3日目、横綱・大関は安定してきた。阿武咲
はやや気負い過ぎで足がついていっていない。
今日から日馬富士が休場した。ここで彼を
めぐるビール瓶暴行事件に触れておかなけ
ればならない。
何とも不思議な感覚だった。初日から休場の
貴ノ岩の休場理由が、2日目に発表された
のである。何ゆえ、遅い発表になったのか。
つまり、遅い診断書の提出になったのか。
また、その休場理由を聞いて、さらに不思議
な感覚におそわれた。
脳震盪
左前頭部裂傷
右外耳道炎
右中頭蓋底骨折
髄液漏
以上の疑いだという。普通力士のケガといえ
ば膝、足首、大腿筋、肘、上腕筋などが主で
ある。足でも腕でもなく頭?これってどう
いうことと思わずにいられなかった。

<スポーツニッポンの記事>
それが今日、スポーツニッポンのスクープに
よって判明した。日馬富士が10月26日、鳥取
巡業のモンゴル力士の宴席においてビール瓶
で殴ったというのである。これが本当なら
とんでもない話である。力士は体が資本で
ある。ビール瓶で殴る行為は力士生命を脅か
すことになる。全治2週間ということだが、
ケガの内容から2週間程度で完治できるとは
とうてい思えない。

<H29年三月場所 激突する日馬富士(左)と貴ノ岩>
貴ノ岩はこのままでは一月場所は十両落ち
である。相撲外でしかも横綱の暴行傷害なら、
バカをみたのは貴ノ岩になる。彼の師匠貴乃
花親方が「体調が悪いから休場した」と最初
は気の抜けた談話だったが、後に「巡業部長
だった自分にも責任がある」といくぶん踏み
込んだ談話に変更した。
そもそも10月26日におこった事件が、なぜ
今になって露見したのか。この間関係者は
何も知らなかったのか、知らない素振りを
してきたのか。ケガした貴ノ岩はこの間治療
はどうしていたのか。得体の知れない現実を
さらけ出したままではいけない。

<夕刊フジの記事>
協会が今やるべきことは3つ。事実関係を
明らかにし、日馬富士を処分することである。
さらに今後の対策を小手先ではなく、きちん
と打ち出すことである。ここで対応を誤ると
傷口をさらに広げることになる。
冷たい雨の日でした。
興味深いテーマをこれからもお届けます。
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