九月場所の阿武咲は、上位を相手に10勝5敗
と予想を超える大活躍をした。なにしろ横綱
日馬富士、大関照ノ富士をはじめ、実力者
御嶽海、嘉風、玉鷲を倒して10勝をあげたの
だから、とてつもない結果を残したといえる。
今度の十一月場所は、新小結が予想される。
阿武咲は突き押し中心のパワー相撲である。
若いだけに、まだまだ成長の余地はある。
<九月場所 御嶽海を倒した阿武咲>
以前大関候補として御嶽海、玉鷲をあげた。
彼らは上位で勝ち越せる力があるからだが、
もっているモノがいいということで貴景勝を
あげた。そういう意味では、阿武咲ももって
いるモノはいい。このふたりは相撲ぶりも
にている。
<貴景勝と阿武咲>
現在の横綱・大関をみても四つ相撲が多い。
高安が立ち合いからパワーで圧倒するくらい
である。突き押しは相撲の原点である。突き
押しは一気にもっていければ、これほど痛快
なことはない。しかし、残され、まわりこま
れると苦しい展開になる。相撲にははく息、
吸う息、止める息とあるが、突き押しは息を
つめているので苦しい。
押しの大受は、押しを受けてくれる体力と
強さをもった北の富士と琴桜の両横綱を稽古
相手に選んだ。両横綱のもとへ通いつめて、
胸を借りた。これが実って、立ち合いのあた
りの強さ、出足、スタミナがついた。
<明日のホープ阿武咲>
阿武咲がこうした地力をつけていくには、
まだまだ時間がかかる。だが21歳という若さ
と相撲ぶりは大きな可能性を感じさせる。
阿武咲は横綱・大関がそろって出場した上位
での対戦はない。十一月場所こそ真価を問わ
れる。
鮭とばを美味しく食べています。
興味深いテーマをこれからもお届けます。
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