若手期待のホープ琴勝峰が入幕を果した。
わくわく感は半端ではない。3月26日「次の
大関は誰」でこう記した。短期間のうちに
大関が誕生することは考えにくいのが現代
大相撲である。琴勝峰は弱冠20歳である。
幕下でも20歳以下は数えるほどしかいない
のに、その若さで幕内である。逸材もいい。
下のころから注目されてきたホープである。
次の大関は、時間はかかるが琴勝峰、琴ノ若、
霧馬山、豊昇龍のなかから出るのではない
だろうか。
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さて、その琴勝峰はどんな道を歩んできた
のか。相撲は小学校に入る前の5歳からまわ
しをつけて取っていた。相撲少年であった
わけだが、キャリアが違った。琴ノ若と同じ
チームにいた関係から、当時現役だった琴ノ
若父から様々な声を掛けられることがあった。
小学校では周りより、ひとまわり大きかった。
柔道の誘いがあったほどである。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/04/琴勝峰A-1024x141.jpg)
高校は相撲の名門埼玉栄高校に入学した。
幕下の納谷、塚原は同級生である。幕内には
貴景勝、大栄翔、北勝富士(日体大卒)、
妙義龍(日体大卒)、琴ノ若がいる。高校
2年のとき、インターハイで団体準優勝して
いる。ただ、この時点ではまだ将来力士に
なることは考えていなかった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/04/190717十一日目幕下以下-999.jpg)
高校3年生のとき、プロにいくか進学するか
で考えた末、プロ入りを決意。佐渡ヶ嶽(元
琴ノ若)へ入門した。琴手計の四股名で土俵
に上がった。序ノ口からわずか11場所という
スピード出世で十両入りを決めた。稀勢の里
が12場所、兄弟子琴奨菊は14場所かかって
いる。最初の幕下で負け越して三段目に逆戻
りしたことはあるものの、10場所勝ち越し、
54勝23敗の成績で決めた。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/04/190717十一日目幕下以下-1015若元春戦-e1588034562101.jpg)
十両で琴勝峰と改名した。慣れない新十両
だったが、9勝6敗と勝ち越した。十両2場
所目でも9勝6敗順調に番付をあげていった。
その後迎えた三月場所、12勝3敗で、入門
以来初の優勝を達成した。14日目負けていた
だけに、千秋楽の千代の海戦は思い切って
いき、前に出て決めた。同時に入幕も決定的
となった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/04/191112三日目十両-001豊昇龍船-e1588034598359.jpg)
191センチ、165キロ、右四つ寄りを得意と
する。幕内では初対戦の力士が多くなる。
十両で対戦済みの幕内力士は錦木(1敗)、
若隆景(1勝)、照ノ富士(2敗)である。
十両で2敗している照ノ富士にはリベンジ
しておきたいところである。琴勝峰の入幕は
大相撲を一段と面白くする。
ご飯が多くなっています。
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