千代の富士の連勝記録は53。昭和63年五月場所7日目の花の湖戦から始まり、七月場所と九月場所を続けて全勝優勝。十一月場所の千秋楽、横綱大乃国に寄り倒されて止まった。大鵬の45連勝は超えたが、双葉山の69連勝には届かなかった。
※相撲記者・田口 通廣が、連勝の始まりから大乃国に止められた千秋楽までをたどった記録。
千代の富士の連勝の経過|昭和63年五月場所から十一月場所まで
| 場所(昭和63年) | 千代の富士 | 連勝 |
|---|---|---|
| 五月場所 | 14勝1敗で優勝 | 7日目から始まる |
| 七月場所 | 15戦全勝で優勝 | 24連勝 |
| 九月場所 | 全勝で優勝(初の連続全勝優勝) | 39連勝 |
| 十一月場所 | 千秋楽に大乃国に敗れる | 53連勝で止まる |
連勝が始まったのは横綱34場所目、32歳のとき
千代の富士の連勝記録は、横綱34場所目から始まった。32歳から33歳にかけてのことで、年6場所時代の横綱としては「かなり異例である」と田口は書く。大鵬も北の湖も、この年齢になる前に引退している。
当時の横綱は北勝海と大乃国。北勝海は同じ九重(元北の富士)部屋なので対戦はない。双羽黒は前年12月、立浪(元2代目羽黒山=安念山)親方と不仲・対立関係になり、相撲界を去っていた。大関には旭富士、小錦、北天佑、朝潮がいた。

五月場所7日目、花の湖戦から始まった
そうしたなかで、昭和63年五月場所から千代の富士の連勝は始まった。この場所の千代の富士は14勝1敗で優勝している。1敗は6日目、関脇琴ヶ梅によるもので、翌日の7日目、花の湖戦から連勝がスタートした。
といっても、これが連勝の始まりだと思っていた人は誰もいなかった。なお、この場所は北天佑と朝潮が途中休場している。
七月・九月の連続全勝で39連勝
翌七月場所、千代の富士は15戦全勝で優勝した。24回目の優勝で、5回目の全勝優勝である。次点は12勝3敗の大乃国だった。これで24連勝となったが、この数字ではまだ騒がれる段階ではなかった。
九月場所、千代の富士は初めて連続の全勝優勝を果たす。この場所、大乃国は8勝、小錦は3勝と不振だった。連勝は39に伸び、いよいよ注目が集まった。

十一月場所|大鵬の45を超え、双葉山の69が視野に
十一月場所も、初日から快調に白星を重ねていった。最初の注目点は大鵬の45連勝を超えられるかどうかだったが、なんなくクリアした。50連勝を超えると、翌場所は双葉山の69連勝が視野に入ってくるのでは、と思われた。
一方で、相撲関係者や大相撲通の間ではこんな声があがっていた。「千代の富士の連勝を止める力士は、がちんこ横綱大乃国しかいない」。

千秋楽、大乃国が寄り倒して53で止めた
十一月場所の千秋楽を迎えた時点で、連勝は53に伸びていた。千秋楽の相手は大乃国。大乃国は「おれだって横綱だ。連勝記録は絶対に止めてやる」という意気込みで千代の富士戦に臨んだ。
相撲は、立ち合いで左上手を浅く取った大乃国が千代の富士を半身に追い込み、終始圧倒した。最後は体を預けて寄り倒した。この相撲はYouTubeで見ることができる。
こうして千代の富士の連勝は止まった。田口は、止めたのは対戦相手として「最高の実力者でがちんこの大乃国であった」と書き、この一番を「昭和最後の相撲であった」と結んでいる。
千代の富士の連勝記録についてよくある質問
Q. 千代の富士の連勝記録は何連勝ですか?
A. 53連勝。昭和63年五月場所7日目から、十一月場所の千秋楽を迎えるまで勝ち続けた。
Q. 千代の富士の連勝を止めたのは誰ですか?
A. 横綱大乃国。昭和63年十一月場所の千秋楽で、左上手を浅く取って千代の富士を半身に追い込み、寄り倒した。
Q. 連勝はいつ、誰との一番から始まりましたか?
A. 昭和63年五月場所7日目の花の湖戦から。前日の6日目に関脇琴ヶ梅に敗れたのが、この場所ただ一つの黒星だった。
Q. 大鵬や双葉山の連勝と比べるとどうですか?
A. 大鵬の45連勝は超え、双葉山の69連勝には届かなかった。歴代の連勝記録と、止めた力士・場所は大相撲の連勝記録 歴代一覧で一覧にしている。
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