三月場所で重症をおった稀勢の里が五月場所
の出場を決めた。春の巡業を休み、横綱審議
委員会の稽古総見を欠席してきた。出稽古は
6日からだが、手探りからある程度まで戦え
る内容だった。その間出場すると断言する
ことはなかった。取組編成が行われる12日
までには出場か休場か結論を出さねばならな
かった。出した最終結論は本人の意向による
出場だった。
稀勢の里の出場、それは稀勢の里を見たい
相撲ファンにとっては朗報である。なにしろ
横綱として国技館初登場である。横綱審議
委員会の稽古総見を見に来たファンは、肩す
かしをくっただけに、稀勢の里の出場は待ち
に待ったという感が強い。稀勢の里の行く
ところ常に大勢の相撲ファンあり。日本人
横綱の効果は想像以上に大きい。
出場を危ぶむ方もいる。無理はケガを悪化
させる。ケガで左は十分使えているとはいえ
ない。稽古不足である。もっともである。
特に稽古と本場所は違う。本場所では稀勢の
里の左は狙われる。左前褌右おっつけ、あた
ってはず押し、あるいは右突き落とし、突っ
張り合い、右小手投げなどの攻略法が考えら
れる。また、稀勢の里が寄ってきても左に
まわって長い相撲に持ち込むなど、幕内上位
は稀勢の里の弱点をつかずにおかない。
逆に稀勢の里はどんな相撲を取るべきか。
立ち合いは鋭く踏み込み、左はあさく、ひた
すら前に圧力をかける相撲である。自分が力
を発揮できる体勢をつくることである。三月
場所、照ノ富士戦で取った乱戦相撲、捨て身
の小手投げ相撲はもう忘れることである。
あの手の相撲は何度も通用しない。徐々に
調子をあげていって横綱・大関戦にはいって
いければ戦える。
問題は、稀勢の里は千秋楽まで相撲を取れる
のだろうか。相撲を取ってみたがやはりだめ
だった。あるいはケガがさらに悪化しての
途中休場が最悪である。初日は14日から始ま
るが、稀勢の里が無事務まるよう、今は祈る
ような気持ちである。
途中休場が最悪である。初日は14日から始ま
るが、稀勢の里が無事務まるよう、今は祈る
ような気持ちである。
暑いのは苦手です。
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よしなに
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