大相撲

殊勲賞の中身4【昭和29年初~30年秋】

2017年10月19日

前回の昨年の11月22日以来の再スタートです。
このテーマは必ずしも関心度が高くないの
ですが、ある方が注目しているので時間を
かけて現代に近づくようベストを尽くして
みます。
殊勲A

昭和29年初場所、大関吉葉山が念願の初優勝
を成し遂げた。千秋楽は1敗横綱鏡里との
優勝をかけた一番をモノにした。鏡里は13勝
2敗に終わった。その鏡里に土をつけた若ノ
花が初の殊勲賞を受賞した。翌場所の春場所、
大関三根山が12勝3敗で優勝した。三根山に
勝った國登が殊勲賞に輝いた。若ノ花も三根
山を倒しているが、10勝5敗の横綱千代の山
に勝っている差か、受賞はならなかった。
若乃花ブロマイド
<若ノ花のブロマイド>

夏場所、2横綱、1大関に勝った松登が殊勲
賞を受賞した。横綱、大関に不成績者はいな
い。しかし、14勝1敗で優勝した大関栃錦に
勝ったのは、朝潮である。ただし、横綱戦の
勝利がなかったせいか、殊勲賞は逃している。
秋場所、3横綱1大関を倒した若ノ花が再び
受賞した。ただ、横綱東富士は途中休場し、
大関三根山は負け越している。それに対し、
14勝1敗で優勝した大関栃錦に唯一の黒星を
つけた宮錦のほうが、現代なら殊勲度は高い。
栃錦は連続優勝で横綱に昇進した。
朝潮 
<朝潮のブロマイド>

昭和30年初場所、優勝千代の山をはじめ、
3横綱に勝利した朝潮が殊勲賞を受賞した。
ほかに候補はいなかった。琴ヶ濱・双ツ龍も
優勝千代の山に勝っているが、惜しくも負け
越している。春場所、殊勲度は、大内山・
朝潮ともに優勝千代の山に勝った点では差は
ない。ただ、大内山は千秋楽千代の山に勝っ
て優勝決定戦に持ち込んだインパクトが強か
った。これが決定打になった。

夏場所、優勝した栃錦に唯一の黒星をつけた
時津山が文句なしの受賞。ただ、松登も横綱・
大関を倒したが、全般的に横綱・大関の成績
が悪すぎた。秋場所、優勝した鏡里に唯一の
黒星をつけた玉ノ海のほうが、現代なら殊勲
度は高い。実際に殊勲賞を手にしたのは、
2横綱・1大関を倒した松登が受賞した。
松登はこの後若ノ花とともに大関に昇進した。
松登・
<松登のブロマイド>

殊勲賞受賞者が優勝者を倒していなく、ほか
が優勝者を倒したケースは、昭和29年初場所
から昭30年秋場所まででは3例あった。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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