大相撲

■福岡4日目 日馬富士は自ら進退を決断したほうがいい

2017年11月15日

稀勢の里対貴景勝戦は、稀勢の里の立ち合い
負けである。後手にまわっておこされ、残り
腰はなかった。輪島なら貴景勝タイプには、
立ち合い前褌を取ることにすべてをかけた
相撲を取るのだが、稀勢の里は無策だった。
スポニチ
<スポーツニッポンの記事>

さて、日馬富士による貴ノ岩への暴行事件が
少しずつ明るみになってきた。今やこの問題
は本場所の中継時間より、合計放送時間が
長くなってきている。1番組のワイドショー
で50分を超える放送がでてきているほどで
ある。今回の事件を時系列でみていくとこう
なる。

▼10月
25日から26日未明 モンゴル力士による飲み
会及び二次会 暴行事件は二次会でおきた
26日 鳥取巡業 貴ノ岩参加
29日 貴乃花親方鳥取県警に被害届け提出
30日 番付発表 日馬富士・安美錦会見
▼11月
2日 貴ノ岩、田川市役所を表敬訪問 
鳥取県警が協会に電話
3日 協会、貴乃花親方、伊勢ヶ濱(元旭富
士)親方に電話ヒアリング 両親方「わから
ないと」と返答
5日~9日 貴ノ岩入院
9日 診断書出る
11日 伊勢ヶ濱(元旭富士)親方、貴乃花
親方に謝罪
13日 貴ノ岩の診断書発表
14日 暴行事件発覚

新たに判明したことは、日馬富士による暴行
は、ビール瓶だけではなかった。マイク、
灰皿などの器具と平手30発が加わっている。
貴ノ岩は出血していたという。悪質の上塗り
としかいいようがない。酒癖が悪いでは済ま
されない。これほどの相撲界をゆさぶる事件
は、進退を人の判断に委ねることなく、自ら
決断ほうがいい。

今回事件をよくわからなくしている源は、
貴乃花親方である。貴乃花親方が早々と被害
届けを鳥取県警に提出しながら、協会の電話
ヒアリングには「わからない」と答えている
のは不可解である。何のためにそんな回答を
する必要があるのか。
フ ジ
<夕刊フジの記事>

また、事件が判明してからこの事件をどう
思っているのか、弟子の貴ノ岩の状態などは
伝わっていない。伝わっているのは「被害
届けを取り下げるつもりはない」である。
170923十四日目十両幕下以下 948
<貴ノ岩>

貴ノ岩の今後が一番心配である。全治2週間
は、通常の生活の話である。力士として再
出発できるということではない。十両落ちに
よる収入源ですまないかもしれない。貴ノ岩
の力士生命が心配である。日馬富士は本当に
罪深いことをしてくれた。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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