大相撲

現役力士の三賞受賞事情

2017年11月4日

先場所は3横綱・2大関が休場するなか、
貴景勝、阿武咲、朝乃山、嘉風の三賞力士の
活躍で場所は盛り上がった。三賞は戦後の
混乱期のなかからなんとか大相撲を盛り上げ
ようという気運から誕生した。また、優勝
できる力士は限られるが、三賞なら受賞でき
るというので、力士の励みもなった。現役
力士の三賞受賞はどのようになっているのか。
それが以下である。
現役三賞1A
現役三賞2A
現役三賞3A
現役力士の最古の三賞受賞は、なんと今から
17年前の平成12年七月場所の安美錦の敢闘賞
である。このとき安美錦は新入幕であった。
当時の横綱は曙、貴乃花、武蔵丸であった。
朝青龍はまだ、幕下であった。現役の三賞
受賞はこの後2場所安美錦が技能賞を受賞
したが、平成16年五月場所で白鵬がようやく
登場してくる。白鵬はこのとき新入幕で敢闘
賞を受賞した。白鵬に続いて安馬(現日馬
富士)、稀勢の里と三賞受賞が続いていく。
100124千秋楽幕内後半 062
<H22年1月安美錦千秋楽豪栄道を倒す。この場所
技能賞受賞>

現役力士で殊勲賞を最も受賞しているのは、
稀勢の里と豪栄道の5回である。2人に次ぐ
のが4回の安美錦である。大物食いのスペシ
ャリストといえる。最多敢闘賞は栃ノ心で
ある。殊勲賞には縁がないが、敢闘賞は5回
受賞している。次点は嘉風と勢の4回である。
技能賞はうまさが光る鶴竜が7回受賞、これ
に安美錦が6回と続いている。当然のこと
ながら、横綱稀勢の里、鶴竜、大関豪栄道は、
これ以上数字が伸びることはない。
140323千秋楽表彰 432
<H26年3月敢闘賞を受賞した嘉風>

三賞総獲得数はどうだろうか。ベテラン安美
錦が殊勲賞4回、敢闘賞1回、技能賞6回と
計11回獲得している。また、豪栄道も殊勲賞
5回、敢闘賞・技能賞各3回と11回受賞して
いる。10回は3人いる。
安馬  殊勲4 敢闘1 技能5
豊ノ島 殊勲3 敢闘3 技能4
嘉風  殊勲2 敢闘4 技能4
今年大関に昇進した高安は9回である。関脇
以下の実力者御嶽海は4回である。貴景勝・
阿武咲はこれからである。

安美錦の最後の三賞は平成26年九月場所の
技能賞である。それから3年がたってしまっ
た。安美錦の三賞は再びあるのだろうか。
大関を陥落した名寄岩は涙の敢闘賞を受賞
した。39歳安美錦の最後の奮闘を期待したい。

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denkouriki

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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