大相撲

千秋楽 本割・優勝決定戦連勝しての優勝2

2017年4月2日

第3号は横綱輪島である。輪島は昭和48年
七月場所に横綱になった。その4場所前、
貴ノ花と同日大関に昇進したが、次第に差が
ついていった。突如輪島に対抗するように
出現したのが北の湖であった。昭和49年一月
場所、関脇で優勝した北の湖はその勢いの
まま、五月場所も優勝、七月場所は横綱昇進
をかける場所となった。
北の湖
<北の湖>
 
横綱琴桜は七月場所前に、北の富士は場所中
に引退していた。時代は確実に移り変わって
いった。大関北の湖は初日から11連勝と好調。
輪島は豊山(前名長浜)と高見山に敗れ2敗。
この時点で2差ついていた「横綱だって人間
だ。負けることもあるさ」と師匠の花籠(元
大ノ海)の思わぬ言葉で励まされた。翌日
北の湖が貴ノ花に負け、1差となって千秋楽
を迎えた。

この時は、ファンの人もマスコミも、「北の
湖」「北の湖」と、大フィーバーですよ。
取組前、私がトイレに行って、トイレの窓
から何気なく外を見たら、北の湖さんが優勝
するのが前提と言った感じで優勝パレードの
準備をしているじゃないですか?
これで、燃えないわけがありません。私には、
横綱としてのプライドがありますから。絶対
優勝をモノにしてみせる!(「横綱」武田
葉月著 講談社文庫刊より)
輪
<輪島>
 
千秋楽奮起した輪島は、左前褌右おっつけの
体勢から左下手投げで北の湖を横転させた。
ともに2敗となった優勝決定戦は、本割の
再現であった。北の湖はまたしても輪島の前
に屈した。相撲アニマル輪島だからこそなし
えた千秋楽の本割・優勝決定戦連勝しての
優勝であった。

このあとも輪島は北の湖に3連勝している。
北の湖が輪島を苦手としていた時期があった。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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