日馬富士問題の陰に隠れているが、鶴竜、
稀勢の里の置かれた立場は非常に追い込まれ
ている。両横綱とも今年1年は休場に終始
した。これ以上の休場は許されないところ
まで来ている。横綱は休場しても落ちない
不可思議な地位である。それだけに、不成績
なら引退しか道はない。
稀勢の里は三月場所こそ新横綱として優勝し、
皆勤した。しかし、13日目の日馬富士戦で
土俵下に転落したさい大ケガをした。この
ケガを絶えず引きずって勝てなくなった。
無理に出場しては、負けが込んで休場を繰り
返している。しかし、その繰り返しはいつ
までも許されない。
こんなとき先代の師匠元隆の里ならどんな
アドバイスをするのだろうか、と考えてしま
う。今の稀勢の里には適切な指導者が必要で
ある。それも元横綱である。稀勢の里の孤独
な戦いだけではこのピンチを突破できない。
一月場所は出場するか否かはわからない。
稽古で自信をつけて土俵に立つことが、今の
稀勢の里に一番求められる。
全休を経て、十一月場所は出場と思われた
鶴竜は、またも休場した。今年1年、鶴竜が
皆勤したのは三月場所のみである。それも
10勝5敗であった。全休2場所、途中休場
3場所、まさに休場ナンバー1の1年であっ
た。鶴竜は一月場所こそ待ったなしである。
た。鶴竜は一月場所こそ待ったなしである。
幕内上位にはパワー相撲がそろう。御嶽海、
阿武咲、貴景勝、玉鷲、北勝富士など彼らの
突き押しは、技巧相撲だけでは対抗できない。
「鶴竜の引きは負けを呼ぶ」は定着してしま
った。彼らにしてみれば、いかに鶴竜に引か
せるかが、狙い目となる。鶴竜も稽古で自信
をつけない限り、この窮状をのりきることは
容易でない。
4横綱は消滅し、現在は3横綱である。しか
し、一月場所の展開次第ではさらに消える
恐れが出てくるかもしれない。
甘酒が美味しい季節になりました。
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よしなに
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