大相撲

阿武咲と貴景勝を徹底比較1

2017年11月7日

若くてたくましくて将来性を感じさせる力士、
それが阿武咲と貴景勝である。ともに平成
8年生まれの21歳の若武者である。九月場所、
阿武咲は横綱日馬富士、実力者御嶽海、嘉風、
玉鷲に勝って10勝をあげ、小結昇進を決めた。
一方、貴景勝は横綱日馬富士、大関豪栄道、
実力者玉鷲に勝って大活躍した。そんな両
力士を比較してみた。

1.アマチュア時代
阿武咲は5歳のときから地元青森県の相撲
道場に通う相撲少年であった。中学時代、
全国都道府県中学選手権大会の無差別級で
2連覇を達成している。三本木農業高校時代
は、1年生ながら全国高校相撲宇佐大会、
国体相撲少年部で優勝している。少年の頃
から相撲に取り組む影響は大きい。水泳など
でも小さいうちに始めると大きく育っている
ことがわかる。

貴景勝は最初空手少年だった。しかし、試合
の判定に納得できず、判定のない相撲に転向
した。小学校3年のときである。地元兵庫県
の相撲道場に通い始めた。また、父の指導で
相撲の猛特訓と大盛りの食事で力をつけ、
体づくりをしていった。中学時代、全国中学
生相撲選手権大会で優勝。高校は相撲の名門
埼玉栄高校にいき、関東高等学校相撲選手権
の無差別級で2連覇。全日本相撲ジュニア
相撲選手権で2連覇。世界ジュニア相撲大会
無差別級で優勝など多くのタイトルを獲得
した。

2.入門
平成24年11月、阿武咲は高校1年で中退して
阿武松(元益荒雄)部屋に入門した。相撲
道場の監督と阿武松(元益荒雄)部屋にいる
力士が大学で同期というつながりからであっ
た。平成25年一月場所に前相撲。相撲の専門
家に聞いた話だが、この前相撲で石浦と対戦
しているという。
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<三段目時代の阿武咲(右)>

貴景勝は高校3年の9月のとき、相撲への
気持ちが抑えきれなくなって貴乃花部屋に
入門した。本名の「貴信」の貴は貴乃花から
とったもので、信は信長からというほど、
貴景勝の父は天下取りへの思いを込めていた。
なお、高校は最後まで通い卒業している。
1411123千秋楽十両 706
<序ノ口優勝の佐藤(後の貴景勝)>

3.出世街道
阿武咲は幕下以下を11場所、55勝22敗○33で
十両入りを果たしている。2年弱だからスピ
ード出世である。しかし、十両は14場所かか
っている。この間幕下陥落があり、そのとき
初めて優勝している。この間の成績は106勝
95敗1休である。貴景勝より2場所遅れての
入幕であった。ただし、小結は阿武咲が先ん
じた。
150111初日幕下以下 667
<新十両阿武咲>

貴景勝の序ノ口は阿武咲より1年4場所後の
平成26年十一月場所である。序ノ口、序二段
で連続優勝して阿武咲を追走する。幕下以下
を9場所、49勝14敗○35で十両入りを決めて
いる。十両は4場所49勝21敗で突破し、入幕。
ここで初めて阿武咲を抜いた。しかし、小結
は、阿武咲に遅れをとることとなった。2人
の出世争いはこれからも続く。
160508初日幕下以下 424
<新十両佐藤(後の貴景勝>

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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