![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/04/20_5番付.jpg)
五月場所の番付が発表された。異例なのは
初日予定が5月24日ということである。番付
は場所を盛り上げる意味があり、あまりにも
前倒し過ぎる。もっとも本当に開催できる
のかという不安定要素をともなっている。
開催は困難という見方が支配的である。
朝乃山が大関に昇進した。ただし、負け越し
た貴景勝の風下である西大関である。こう
した実力ではなく、機械的な位置づけは栃東
からである。以前は成績重視の時期があった。
例えば昭和44年七月場所の番付である。12勝
で大関に昇進した清國は、8勝の先輩大関
琴櫻・玉乃島、9勝の北の富士をおさえて
東正大関に位置した。問題はどちらが合理的
な考え方に基づくか、である。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/04/200111初日前日-223-e1587944300404.jpg)
先場所東前頭9枚目で12勝3敗の隆の勝は
東2枚目である。意外と上がらなかったと
思う方がいるかもしれない。だが、横綱・
大関戦はなかった。この点が隠岐の海、遠藤、
豊山と異なるところである。なお、阿武咲は
横綱戦一番のみである。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/04/200112初日十両-871.jpg)
悩ましかったのが幕内下位ではないだろうか。
候補が目白押しである。東14枚目8勝の魁聖
は4枚上がって東10枚目とした。幕内から
十両降格候補が4人、十両から幕内に上がる
候補が6人いた。明生は幕内が17枚目しか
ない五月場所では残ることができず、これで
十両落ちは5人となった。東十両4枚目10勝
5敗の翔猿は幕内に上がれなかった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/04/191110初日幕下-437.jpg)
新入幕は琴勝峰である。幕内最年少の20歳で
ある。期待のホープ中のホープである。元
大関の照ノ富士が2年1場所かかって幕内に
復帰した。序二段から1年1場所かかった。
この間の成績は幕下以下32勝3敗、十両23勝
7敗である。これほど感慨深い再入幕は、
めったにないのではなかろうか。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/04/200113二日目幕下以下-714.jpg)
東十両12枚目9勝の白鷹山は5枚半上がって
西十両6枚目に位置した。体調が心配である。
病気をしっかり治して雄姿を見せていただき
たい。西幕下2枚目4勝で十両入りができ
なかった琴大豪は東幕下筆頭に止められた。
27歳、今度こそチャンスを生かせるか。正念
場である。納谷は幕下5枚目に位置した。
幕下7枚目に引退した豊ノ島の名前が残って
いる。先場所優勝した宇良は幕下19枚目まで
戻してきた。
新型コロナウイルスの影響で、次の場所は
いつどんなカタチで始まるのか。先の読め
ない場所は続く。
番付を後送で掲載しました。
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