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五月場所展望

・本命なき優勝争い
本来なら連続優勝の稀勢の里が第一候補で
あるのだが、そうは言えないところに悩まし
さがある。この1年間(平成28年五月場所
から平成29年春場所)74勝16敗と抜群の成績
と安定感である。こうみてくると稀勢の里の
負傷は相撲界にとって大損失であることが
あらためてわかる。
170513初日前日 166
<五月場所出場の稀勢の里>

そうなると優勝は残った鶴竜、日馬富士、
白鵬の3横綱になるのか。しかし、どうも
決め手に欠ける。それでは先場所優勝同点の
照ノ富士か。これまで1場所おきにカド番を
繰り返してきた照ノ富士はまだ信頼性がなく、
疑問符がつく。
優勝を口にした力士がいる。高安である。
それだけ力をつけてきたことを肌で感じて
いるのかもしれない。勢いもある。稀勢の里
に刺激されている点も見逃せない。高安優勝
は3横綱、照ノ富士より、まだリアリティー
が高い。本命なき優勝争いは、高安が突っ走
れば、面白い展開になる。
120204稀勢の里大関昇進披露宴 188
<高安>

・高安の大関昇進
かなりの確率の高さで実現するのでは。10勝
で3場所通算33勝になる。しかし、実は大関
昇進の明確な基準はない。3場所通算33勝は、
一人歩きした基準にすぎない。それより大事
なことは横綱が狙える大関か、という点で
ある。大関どまりの大関は、6場所制では
1けた勝利に終始するケースが多いからだ。
高安にとって大関は通過点であってほしい。
・注目の力士は
玉鷲と御嶽海
玉鷲の4場所連続上位(横綱・大関全員と
対戦及び1人対戦がない準対戦する地位)
勝ち越しになるか。御嶽海の3場所連続
上位勝ち越しなるか。関脇以下が上位で
勝ち越しを続けるのはそれほど難しい
ことである。めきめき実力をつけてきた
両力士だけに注目に値する。
170513初日前日 049
<御嶽海>

新入幕小柳改め豊山
昨年の三月場所、三段目付出しでデビュー
した豊山が1年1場所で幕内入りした。先々
代の豊山(前名内田)は新入幕12勝3敗で
敢闘賞を受賞している。小柳改め豊山はどこ
までやるか楽しみである。

雨の中、国技館にでかけました。

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よしなに
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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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