第6号は曙である。曙と貴乃花は同期の桜だ。
2人は激しい出世争いをしてきた。初優勝は
貴乃花(当時貴花田)が先行し、2場所後
曙が追いかけるカタチで初優勝した。しかし、
大関、横綱への昇進は曙が先行し、貴乃花が
追いかけるカタチとなった。
<曙>
このへんは2メートルを超え、体力的に恵ま
れていた点が大きい。曙が型にはいった突き
押しの破壊力は、相手を根こそぎもっていっ
た。しかし、将来は相撲のスケールから、
貴乃花がいずれ曙をリードすると見られて
いた。貴乃花が優勝回数で曙を抜いたのは、
平成7年の一月場所であった。
横綱曙が千秋楽に本割、優勝決定戦で連勝し
て優勝を飾ったのは平成9年五月場所だった。
ここまで貴乃花が16回優勝していた。これに
対し曙は8回であった。それも12場所優勝
から遠ざかっていた。
<貴乃花>
この場所横綱貴乃花は2日目玉春日に敗れた
ものの、その後連勝して13勝1敗で千秋楽を
迎えた。一方の曙は初日旭鷲山、6日目武双
山と序盤、中盤と躓いたが、以後白星を積み
重ねて12勝2敗で貴乃花戦を迎えた。
本割は強引に寄って出る貴乃花を曙が土俵際
で下投げを決めた 両者2敗で並ぶ。優勝
決定戦では曙が左四つから一気に出る。貴乃
花曙を振ろうとしたが、あびせ倒し。曙が
9回目の優勝を逆転で決めた。
テレサテンの曲は癒されます。
興味深いテーマをこれからもお届けます。
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