阿武咲と貴景勝の比較|同じ平成8年生まれ、アマチュア時代から入門・出世街道まで

阿武咲と貴景勝は、ともに平成8年生まれのライバルである。阿武咲は高校1年で中退して阿武松部屋へ、貴景勝は埼玉栄高校3年の9月に貴乃花部屋へ入り、入幕は貴景勝が2場所早かったが、小結には阿武咲が先に上がった。貴景勝はのちに大関になり、今は年寄・湊川を名乗っている。

※相撲記者・田口 通廣が2017年11月に書いた比較記事。貴景勝のその後は日本相撲協会の年寄プロフィール(2026年9月27日確認)による。

目次

ともに平成8年生まれ|2017年九月場所で上位を倒した2人

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若くてたくましく、将来性を感じさせる力士、それが阿武咲と貴景勝である。ともに平成8年生まれで、記事の時点で21歳の若武者だった。

2017年九月場所、阿武咲は横綱日馬富士、実力者の御嶽海、嘉風、玉鷲に勝って10勝をあげ、小結昇進を決めた。一方、貴景勝も横綱日馬富士、大関豪栄道、実力者の玉鷲に勝って大活躍した。

項目阿武咲貴景勝
生まれ平成8年平成8年
相撲を始めた時期5歳(青森県の相撲道場)小学3年(兵庫県の相撲道場。前は空手)
中学全国都道府県中学選手権 無差別級2連覇全国中学生相撲選手権 優勝
高校三本木農業高校(1年で宇佐大会・国体少年部 優勝)埼玉栄高校(関東高校選手権 無差別級2連覇ほか)
入門平成24年11月、高校1年で中退して阿武松部屋高校3年の9月、貴乃花部屋(高校は卒業)
幕下以下11場所・55勝22敗9場所・49勝14敗
十両14場所・106勝95敗1休4場所・49勝21敗
阿武咲と貴景勝の比較(田口 通廣の記事から・2017年11月時点)

アマチュア時代|相撲少年の阿武咲、空手から転じた貴景勝

阿武咲は5歳のときから地元青森県の相撲道場に通う相撲少年だった。中学時代は全国都道府県中学選手権大会の無差別級で2連覇している。

三本木農業高校では、1年生ながら全国高校相撲宇佐大会と国体相撲少年部で優勝した。田口は、水泳などでも小さいうちに始めると大きく育つように、少年のころから相撲に取り組む影響は大きいと書く。

貴景勝は、最初は空手少年だった。試合の判定に納得できず、判定のない相撲に転向したのが小学3年のときである。地元兵庫県の相撲道場に通い始め、父の指導による猛特訓と大盛りの食事で力をつけ、体をつくった。

中学時代は全国中学生相撲選手権大会で優勝。高校は相撲の名門の埼玉栄高校に進み、関東高等学校相撲選手権の無差別級で2連覇、全日本相撲ジュニア選手権で2連覇、世界ジュニア相撲大会の無差別級で優勝と、多くのタイトルを獲得した。

入門|阿武松部屋と貴乃花部屋

平成24年11月、阿武咲は高校1年で中退し、阿武松(元益荒雄)部屋に入門した。相撲道場の監督と、阿武松部屋にいる力士が大学で同期というつながりからだった。

前相撲は平成25年一月場所。相撲の専門家に聞いた話では、この前相撲で石浦と対戦しているという。

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<三段目時代の阿武咲(右)>

貴景勝は高校3年の9月、相撲への気持ちが抑えきれなくなって貴乃花部屋に入門した。なお、高校は最後まで通って卒業している。

本名の「貴信」の貴は貴乃花から、信は信長からとったもので、父は天下取りへの思いを込めていた。

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<序ノ口優勝の佐藤(後の貴景勝)>

出世街道|入幕は貴景勝、小結は阿武咲が先

阿武咲は幕下以下を11場所、55勝22敗で十両入りを果たした。2年弱だからスピード出世である。

しかし、十両は14場所かかった。この間に幕下へ陥落し、そのとき初めて優勝している。十両の成績は106勝95敗1休で、入幕は貴景勝より2場所遅れた。

ただし、小結は阿武咲が先んじた。

150111初日幕下以下 667
<新十両阿武咲>

貴景勝の序ノ口は、阿武咲より1年4場所後の平成26年十一月場所である。序ノ口、序二段で連続優勝して阿武咲を追走した。

幕下以下を9場所、49勝14敗で十両入りを決め、十両は4場所49勝21敗で突破して入幕した。ここで初めて阿武咲を抜いたが、小結は阿武咲に後れをとった。

160508初日幕下以下 424
<新十両佐藤(後の貴景勝)>

2人の出世争いはこれからも続く、と田口は結んでいる。

その後の貴景勝|大関、そして湊川親方

日本相撲協会の年寄プロフィールでは、貴景勝のしこ名は佐藤から貴景勝に改めたもので、大関昇進は令和元年五月場所、最高位は大関、引退場所は令和六年九月場所。年寄名は湊川で、所属は湊川部屋となっている(2026年9月27日確認)。

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よくある質問

Q. 阿武咲と貴景勝は同い年ですか?
A. ともに平成8年生まれである。

Q. 阿武咲の出身高校と所属部屋は?
A. 三本木農業高校。1年生で全国高校相撲宇佐大会と国体相撲少年部で優勝し、平成24年11月に高校1年で中退して阿武松(元益荒雄)部屋に入門した。

Q. 阿武咲と貴景勝はどちらが先に出世しましたか?
A. 十両入りは阿武咲が先だったが、入幕は貴景勝が2場所早かった。小結には阿武咲が先に上がった(2017年11月時点)。

Q. 貴景勝の本名の由来は?
A. 本名の「貴信」の貴は貴乃花から、信は信長からとったもので、父が天下取りへの思いを込めた。

関連記事:白鵬杯とは/最年少大関ランキング/令和幕内・元幕内力士引退事情/石浦の経歴

この比較の続き:阿武咲と貴景勝を徹底比較(続き)

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この記事を書いた人

少年漫画雑誌、日経関連の編集者を経て独立。現在は大相撲を専門に取材するライター。ほぼ毎場所、自ら土俵際で撮影している。にほんブログ村 相撲・大相撲カテゴリでランキング1位。

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