大相撲

十一月場所の灯りが消えかかったとき

2017年11月2日

近年、相撲人気は満員札止めが続いているが、
大相撲冬の時代は当日赴いてもけっこういい
席が買えたものである。特に福岡場所はテレ
ビに映る範囲でも空席がわかるほどであった。
このままでは福岡から相撲の灯りは消えるの
ではと心配されたほどであった。
九州Q
<観客減少>

現在の本場所はすべて東京以南ばかりである。
七月に涼しい札幌場所、十一月に名古屋場所
を、ということが相撲ファンの間ではまこと
しやかに語られた時期でもあった。なお、
プロ野球は日本ハムが北海道を、楽天が宮城
県を本拠地にしている。

福岡の本場所は、石炭産業で成功した福岡の
実業家・木曽重義氏の尽力のたまものであっ
た。一巡業地にすぎなかった福岡を準本場所
に、そして本場所に昇格させた功労者であっ
た。「相撲協会はことあるごとに国技という。
その国技の真剣勝負を九州人も見る権利が
あり、その声に応える義務が協会にはある」
と主張したのである。そして九州は相撲の
家元吉田司家、横綱梅ヶ谷、不世出の横綱
双葉山を生んだ相撲どころであると迫った
のである。
161123風景 028
<福岡国際センター>

そんな先人の苦労も、人気がなく寂しい限り
の時代があった。頼みは地元の英雄魁皇で
あった。魁皇よ、引退しないでくれ、九州へ
来てくれというわけである。福岡場所はお茶
屋がなく、売れ行きが思わしくない要因の
1つであった。平成23年の十一月場所の観客
数を列記してみよう。福岡国際センターは
7000人弱入る。

初日  4412人
2日目 3188人
3日目 3245人
4日目 3147人
5日目 3122人
6日目 3707人
7日目 5694人
8日目 5166人
9日目 3569人
10日目 3861人
11日目 5212人
12日目 3830人
13日目 4160人
14日目 5969人
千秋楽 6563人

6000人を超えたのは千秋楽のみであった。
幸い今年のチケットは売れ行き好調である。
こんなときだからこそ新しい英雄がほしい
ときである。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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