一月場所11勝、三月場所12勝をあげた高安の
大関昇進が現実味を帯びてきた。高安にとっ
ては2度目の挑戦になる。前回は昨年の七月
場所11勝、九月場所10勝をあげたが、十一
月場所7勝に終わってしまった。かつて大麒
麟は12勝-10勝-10勝-4勝、11勝-11勝-
8勝と2度大関に失敗し、3度目の9勝-
12勝-12勝で大関昇進を決めた。当時大関へ
の執念と言われた。高安も以前の失敗経験は
今度の五月場所に生かされることになるの
では、と思われる。
<H29年三月 闘魂高安>
高安は3場所通算33勝で大関に昇進できると
みるメディアがある。だが、上がる前の成績
だけよくても、上がったとたん1ケタの勝ち
星では意味がない。大関の責任勝ち星は10勝
以上であり、ときには横綱以上の存在価値を
示せることである。兄弟子稀勢の里の大関
時代はまさにそれであった。
<H29年三月 松鳳山を圧倒する高安>
それでも、昇進前の成績はいいにこしたこと
はない。初代若乃花は、内容はいいが、星が
足りない、と言われた。若乃花を大関に押し
上げたのは、横綱千代の山との17分に及ぶ
死闘で引き分けたことである。先人の大関は
どのような成績で大関に昇進してきたのか。
それが以下である。
成績を出してみたが、事実上そこまでさか
のぼることはない。しかし、3場所だけを
対象とすると、一時の勢だけで上がることが
ありえる。もっとも大関の勝ち越しを10勝に
引き上げるならそれもいいかもしれない。
<H28年七月 土俵入りする高安>
さて、高安は現在4場所で40勝である。高安
は「優勝」という言葉を口にした。優勝する
には13勝以上が必要である。高安の最高成績
は12勝だから、勢いにのれば届かないことは
ない。逆にマークされて狙われる恐れもある。
高安の大関昇進は、吉と出るか凶と出るか。
五月場所は刻一刻と迫っている。
コンパクトな組み立て椅子を捜しています。
興味深いテーマをこれからもお届けます。
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