相撲好者といっても相撲好きのファンのこと
ではない。力士旭国のことである。ついた
あだ名はピラニア。くいついたら離れない
相撲である。小兵力士にこうしたあだ名が
つけばしめたものである。相撲のうまさは
ピカ一。やがてあだ名は理詰めな相撲から
相撲博士へと変わっていく。
大関になれば次に目指すのは横綱である。
ところが旭国は「横綱…そうですね。一生
懸命やって運がよければね。でもなったとた
んに成績が悪くて引退じゃつまらんもん。
それより大関落ちてでもできるだけ長く相撲
を取っていたいな。そういう力士を目指して
いるんです」と語る。
この人は心底相撲が好きなのだ。こんなエピ
ソードがある。持病のすい臓病で入院中、
病院を抜け出して土俵に上がってしまった
のだ。そして勝ってしまったのである。
「それもこれも相撲が好きだからです。長く
やっていたいというのは、土俵に上がった
ときに、ワーという観衆の声を聞くのが最高
にたまらない一瞬だから、やめられないん
ですよ」と言う。
「それもこれも相撲が好きだからです。長く
やっていたいというのは、土俵に上がった
ときに、ワーという観衆の声を聞くのが最高
にたまらない一瞬だから、やめられないん
ですよ」と言う。
稽古で固めた体。本物の相撲取りは旭国一人
とまでいわしめるほどの稽古の虫であった。
「なんでも目いっぱいやるんです。それで
ダメで相撲生活が終わったとしても悔いは
ないでしょう」ともすれば力士は相撲を職業
としてとらえがちだが、この人は根本から
違うのである。どこまでも相撲好きなので
ある。
時間を忘れるほど相撲談議に夢中。
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よしなに
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