2月18日、稀勢の里の故郷牛久でパレードが
行われるとあって早々と出かけた。牛久まで
は遠い道のりだが、9時前には着いた。駅前
には稀勢の里の手形の記念碑がりっぱに飾ら
れていた。横断幕やステッカー、横綱の土俵
入りの写真などで駅も町も祝賀ムードにあふ
れていた。
パレードは駅前のかなり長いけやき通りから
スタートする。しかし、この通りは樹木が
多く、障害になると判断して先に進むことに
した。けやき通りからやや細い道に入るが、
ここではパレードを見ることはできない。
おまけにここは普通のスピードで車が走る
とのことだった。そこを通り抜けると、ぶど
う園通りに入り、ゴールの牛久市役所は近く
なる。
牛久市役所前に更地があり、そこで稀勢の里
が来るのを待つことにした。パレードは午後
1時、駅前からスタートである。時間が早い
せいか、まだ人が多いという印象ではない。
早くから来ている方は椅子を用意して待って
いた。とにかくひたすらその時を待つしか
ない。11時には交通規制が行われ、車の通行
が禁止された。
紙の旗が、いくつか配られる。日刊スポーツ
の旗の裏は、稀勢の里の記事になっている。
ほかに日刊スポーツと毎日新聞の稀勢の里の
特集の特別版が配られた。時間とともに人が
あふれてきた。場所によっては歩道が狭すぎ
るせいか、混み具合が目立つ。10分前、警察
官から注意が伝えられる。
待つこと4時間以上。来た、ついに来た。
パトカーに先導され、稀勢の里が笑顔で手を
ふっている姿が目に入ってきた。だんだん
大きな姿となって迫ってくる。人々の歓喜は
最高潮に達する。小旗がふられる。おめで
とうの声が飛ぶ。長時間待ったかいがあった
瞬間であった。稀勢の里はいい顔している。
やがて車は市役所の中へと消えていった。
稀勢の里は市役所の前で手をふって、建物の
中に入った。そして高い箇所につくられた
舞台で市民栄誉賞に関するいくつかの表彰
を受けた。会場はまるで人の海である。まっ
たく動けない、一歩も進めない状況である。
稀勢の里に熱狂した1日であった。式が終わ
ると集まった方は静かに家路へと向かい、
会場をあとにした。
さすがに今日は疲れました。
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よしなに
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