大相撲

横綱の連続休場後のフル出場

2017年11月1日

170326千秋楽幕内・表彰 604
<三月場所で負傷した稀勢の里>

3場所連続休場中の稀勢の里、鶴竜は、今度

の十一月場所出場に向けて調整中である。
以前、連続休場後引退した横綱については
触れてきた。今回はフル出場した横綱につい
てみていこう。横綱は実質地位化した常陸山
以降を対象とした。それが以下である。
横綱連続休場後のフル出場1A
横綱連続休場後のフル出場2A
常陸山以降、取組が東西制のもと、連続休場
後初めて優勝したのは常ノ花である。鳳は
負け越している。この辺は参考としてみて
いただければと思う。検討すべき対象は、
取組が系統別・部屋別で15日制のケースで
ある。表では羽黒山以降となる。羽黒山から
鶴竜まで40例ある。曙、貴乃花は一人で4度
連続休場後フル出場している。

優勝したのは7例にすぎない。確率17.5%に
すぎない。大鵬は2度とも優勝しているの
だからりっぱである。最初は5場所連続休場
後で、初日負けて14連勝した。45連勝(誤審
記録)につながった最初の場所であった。
2度目は北の富士、玉の海が新横綱で13勝
した場所であった。
1大鵬
<5場所連続休場後45連勝した大鵬>

全勝優勝は2度ある。同日横綱に昇進した
大鵬は、11回優勝していたのに対し、柏戸は
1回であった。柏戸の前褌を取って走る相撲
は、ときに土俵下へともつれ、ケガにつな
がっていた。そんな柏戸の復帰の場所は、
初日から勝ち進み14連勝。千秋楽は同じく
14連勝の大鵬を寄り切り、涙の全勝優勝を
成し遂げた。
柏戸!
<4場所連続休場後全勝優勝した柏戸>

もう一人は北の富士である。連続休場前の
2場所を含めて4場所連続不調であった。
その上一人横綱という微妙な立場であった。
一念発起して3度目の全勝優勝を達成した。

連続休場後フル出場したケースで最も多い
のが11勝4敗の11例である。これに次ぐ
のが10勝5敗の9例である。3位は9勝6敗
の6例である。ここまでで計26例と65%、
すなわち3分の2弱である。連続休場後の
横綱はけっこう苦戦していることがわかる。
3代目若乃花はなんと負け越している。
170312初日十両 859
<今年皆勤1場所の鶴竜>

稀勢の里は、三月場所の負傷がどの程度回復
しているのか、気になる。鶴竜は、今年に
入って皆勤は三月場所の10勝5敗のみである。
自信を取り戻すのは充実した稽古の積み重ね
しかない。そして場所を離れた相撲感を早め
に取り戻すことである。

朝が寒くなりました。
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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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