しを封じるために、新横綱
輪島は前褌を素早く取って押しを防いだ。
そのための集中力は凄まじかった。稀勢の
里が活路を見出すのは、輪島ほどの集中力で
まわしを取るしかない。

稀勢の里はすでに2敗。これ以上負けられ
ない状態になった。苦境を脱出するのは凄ま

じい集中力しかない。 

同郷の相撲仲間と観戦。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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