15日制(昭和24年以降)の新大関71人のうち、最も若く大関になったのは20歳の2代目貴ノ花です。大鵬・北の湖も20歳、白鵬が21歳で続きます。22歳以下で大関に昇進した17人のうち11人が横綱まで昇進しており、若くして大関になる力士ほど綱に届く傾向があります。新大関の平均は25.3歳。年6場所制より前は高齢の大関が多く、吉葉山・松登・三根山は31歳でした。
新大関の誕生。それは新しい力の躍動、新しい英雄の出現である。朝乃山は26歳で大関になった。これまで同じ学生出身の輪島、豊山(前名内田)の年齢と比較してきた。新大関のなかの位置づけはどうなのか。改めて調査してみた。

対象は15日制以降の大関で、大関でいえば千代ノ山以降とした。年齢は伝達式の日ではなく、大関初陣の場所とした。朝乃山の初陣がいつになるのか確定していないが、便宜上5月10日とした。四股名は原則大関のときとした。千代ノ山から朝乃山まで71人の新大関の年齢番付が以下である。
歴代最年少大関ランキング(20〜23歳)
| 力士 | 大関昇進時の年齢 |
|---|---|
| 2代目貴ノ花 | 20 |
| 大鵬 | 20 |
| 北の湖 | 20 |
| 白鵬 | 21 |
| 柏戸 | 21 |
| 朝青龍 | 22 |
| 貴ノ浪 | 22 |
| 北尾 | 22 |
| 3代目若ノ花 | 22 |
| 初代貴ノ花 | 22 |
| 貴景勝 | 22 |
| 玉乃島 | 22 |
| 武蔵丸 | 22 |
| 千代大海 | 22 |
| 琴欧洲 | 22 |
| 大乃国 | 22 |
| 北天佑 | 22 |
| 雅山 | 23 |
| 曙 | 23 |
| 北勝海 | 23 |
| 千代ノ山 | 23 |
| 大受 | 23 |
| 小錦 | 23 |
| 照ノ富士 | 23 |
| 若三杉 | 23 |


20歳で大関になった3人|貴ノ花・大鵬・北の湖
トップは2代目貴ノ花である。史上最年少の大関記録になる。続いて大鵬、北の湖である。いずれも20歳で大関になっている。朝乃山はまだ在学中の年齢である。そしていずれも大横綱であり、一代年寄になっている。北の湖は相撲部屋から中学に通っていた根っからの相撲人であった。今は中学を卒業してからでないと入門できない。

白鵬・朝青龍ら22歳以下の出世
白鵬が21歳で第4位である。これも大変な偉業である。白鵬はナンバー1の記録が多いため、ともすれば新大関の年齢は埋没しがちである。さらに柏戸、朝青龍が続く。ここまではすべて横綱に昇進している。朝青龍は序ノ口から21場所で大関に昇進している。これは大鵬(23場所)、貴乃花(29場所)もかなわない。また、朝青龍は大関3場所で横綱に昇進している。6場所制ではトップタイである。

現役の貴景勝は22歳で大関に昇進した。これは若い部類に入る。22歳以下で大関に昇進した力士は17人いる。そのうち11人が横綱に昇進している。ただ、貴景勝は大関になっても、もう一つ精彩がない。どこかで変身があるのか、息の長い大関として終わるのか。次の場所はカド番である。カド番から優勝した例があるだけにベストを尽くしていただきたい。
年6場所制以前は高齢の大関が多かった
年3場所制、4場所制を経験してきた力士は、概ね高い年齢である。千代の山は23歳と例外だが、吉葉山31歳、鏡里28歳、栃錦27歳、三根山31歳、大内山28歳、松登31歳、若乃花27歳、朝汐27歳、琴ヶ濱30歳である。その代わり力士寿命は長かったといえる。

新大関の平均年齢と横綱昇進率
23歳以降に大関になった力士は54人いる。そのうち、横綱に昇進できたのは20人である。年齢が高くなればなるほど難しくなってくる傾向がある。71人の新大関の合計年齢は1795歳。平均は25.3歳である。
朝乃山は71人中42番目の年齢になった。鶴竜と同じ年齢である。鶴竜は2年で横綱になった。9勝-14勝-14勝優勝とワンチャンスを生かしての昇進であった。双羽黒が優勝なし横綱で終わった反省から、旭富士から日馬富士まで連続優勝が横綱昇進の絶対条件だった。鶴竜、稀勢の里でやや緩やかになった、といえる。朝乃山の横綱は2年が勝負になる。