三月場所前、白鵬が稀勢の里を指名して稽古
していたから、やる気満々だと思った。それ
がよもやの途中休場だから意外だった。特に
4日目、勢の出足に、なすすべなく後退した
のには驚いた。勢の立ち合いは、本来白鵬を
脅かす要素はほとんどない。それが勢に一方
的に敗退する相撲を取ったのだから、衝撃で
あった。
あった。
これで白鵬は初優勝以降、初の5場所連続
優勝なしとなって、現在継続中である。6場
所制の3強大鵬・千代の富士は、初優勝以降
優勝なしは5場所がワースト記録である。
白鵬が五月場所優勝しなければ、大鵬・千代
の富士越えの6場所連続優勝なしになるわけ
である。
かといって白鵬に悲壮感はない。それがいい
方向に働くかは何ともいえない。現在の5場
所連続優勝なしは、明らかに衰えからくる
ものである。大鵬はケガ、故障で5場所連続
休場に陥ったとき、必死に土にまみれて再起
をはかった。その後3連覇、45連勝を達成し
ている。千代の富士は35歳まで相撲を取った。
30歳以降の優勝は19回もある。白鵬が東京
オリンピックまで相撲を取ると、35歳になる。
そこまでもつのか、というのが率直な思いで
ある。
白鵬の優勝記録は37回で止まったままである。
これを40回にまでもっていけるか。40回と
30回台ではインパクトがまるで違う。野球の
打率2割9分9厘と3割に似ている。白鵬の
優勝記録を輝かしいものにできるか否かは
40回優勝にある。稀勢の里がケガの回復が
万全の状態でない五月場所こそ、優勝のチャ
ンスであるはず。
すっかり忘れられてしまったが、白鵬には
最多通算勝利数の記録がある。現在1021勝で
ある。魁皇の1047勝まであと26勝である。
1000勝を達成したのが、昨年の十一月場所
3日目である。2場所と9日間経って、21勝
しかあげていない。休場が目立つようだと、
新記録は時間の問題とはいえなくなってきて
いるのが、現状である。
五月場所は、白鵬にとって明と出るか暗と
出るかで、今後の白鵬が見えてくる。
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よしなに
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