横綱は常に優勝を争い、最低でも12勝をあげ
なくては務まらない。それでは横綱は、連続
12勝以上は何場所あるのだろうか。連続に
限って調査してみた。15日制の横綱は千代の
山以降だが、東富士が横綱2場所目から15日
制なので東富士以降をみていこう。
東富士は横綱2場所目、8勝7敗で終わって
いる。それ以降わずか2場所連続12勝以上が
あるのみだ。これは鏡里も同様である。千代
の山は横綱11場所目から4場所連続12勝以上
がある。12勝を3場所続けたあと13勝2敗で
優勝している。横綱返上問題はその5場所前
のことである。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/04/栃錦-e1586219998187.jpg)
栃錦は7場所連続12勝以上の記録をもつ。
これを達成したのはなんと引退する場所の
直前なのである。95勝10敗、優勝は3回で
ある。早すぎる引退だったのではと思わず
にはいられない。栃錦はほかに3場所連続
12勝以上がある。ライバル若乃花は逆に横綱
3場所目から6場所連続12勝以上がある。
優勝は3回。ほかに4場所連続12勝以上が
ある。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/04/若乃花-e1586220033756.jpg)
この時代の横綱吉葉山と朝潮は記録なしで
ある。
大鵬は2度に渡る6連覇がある。連続12勝
以上は両方にからんでいる。最初は横綱5場
所目から11場所連続12勝以上を記録した。
優勝は8回である。それから約2年後、8場
所連続12勝以上を達成している。優勝7回で
ある。負けない相撲で安定感があった大鵬は、
横綱の連続12勝以上記録の面でも数字を残し
た。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/04/大鵬-e1586220059642.jpg)
ライバル柏戸は3場所連続12勝以上が1度
あるだけである。優勝はない。佐田の山は
新横綱の場所から4場所連続12勝以上がある。
大関の勢いがそのまま移行したカタチである。
これは北の富士にも言える。新横綱の場所
から3場所連続12勝以上がある。
玉の海は横綱4場所目から抜群の安定感を
見せた。腰で取る相撲は双葉山と比較する
楽しみがでてきた。7場所連続12勝以上を
記録した。悲劇の急死さえなければどこまで
記録をのばしたのか。昭和47年混乱4場所は
なかったはずである。つくづく惜しまれる。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/04/玉の海-e1586220084839.jpg)
大鵬から北玉まで、綱の重さにつぶされた
栃ノ海と短命琴櫻は記録なしである。
(この項目続く)
緊急事態宣言発令。
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