三月場所、稀勢の里につぐ注目力士宇良が、
ついに入幕をはたした。十両5場所は長かっ
たか短かったか。5場所間に1度負け越して
いる。同期の北勝富士は先に入幕している。
この機会に宇良の十両時代をふり返ってみよ
う。
宇良は十両時代粘り、技、動きで観客を釘付
けにし、わかせてきた。5場所の成績は46勝
29敗である。1場所平均9.2勝である。優勝は
ない。対戦者別の内訳はどうか。十両に5場
所在位して5戦したのが千代丸である。対戦
成績は4勝1敗と差をつけて勝ち越している。
ほかにカモにしているのが、4勝している
東龍である。東龍は馬力型でないだけに組み
やすい。長身だけに足元からくずしやすい。
3勝しているのが朝弁慶である。惜しくも?
幕下に降格し、今後の対戦は当分なさそうで
ある。青狼からも3勝している。一月場所は
首捻りという珍手で勝っている。
一方、苦手としている力士は誰か。同じ学生
出身の剣翔である。目下4連敗中である。
剣翔次第だが、幸いしばらくは対戦がない
かもしれない。佐藤(現貴景勝)とは3連敗
で1勝もできない状態である。明らかに馬力
負けしている。三月場所、幕内での対戦は
濃厚である。大栄翔にも3連敗している。
大栄翔は宇良に技を発揮させない取り口が
功を奏している。こちらも幕内で対戦があり
そうである。
<H28年九月 佐藤(現貴景勝)に勝てない宇良>
さて、幕内で人気を呼びそうなのが、石浦対
宇良戦である。小兵同士で速い動きと技の
展開が予想される。十両時代はたった1度
しか対戦していない一番である。昨年の七月
場所で実現したが、このときは宇良が勝って
いる。ほかに興味深いのが千代翔馬戦である。
十両時代は1度対戦して宇良が勝っている。
こちらはきびきびした内容を予感させる。
幕内は立ち合いの鋭さやパワーは十両の比で
はない。宇良の番付周辺には実力者の栃ノ心、
栃煌山もいる。宇良はどう立ち向かうか。
三月場所は近い。
-3月は体感的には春とは言えないのでは。
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よしなに
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