2020年4月– date –
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比較!5年前と現在の番付
<2015年五月場所番付> 5年後の番付を予想することは容易ではない。 予測を超えることも多々あり、判断は困難を を増す。そこで5年前、つまり2015年五月 場所の番付と現在の番付を比較してみること にした。参考までに年齢を書き加えた。年齢 は場所中... -
横綱の連続優勝なし場所数5
ウルフ千代の富士は若いころ脱臼癖があった。 それを克服しない限り将来はなかった。彼は 筋肉の鎧をつけて克服した。相撲は投げ中心 から前褌をひいて出る相撲に変えた。短期間 でめきめき強くなった。1年間で関脇・大関・ 横綱優勝を経験している。千代... -
琴勝峰の出世街道
若手期待のホープ琴勝峰が入幕を果した。 わくわく感は半端ではない。3月26日「次の 大関は誰」でこう記した。短期間のうちに 大関が誕生することは考えにくいのが現代 大相撲である。琴勝峰は弱冠20歳である。 幕下でも20歳以下は数えるほどしかいない ... -
2020年五月場所番付を読み解く
五月場所の番付が発表された。異例なのは 初日予定が5月24日ということである。番付 は場所を盛り上げる意味があり、あまりにも 前倒し過ぎる。もっとも本当に開催できる のかという不安定要素をともなっている。 開催は困難という見方が支配的である。 ... -
避けたい!大相撲を危険にさらすこと
4月10日、幕下以下の力士一人がPCR検査 の結果、新型コロナウイルスで陽性反応が でた。当初は一人だけか、という意識があっ たことは否めない。ところがそれから約半月 後、仰天するようなニュースがとびこんで きた。高田川(元安芸乃島)部屋で親方... -
豊ノ島の相撲人生3
2010年七月場所の出場停止で、豊ノ島は一気 に十両に落ちた。十両落ちは3度目になった。 だが、十両では実力が違った。豊ノ島は14勝 1敗で優勝した。1場所で幕内に復帰した。 迎えた十一月場所、注目は白鵬の連勝記録で あった。先場所まで62連勝と双葉... -
横綱の連続優勝なし場所数4
燃える要素があると強いのが北の富士であっ た。初優勝は元千代の山の九重が出羽海部屋 から破門独立した直後という劇的な優勝で あった。2度目は清國の新大関優勝に刺激 されて、一気に横綱を決めたときであった。 大関在位は21場所と長かった。大鵬は晩... -
歴史的瞬間!連勝ストップ6
■千代の富士 千代の富士の連勝記録は横綱34場所目から 始まった。32歳から33歳にかけてである。 年6場所時代の横綱では、かなり異例である。 大鵬も北の湖もこの年齢になる前に引退して いる。千代の富士が連勝したとき、横綱は 北勝海と大乃国であった。... -
横綱の連続優勝なし場所数3
あの体では三役になれないといわれた栃錦が、 大関で連続優勝して横綱にまで昇進した。 大関になるまでは、左右の変化、多彩な技の 相撲だった。大関後半から寄り、押しを中心 とする相撲に変わってきていた。横綱になっ たときは106キロであった。横綱で... -
豊ノ島の相撲人生2
2007年一月場所、豊ノ島は前頭9枚目で12勝 3敗の好成績で敢闘賞、技能賞を受賞した。 初の三賞がダブル受賞となった。12勝のなか で、今も現役の力士は鶴竜一人となっている。 13年前以上のことになる。 この好成績で翌三月場所はいよいよ横綱・ 大関と... -
横綱の連続優勝なし場所数2
羽黒山は双葉山の弟弟子で、双葉山が現役の ときは、かげに隠れたところがあった。だが、 戦後4連覇するなど強豪力士であった。筋肉 が、たくましく、仁王のような体形であった。 昭和23年の巡業中にアキレス腱を2度切って 夏場所から3場所全休。このと... -
新大関の年齢番付
新大関の誕生。それは新しい力の躍動、新し い英雄の出現である。朝乃山は26歳で大関に なった。これまで同じ学生出身の輪島、豊山 (前名内田)の年齢と比較してきた。新大関 のなかの位置づけはどうなのか。改めて調査 してみた。 <新大関朝乃山> 対象... -
豊ノ島の相撲人生1
豊ノ島が引退した。昨年の七月場所幕内から 5場所連続負け越しで、最後は幕下だった。 36歳になっていた。6月末には37歳になる。 ここから十両復帰を目指すのは、限界であっ た。豊ノ島の決断を尊重したい。本当にお疲 れ様でした。約18年の土俵人生であ... -
横綱の連続優勝なし場所数1
3場所連続休場、負けた相撲に不安を感じ させた横綱鶴竜は、三月場所を12勝3敗で のりきった。鶴竜といえば、もう一つ気に なる点がかつてあった。それは新横綱の場所 から8場所連続優勝なしでやきもくさせた ことである。そこで横綱の連続優勝なし記録... -
小兵列伝3 初代若乃花
若乃花は入幕時77キロ、新小結で83キロ、 新大関で94キロ、最高でも107キロであった。 それでいて、150キロ級の照國、東富士、 鏡里、吉葉山、三根山、大内山、松登を相手 にしてきた。小さくても頭をつける相撲は 取らなかった。左四つ右上手を取れば強さ... -
1年を経過した炎鵬
昨年五月場所入幕した小兵炎鵬は三月場所で 1年経過した。体重は100キロ未満で重量級 力士と対戦するのだから、注目は最大級で ある。それでなんとか健闘するのである。 人気がでて当然である。いつの時代も人気 力士はいる。古くは双葉山、土俵の鬼若乃... -
四股名あれこれ ~の山
朝乃山が大関に昇進したことで、四股名にも 強さが感じられるようになってきた。四股名 の響は結局その力士次第である。四股名と いえば~山が多いようなイメージがあるが、 朝乃山のように~の山となるとぐっと限定 されてくる。そこで幕内力士に限定して... -
横綱の連続12勝以上3
曙は若貴と同期だが、横綱は先駆けて昇進 した。曙の爆発力、破壊力は若貴にないモノ であった。曙の連続12勝以上は引退2場所前 に記録した5場所連続が最高である。優勝は 2回。そのせいか、曙の引退は体力の限界と いう印象はなかった。師匠東関(元高... -
小兵列伝2 栃錦
栃錦は後年こそ130キロで寄り、押しを中心 とする相撲を取ったが、入幕したときは75キ ロあるかないかであった。栃錦が入幕した のは昭和22年夏場所である。奇しくも鏡里と 岩平(のちの吉葉山)が新入幕であった。 また、この場所から優勝決定戦が始まり... -
プロとして不成立に繋がる読めない興行
新型コロナウイルスほど全世界を病の恐怖と 経済衰退といつおさまるのかわからない将来 不安へとかりたてるものはない。大相撲とて 例外ではない。幕下以下の力士が陽性と判明 するとスポーツ新聞の見出しは五月場所(実 際は6月までかかる予定だが)を懸... -
史上最悪の困難に陥った大相撲
新型コロナウイルスはますます拡大している。 東京都周辺をはじめ、大阪、兵庫、福岡では 緊急非常事態宣言が発令する事態になった。 感染は各スポーツ選手に及び開幕のめどが たたない状況に追い込まれている。それが 相撲界にも及ぶのか。4月9日のスポ... -
歴史的瞬間!連勝ストップ5
■大鵬 大鵬の連勝は2度とも34連勝で終わっていた。 大鵬が24歳、26歳のときである。双葉山の 69連勝はるかに遠い数字であった。大鵬を もってしても連勝は容易なことではなかった。 それどころか、大鵬に一大ピンチが訪れた。 5場所連続休場である。 11... -
横綱の連続12勝以上2
輪島が横綱2場所目から27連勝したときは、 敵なしの強さがあった。だが、27連勝目の 貴ノ花戦で指の間を裂傷したことで勢いは 衰えた。このときは4場所連続12勝以上を 達成している。優勝は3回である。その後 2場所連続12勝以上があったが、その後6場... -
横綱の連続12勝以上1
横綱は常に優勝を争い、最低でも12勝をあげ なくては務まらない。それでは横綱は、連続 12勝以上は何場所あるのだろうか。連続に 限って調査してみた。15日制の横綱は千代の 山以降だが、東富士が横綱2場所目から15日 制なので東富士以降をみていこう。 ... -
歴史的瞬間!連勝ストップ4
■双葉山3 昭和13年夏場所、先場所小結だった前田山が 関脇をこえ、大関に昇進した。武蔵山が横綱 として最初で最後の皆勤となった。双葉山は 最高峰の東の正横綱となった。この場所も 双葉山は連戦連勝。安定した相撲が続いた。 敵なしである。双葉山に善... -
大相撲の屋台骨をゆるがすウイルス
大相撲の五月場所、七月場所が2週間延期に なった。しかし、これが決定ではなく、便宜 的処置であるのは明らかである。新型コロナ ウイルスは3月より拡大する一方である。 肺にいたればかなり危険なようである。外出 自粛要請は東京ではすでに出ている。... -
歴史的瞬間!連勝ストップ3
■双葉山2 新大関として迎えた昭和12年春場所は、空前 の人気で迎えた。初日、開場が午前0時半。 ほかの日でも開場午前3時、7時には満員 札止めがあったほどである。3横綱3大関 の顔ぶれに加えて新大関鏡岩、新関脇に出羽 湊・笠置山であった。特に先... -
歴史的瞬間!連勝ストップ2
■双葉山1 双葉山といえば、69連勝が最も有名である。 双葉山が69連勝を達成したのは、昭和14年 1月14日である。それから81年以上経つが、 いまだ破られていない。大相撲史上最高の 連勝記録として、さん然と輝いている。 <双葉山のブロマイド> 連勝記... -
大関昇進2場所前の1ケタ勝利
3月26日「次の大関は誰」というテーマで 次のように記した。一月場所13勝した正代は 三月場所8勝に終わった。勝ち越しはりっぱ だが、連続2ケタの持続性はなかった。いか にも正代の大関はなくなったように書いた。 しかし、歴史的には大関昇進2場所前... -
小兵列伝1
三月場所、炎鵬は研究され、苦戦の連続だっ た。一月場所は遠藤、豪栄道、朝乃山、高安、 阿炎から勝利した。だが、三月場所では引退 した豪栄道、途中休場した高安、対戦がなか った阿炎を別にすると初対戦の横綱鶴竜、 大関貴景勝、関脇朝乃山・正代、小...
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