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未知数稀勢の里

三月場所で重症をおった稀勢の里が五月場所
の出場を決めた。春の巡業を休み、横綱審議
委員会の稽古総見を欠席してきた。出稽古は
6日からだが、手探りからある程度まで戦え
る内容だった。その間出場すると断言する
ことはなかった。取組編成が行われる12日
までには出場か休場か結論を出さねばならな
かった。出した最終結論は本人の意向による
出場だった。
170326千秋楽幕内・表彰 594
<ケガが心配される稀勢の里>
 
稀勢の里の出場、それは稀勢の里を見たい
相撲ファンにとっては朗報である。なにしろ
横綱として国技館初登場である。横綱審議
委員会の稽古総見を見に来たファンは、肩す
かしをくっただけに、稀勢の里の出場は待ち
に待ったという感が強い。稀勢の里の行く
ところ常に大勢の相撲ファンあり。日本人
横綱の効果は想像以上に大きい。
170127稀勢の里明治神宮 186
<明治神宮では大勢の観衆が集まった>
 
出場を危ぶむ方もいる。無理はケガを悪化
させる。ケガで左は十分使えているとはいえ
ない。稽古不足である。もっともである。
特に稽古と本場所は違う。本場所では稀勢の
里の左は狙われる。左前褌右おっつけ、あた
ってはず押し、あるいは右突き落とし、突っ
張り合い、右小手投げなどの攻略法が考えら
れる。また、稀勢の里が寄ってきても左に
まわって長い相撲に持ち込むなど、幕内上位
は稀勢の里の弱点をつかずにおかない。
逆に稀勢の里はどんな相撲を取るべきか。
立ち合いは鋭く踏み込み、左はあさく、ひた
すら前に圧力をかける相撲である。自分が力
を発揮できる体勢をつくることである。三月
場所、照ノ富士戦で取った乱戦相撲、捨て身
の小手投げ相撲はもう忘れることである。
あの手の相撲は何度も通用しない。徐々に
調子をあげていって横綱・大関戦にはいって
いければ戦える。
170326千秋楽幕内・表彰 558
<優勝を決めた小手投げ>
 
問題は、稀勢の里は千秋楽まで相撲を取れる
のだろうか。相撲を取ってみたがやはりだめ
だった。あるいはケガがさらに悪化しての
途中休場が最悪である。初日は14日から始ま
るが、稀勢の里が無事務まるよう、今は祈る
ような気持ちである。
暑いのは苦手です。

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よしなに
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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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