大相撲

追い込まれた2横綱

2017年12月9日

日馬富士問題の陰に隠れているが、鶴竜、
稀勢の里の置かれた立場は非常に追い込まれ
ている。両横綱とも今年1年は休場に終始
した。これ以上の休場は許されないところ
まで来ている。横綱は休場しても落ちない
不可思議な地位である。それだけに、不成績
なら引退しか道はない。

稀勢の里は三月場所こそ新横綱として優勝し、
皆勤した。しかし、13日目の日馬富士戦で
土俵下に転落したさい大ケガをした。この
ケガを絶えず引きずって勝てなくなった。
無理に出場しては、負けが込んで休場を繰り
返している。しかし、その繰り返しはいつ
までも許されない。
171120九日目幕内 1313
<H29年十一月場所9日目 
宝富士の下手投げに屈する稀勢の里>

こんなとき先代の師匠元隆の里ならどんな
アドバイスをするのだろうか、と考えてしま
う。今の稀勢の里には適切な指導者が必要で
ある。それも元横綱である。稀勢の里の孤独
な戦いだけではこのピンチを突破できない。
一月場所は出場するか否かはわからない。
稽古で自信をつけて土俵に立つことが、今の
稀勢の里に一番求められる。

全休を経て、十一月場所は出場と思われた
鶴竜は、またも休場した。今年1年、鶴竜が
皆勤したのは三月場所のみである。それも
10勝5敗であった。全休2場所、途中休場
3場所、まさに休場ナンバー1の1年であっ
た。鶴竜は一月場所こそ待ったなしである。
170711三日目幕内 1091
<H29年七月場所3日目 
北勝富士に完敗した鶴竜>

幕内上位にはパワー相撲がそろう。御嶽海、
阿武咲、貴景勝、玉鷲、北勝富士など彼らの
突き押しは、技巧相撲だけでは対抗できない。
「鶴竜の引きは負けを呼ぶ」は定着してしま
った。彼らにしてみれば、いかに鶴竜に引か
せるかが、狙い目となる。鶴竜も稽古で自信
をつけない限り、この窮状をのりきることは
容易でない。

4横綱は消滅し、現在は3横綱である。しか
し、一月場所の展開次第ではさらに消える
恐れが出てくるかもしれない。

甘酒が美味しい季節になりました。
興味深いテーマをこれからもお届けます。

マーク2カ所をクリックして支援してください。

よしなに
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
にほんブログ村 

相撲 ブログランキングへ 

↑↑↑↑↑↑↑↑

 

当サイトはブログランキングに参加しています、どうか応援をお願いいたします!

【ブログランキング】で、土俵の目撃者を応援して頂けるかたは↓をクリック


【日本ブログ村】で、土俵の目撃者を応援して頂けるかたは↓をクリック
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
にほんブログ村
  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

-大相撲

Copyright© 土俵の目撃者(毎日更新) , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.