<細かった安馬>
日馬富士は突然引退した。小兵ながら技に
生き、自己の限界以上の力を発揮した力士で
あった。日馬富士は立ち合いの鋭さからスピ
ードと集中力で取った力士であった。今こう
いうタイプは稀有である。そんな日馬富士の
熱闘10番をふり返ってみた。なお、この10番
は筆者の独断と偏見で選ばせていただいた。
安馬時代
<平成19年九月場所初日横綱白鵬戦>
安馬が三役(小結)で初めて2ケタ勝利した
場所である。入幕から18場所目であった。
初日横綱白鵬と対戦。このとき白鵬は横綱
2場所目であった。朝青龍が巡業を休みなが
ら、モンゴルでサッカーをしていたため、
出場停止になった場所であった。この場所
優勝の白鵬に対し、安馬は首投げという思い
もよらない相撲で勝利をおさめた。
<平成20年九月場所9日目朝青龍戦>
安馬は大関へ足固めをした場所といえる。
三役に定着して7場所目にあたる。横綱朝青
龍をくずして、送り出した。この場所朝青龍
は途中休場。優勝は22回達成していた。安馬
は12勝をあげ、次の場所に大関をかけること
になった。
<平成20年十一月場所千秋楽優勝決定戦 白鵬戦>
大関をかける安馬は序盤戦で2敗したが、
その後連戦連勝で13勝2敗。横綱白鵬と優勝
決定戦になった。優勝への方程式に長けて
いた白鵬が安馬を押さえ込み、9回目の優勝
を3連覇で飾った。優勝を逃したが、安馬の
大関は確定的になった。安馬は翌場所から
日馬富士に改名した。
大関時代
<平成21年五月場所千秋楽優勝決定戦 白鵬戦>
横綱白鵬、大関日馬富士はともに好調で、
初日から12連勝。13日目両者激突し、白鵬が
勝利した。しかし、千秋楽両者14勝1敗と
優勝決定戦へともつれた。白鵬はここまで
10回優勝していた。しかし、優勝決定戦では、
日馬富士は白鵬に食い下がっての連続投げで、
勝利。日馬富士はついに悲願の初優勝を成し
遂げたのであった。
(この項目続く)
チケットキャンプが停止しました。
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