大相撲の五月場所、七月場所が2週間延期に
なった。しかし、これが決定ではなく、便宜
的処置であるのは明らかである。新型コロナ
ウイルスは3月より拡大する一方である。
肺にいたればかなり危険なようである。外出
自粛要請は東京ではすでに出ている。緊急
事態宣言、都市封鎖の言葉まで飛び出した。
プロ野球はいつ開幕できるのか見通しがたっ
ていない。こうした状況では大相撲だって
いつ開催できるか、本当のところ読めない。
協会はあらゆる方法を模索しているのだろう
が、検討してみよう。縮小開催。観客を限定
しての開催である。しかし、これは難しい。
仮に3000人に限定しても、衛生、検温は不可
欠である。これはなんとかできそうだが、
帰るときは一斉である。幕内のトイレ時間は
密着になりかねない。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/04/日刊A-e1586042589176.jpg)
三月場所同様無観客開催はどうか。感染が
拡大一途の、今リスクはある。プロ野球選手
や芸能人が感染している今、800人を超える
大所帯の大相撲だけが無傷とはいかない恐れ
がある。ただし、三月場所をのりきったノウ
ハウは生きる。また、放送料は入ってくる。
中止はやむを得ない状況判断に迫られたとき
にありそうである。収入がなく、人件費を
はじめとする固定費の支出だけではプロと
して成り立たなくなる。インドで外出禁止が
とられていることから、暖かくなればおさ
まるとは言い切れなくなっている。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/04/中日A-e1586042616187.jpg)
さらなる日程変更がありえる。ただ、地方
場所の施設は借り物だし、おさえられない
場合はあり得る。こんなご時勢だから人を
1箇所に集めるイベントが愛知県体育館、
両国国技館で行われるとは考えにくいが。
支出をおさえる必要性から七月場所も東京
開催を予定することも考えられる。七月場所
は中日新聞と共催という問題は残る。
新型コロナウイルスが薬とともにおさまる
のは、時間がかかりそうである。大相撲の
長い歴史にこんな時代がくるなんて想像が
つかなかった。新型コロナウイルスは大相撲
の屋台骨をゆるがしかねない。
大相撲のチケットは未定状態です。
興味深いテーマをこれからもお届けします。
イラストとマークの2カ所をクリックして支援してください。