十両昇進は、場所後の番付編成会議のあとに発表される。番付発表を待たずに早めに発表するようになったのは昭和46年7月からで、新十両には化粧まわし、締め込み、紋付羽織袴などの準備が必要だからである。2017年九月場所後には、舛の勝改め隆の勝と、再十両の貴源治の2人が十両に上がった。
※相撲記者・田口 通廣が、2017年九月場所後の十両昇進が発表された日に書いた記事。
十両昇進の発表は場所後の番付編成会議のあと
十両昇進が場所後の番付編成会議のあとに発表されるようになったのは、昭和46年7月からである。つまり、それ以前は番付発表で十両昇進が判明していた。
なぜ、十両は場所後に発表されるようになったのか。新十両には化粧まわし、締め込み、紋付羽織袴など、準備が必要だからである。早めに発表するから早めに準備しなさい、というわけである。
場所後の番付の決まり方は番付編成会議とはにまとめている。
幕下の力士には自力で用意できない|田口の問いかけ
しかし、それまで幕下にいて無給で、場所手当てしか受け取っていない力士には、自力ではとても用意できない。そこで早くから後援会や母校などに力添えを、というわけである。
田口は、これではいかにも人任せだと書く。関取の資格は与えるが、協会が何もしないカタチで果たしていいのだろうか、と問いかけている。
2017年九月場所後の十両昇進|候補は4人、昇進は2人
2017年九月場所後、十両昇進が発表された。幕下の十両昇進候補は4人、十両からの陥落候補は3人いた。
| 力士 | 九月場所の地位 | 成績 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 貴源治 | 東幕下筆頭 | 4勝3敗 | 十両に昇進(再十両) |
| 北太樹 | 西幕下筆頭 | 4勝3敗 | 幕下に据え置き(田口の推測) |
| 翔猿 | 東幕下2枚目 | 5勝2敗 | 幕下に据え置き(田口の推測) |
| 舛の勝 | 東幕下3枚目 | 6勝1敗 | 十両に昇進(隆の勝に改名) |
| 北はり磨 | 東十両12枚目 | 5勝10敗 | 陥落候補 |
| 矢後 | 西十両13枚目 | 7勝8敗 | 十両に留まる(田口の推測) |
| 希善龍 | 西十両14枚目 | 6勝6敗3休 | 陥落候補 |
1人は幕下に据え置きでも、3人はめでたく入れ替わるかと思いきや、そうはいかなかった。十両に昇進したのは、舛の勝改め隆の勝と、再十両の貴源治の2人だった。

ということは、西筆頭で4勝3敗の北太樹、東2枚目で5勝2敗の翔猿は幕下に据え置かれ、西13枚目で7勝8敗の矢後は十両に留まったと推測できる、と田口は書いている。

よくある質問
Q. 十両昇進はいつ発表されますか?
A. 場所後の番付編成会議のあとに発表される。昭和46年7月からこの形になり、それ以前は番付発表で十両昇進が判明していた。
Q. なぜ十両昇進は早めに発表されるのですか?
A. 新十両には化粧まわし、締め込み、紋付羽織袴などの準備が必要なため、早めに発表して準備させる。
Q. 新十両の準備の費用は誰が出すのですか?
A. 幕下の力士は無給で場所手当てしか受け取っていないため、後援会や母校などの力添えに頼ることになる。田口は、協会が何もしない形でいいのかと問いかけた。
Q. 2017年九月場所後に十両に上がったのは誰ですか?
A. 舛の勝改め隆の勝と、再十両の貴源治の2人である。
関連記事:十両昇進までの幕下所要場所数/十両昇進をめぐる幕下の戦い/番付の見方・読み方
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