日馬富士問題はここへきて、貴乃花と白鵬の
相撲に対する姿勢へと広がりを見せてきた。
白鵬の勝ちにいく相撲。そのために張り差し、
ひじ打ち気味のかちあげ、挙句のはては猫だ
ましまで繰り出したことさえあった。また、
ダメ押しも目立つ。また強ければなんでも
許される横柄さが目立ってきている。
貴乃花はかくありたい相撲道、横綱のあり
ようを求めている。ただ、貴乃花とて宮沢
りえとの一方的な婚約解消があり、整体師に
洗脳されていた時期があった。また横綱に
なった兄若乃花に対して「基本ができていな
い」と批難したこともあった。父である元貴
ノ花は「基本ができていなくて横綱にはなれ
ないよ」と若乃花を擁護した。
<貴乃花>
69連捷をうちたてた双葉山はどうか。双葉山
に傾倒し、相撲を見る基準を双葉山においた
小坂秀二氏は次のように記している。
双葉山の求めたものは、相手から得られる
勝利でもなく、まして観客の賞賛でもなかっ
た。また、単なる相撲技の習熟、完成という
ものでもなかった。言うなれば、相撲を通じ
ての自己の完成への努力であろう。
(がちんこ相撲ーー誰が現代の双葉山かーー
いんなあとりっぷ社刊より)
勝つことが目的ならば、勝ってしまえばそれ
で終わりである。双葉山は下の頃からおよそ
勝つための奇襲や相手の裏をかく相撲を取ら
なかった。ひたすら正攻法の相撲であったが、
地力が伴わないうちは後退してうっちゃりが
目立った。そのため、横綱・大関に負け続け
た。
玉錦 6敗
男女ノ川 5敗
武蔵山 4敗1分
清水川 4敗1勝
しかし、1度勝ち出すともう負けなかった。
また、双葉山は「物言いがついて土俵下で
待つ力士は美しい」と語っている。自分は
全力を出して相撲を取ればいい。勝敗はあえ
て委ねるという双葉山の美学が読み取れる
エピソードである。
双葉山を賞賛する中で誰もが口にするのが、
立ち合いのりっぱさである。相手が立てば
いつでも立つ。これを下のころから実践して
いた。このことを双葉山自身は「1日のうち
10分(当時の仕切り制限時間)だけ集中して
いればいいのです」とこともなげに語って
いる。龍王山が1回目の仕切りで立つと受け
て立ったことがある。
小坂氏は双葉山について言う。
日常、その身辺ははつねに明るく、おおらか
であった。ただ、ひとたび土俵に立てば、
対戦する力士たちも感じ、観戦する者も感じ
たものは、相撲に真剣に取り組む求道者双葉
山の姿であった。(前出)
お笑い番組をよく見ます。
興味深いテーマをこれからもお届けます。
マーク2カ所をクリックして支援してください。
よしなに
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
↑↑↑↑↑↑↑↑