五月場所、高安の大関を狙う戦いがいよいよ
始める。高安は15日間どんな戦いをするか、
推測してみた。なお、成績は高安からみた
数字で( )はここ1年間の成績である。
▼強敵
1.白鵬2勝16敗(×●×●○×)
高安にとって最大の強敵は横綱陣になる。
なかでも白鵬には、2勝しかしていない。
両力士は場所前稽古でやってきただけに手の
内は知り尽くしている。高安は離れて突き
押しで白鵬を後退させたい。
2.日馬富士4勝14敗(×●○●●●)
先場所好調だった高安に土をつけた一人が
日馬富士である。日馬富士が低く素早く組み
とめると高安は苦しい。高安は立ち合いから
日馬富士の体をおこして攻めればチャンスが
出てくる。
3.鶴竜5勝12敗(×□○●○●)
不戦勝を別にすればここ1年は2勝2敗で
ある。鶴竜の勝機は有利に組み勝ったときで
ある。逆に高安はその体勢をつくらせない
ことである。突き押しで攻め立てれば、勝機
が出てくる。
▼難敵
4.嘉風8勝8敗(●●○●×●)
嘉風とは互角の対戦成績だが、ここ1年は
負けがこんでいる。好調だった先場所も負け
ている。高安は動き回らせないで、立ち合い
から四つに組みとめ、胸を合わせたいところ
である。
5.碧山6勝10敗(×●●●××)
高安にとって思わぬ伏兵が碧山である。碧山
は高安に対して馬力負けしない。高安は動き
勝ちして横からくずして攻めたい。
6.玉鷲6勝6敗(○××●●○)
先場所は玉鷲に勝ったが、辛勝であった。
めきめき実力をつけてきている玉鷲はあな
どれない。密着して押して攻めたいが、その
ためにも立ち合いがカギになる。
▼要注意
7.豪栄道14勝8敗(×○●●○○)
1不戦勝があるとはいえ、豪栄道と高安の
力関係は逆転している。豪栄道に有利に組ま
せず、突き押しで馬力勝ちしたいところだ。
8.照ノ富士8勝6敗(×○○○○○)
高安は先場所13勝2敗と好調だった照ノ富士
さえ圧倒してしまった。ここ1年は5連勝中
と寄せ付けていない。気をつけたいのは自信
すなわち油断につながることである。
9.琴奨菊8勝11敗(×○○○○○)
琴奨菊は立ち合いから一気にもっていく以外
勝機は薄い。高安はもっていかれないだけの
地力がついてきて、ここ1年は5連勝中で
ある。要注意ではあるが、高安が順当に勝つ
と思われる。
10.御嶽海4勝3敗(○×●○●○)
めきめき実力をつけてきた御嶽海は要注意
以上の相手である。先場所、御嶽海は高安に
上手を与えない絶好の体勢をつくった。高安
は馬力負けしないが、一歩間違うと敗北に
つながる。
11.遠藤5勝6敗(●×●○○×)
対戦成績は互角だが、遠藤と高安の力の差は
広がっている。それでも遠藤は目が覚める
ようないい相撲を取るときがある。その点が
要注意である。
▼楽勝
12.隠岐の海10勝3敗(×○○○××)
13.千代の国2勝(×××○××)
14.大栄翔1勝(○×××××)
相撲の妙で勝敗に絶対はない。勝てないと
思ったら思い切った手でくる可能性がある。
初対戦の千代翔馬は何かやるかもしれない。
高安の大関昇進は相撲内容と成績による。
星勘定すると相撲が萎縮することがありえる。
1日1番全力を尽くして天命を待てばいい。
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