先場所は3横綱・2大関が休場するなか、
貴景勝、阿武咲、朝乃山、嘉風の三賞力士の
活躍で場所は盛り上がった。三賞は戦後の
混乱期のなかからなんとか大相撲を盛り上げ
ようという気運から誕生した。また、優勝
できる力士は限られるが、三賞なら受賞でき
るというので、力士の励みもなった。現役
力士の三賞受賞はどのようになっているのか。
それが以下である。
17年前の平成12年七月場所の安美錦の敢闘賞
である。このとき安美錦は新入幕であった。
当時の横綱は曙、貴乃花、武蔵丸であった。
朝青龍はまだ、幕下であった。現役の三賞
受賞はこの後2場所安美錦が技能賞を受賞
したが、平成16年五月場所で白鵬がようやく
登場してくる。白鵬はこのとき新入幕で敢闘
賞を受賞した。白鵬に続いて安馬(現日馬
富士)、稀勢の里と三賞受賞が続いていく。

<H22年1月安美錦千秋楽豪栄道を倒す。この場所
技能賞受賞>
現役力士で殊勲賞を最も受賞しているのは、
稀勢の里と豪栄道の5回である。2人に次ぐ
のが4回の安美錦である。大物食いのスペシ
ャリストといえる。最多敢闘賞は栃ノ心で
ある。殊勲賞には縁がないが、敢闘賞は5回
受賞している。次点は嘉風と勢の4回である。
技能賞はうまさが光る鶴竜が7回受賞、これ
に安美錦が6回と続いている。当然のこと
ながら、横綱稀勢の里、鶴竜、大関豪栄道は、
これ以上数字が伸びることはない。

<H26年3月敢闘賞を受賞した嘉風>
三賞総獲得数はどうだろうか。ベテラン安美
錦が殊勲賞4回、敢闘賞1回、技能賞6回と
計11回獲得している。また、豪栄道も殊勲賞
5回、敢闘賞・技能賞各3回と11回受賞して
いる。10回は3人いる。
安馬 殊勲4 敢闘1 技能5
豊ノ島 殊勲3 敢闘3 技能4
嘉風 殊勲2 敢闘4 技能4
今年大関に昇進した高安は9回である。関脇
以下の実力者御嶽海は4回である。貴景勝・
阿武咲はこれからである。
安美錦の最後の三賞は平成26年九月場所の
技能賞である。それから3年がたってしまっ
た。安美錦の三賞は再びあるのだろうか。
大関を陥落した名寄岩は涙の敢闘賞を受賞
した。39歳安美錦の最後の奮闘を期待したい。
北都からメールが届きました。
興味深いテーマをこれからもお届けます。
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