大相撲

横綱10大史10 外国人横綱誕生

2017年10月16日

外国人関取の事実上のパイオニアといえば、
ハワイ出身の高見山である。外国人唯一の
幕内力士であった時代は97場所に及んだ。
高見山は愛嬌があり、強さともろさをもち
合わせて土俵をわかせた。優勝経験はあるが、
最高位は関脇であった。
高見2
<高見山優勝の記事>

高見山に続いたのが同じハワイ出身の小錦で
あった。高見山にスカウトされ、高砂部屋に
入門した。重量級のパワーは史上初の外国人
大関となり、横綱をうかがう成績をあげて
いく。だが、横綱審議委員会のメンバーが
「外国人横綱はいらない」という論文を発表
し、あたかも小錦を横綱にさせないような
印象を与えた。同時に人種差別ではないか
という見方をされた。
小錦
<小錦>

小錦は13勝優勝、12勝、13勝優勝というチャ
ンスを見送られていた。直前3場所で優勝が
なく横綱に昇進した力士、小錦以下の成績で
横綱に昇進した力士と比べると万人を納得
させるものではなかった。小錦はこのチャン
スを生かせず、横綱になることはなかった。

高見山がおこした東関部屋に入門してきた
のが、ハワイ出身の曙である。長い腕から
繰り出す突っ張りは、威力抜群であった。
同期の貴乃花、若乃花との出世争いは、興味
津々で注目が集まった。十両昇進、入幕、
初優勝は貴乃花に先んじられたが、大関昇進
は曙が最初だった。

新大関の場所は全休、次の場所は9勝6敗
だったが、そのあと2場所連続優勝し、ここ
に史上初の外国人横綱が誕生した。2場所
連続優勝で文句なしの昇進だった。このとき
はもう外国人横綱うんぬんの議論は消えて
いた。
あけぼの
<外国人初の横綱になった曙>

曙は横綱を48場所務め、優勝8回(通算11
回)、432勝122敗166休、全休9回(通算10
回)とまずまずの実績を残した。曙の横綱は、
その後のハワイ出身の武蔵丸、モンゴル出身
の朝青龍、白鵬、日馬富士、鶴竜へと外国人
横綱へ道筋をつけたのであった。

(この項目終わり)

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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