2019年6月– date –
-
白鵬をめぐる横綱休場記録
白鵬は五月場所を全休した。これによって白鵬の横綱休場率はアップした。白鵬の横綱在位は71場所をむかえた。そのうち休場は119、不戦敗は5、あわせて124不出場である。休場率は11.6%になる。これはどの程度の記録なのか。実質横綱が地位化した常陸山以... -
若手6人に物申す
高齢化は世の中だけではない。相撲界にもきている。・横綱鶴竜 10月に34歳白鵬 34歳・大関豪栄道 32歳高安 28歳貴景勝 8月に23歳栃ノ心 10月に33歳5年後、間違いなく4力士は引退しているとみられる。相撲界を支え、次の時代を担う明日のホ... -
朝乃山勝ち越しの可能性を検証
番付発表の日、朝乃山は「勝ち越し目指してがんばる」と語っていた。勝ち越しを目指すのはどの力士も同じだが、朝乃山は特に先場所の優勝者として恥ずかしくない成績を残したい思いはあるだろう。実は、朝乃山は入幕12場所目で初めて上位に上がってきた。... -
貴源治の出世街道
貴源治が序ノ口から6年1場所かかって新入幕を果たした。中卒、相撲未経験からのスタートである。入門は貴乃花部屋であり、昨年貴乃花親方の離職に伴い、千賀ノ浦(元隆三杉)部屋に移籍した。初の双子関取の弟で、兄は十両の貴ノ冨士である。生まれは栃... -
番付!もう一つの考え方
七月場所の番付が発表された。予想外と思われている点が、朝乃山が新小結ではなく、筆頭に留まったことではないだろうか。五月場所、竜電西5枚目で10勝5敗、朝乃山西8枚目で12勝3敗である。数字のみを比較すると朝乃山が竜電の上にくると思われる。考... -
横綱勝率からみた横綱
将棋で一番伝統のあるタイトルが名人である。しかしこのタイトルを通算5期保持すると永世名人を名のれる。そうでない名人とは区別されている。しかるに相撲界はどんなに強くても弱くても横綱というひとくくりにされてしまう。大横綱とか名横綱ということ... -
ジンクス!平幕優勝力士は大関になれない
「平幕優勝力士は大関になれない」というジンクスはまぎれもなくあった。大正15年協会が優勝制度を設定してから8人、大蛇山、山錦、綾櫻、出羽湊、備州山、時津山、玉乃海、若三杉(のちの大豪)とことごとく大関に到達できなかった。間違っていない。そ... -
連続写真で見る炎鵬の技の相撲4
8日目。炎鵬は千代丸とは十両時代2戦して2敗している。千代丸の体重は185キロ。まともに戦っては不利である。炎鵬ここまで5勝2敗、千代丸3勝4敗である。炎鵬、あたって突き落とし気味に千代丸を泳がせ、果敢に低くくらいつく。足を取るやそのまま一... -
入幕までの所要場所数ランキング
幕内は力士の最高クラスである。ここまで到達すれば力士としては大成功といえる。そこで入幕までの所要場所数番付を作成してみた。対象は幕内の現役力士である。ただし、七月場所予想番付の幕内力士とした。なお、前相撲は場所数に含めていない。それが以... -
大関初休場負け越しの翌場所
今日(6月16日)貴景勝の大関披露宴が盛大におこなわれた。五月場所ケガのため休場-再出場-再休場した貴景勝の思いはいかばかりであったろうか。七月場所は大関2場所目でいきなりカド番をむかえることになる。これまで先人の大関は初休場負け越しの翌... -
復帰後の大関
五月場所、栃ノ心が10勝をあげ、大関に復帰することになった。復帰は6例目である。これまで25%だった大関復帰確率が栃ノ心によって29%に変わった。この規定は3場所連続負け越しで大関を降格にするのを2場所に改めた昭和44年七月場所から施行された。... -
連続写真で見る炎鵬の技の相撲3
炎鵬が序ノ口のとき、矢後は幕下15枚目でデビューした。新入幕炎鵬は差をぐんぐん縮めてきた。矢後は入幕3場所目。ここまで3勝2敗。炎鵬は4勝1敗で両力士は6日目に対戦した。十両時代の2018年三月場所に1度対戦して、このときは炎鵬が勝っている。... -
土俵が広がったとき
相撲の特徴に土俵がある。出たら負けになる。こういう格闘技はほかに類がない。柔道、レスリングでも競技範囲は限られているが、出たら即負けはない。ボクシングにいたってはロープで囲み、リングから出られないようになっている。土俵が俵で埋め込まれて... -
幕内横綱・大関対戦圏外の好成績者 昭和部屋別編2
昭和44年三月場所は、大鵬の連勝が誤審によって45でストップされた場所である。大鵬は途中休場し、優勝戦線に浮上したのが、大関琴櫻と前頭9枚目の竜虎である。竜虎は11日目麒麟児から勝利すると、12日目は10勝1敗同士で琴櫻と直接対戦した。この一番な... -
クンロク大関
五月場所、豪栄道・高安の両大関は一月場所同様9勝6敗に終わった。これで豪栄道の大関の成績は大関在位29場所、242勝172敗21休、勝率5割8分5厘、2ケタ勝利6場所、負け越し7場所となった。高安の大関の成績は大関在位12場所、102勝49敗29休、勝率6... -
幕内横綱・大関対戦圏外の好成績者 昭和部屋別編1
昭和40年一月場所より部屋別総あたり制がスタートした。この場所平幕下位の若杉山は12勝3敗で優勝した大関佐田の山は13勝2敗で1差である。だが、若杉山は前半ですでに3敗していた。佐田の山は13日目まで1敗だった。14日目大鵬に敗れ、ここで初めて1... -
物言いの説明の変遷
五月場所11日目、佐田の海対朝乃山戦で物言いがついた。相撲は朝乃山が一気に寄って出たとき、佐田の海の左足かかとが出た。そのさい朝乃山の左足つま先も土俵から飛び出し、微妙な勝負となった。<佐田の海対朝乃山戦>物言いがついて協議にいくぶん時間... -
連続写真で見る炎鵬の技の相撲1
五月場所100キロ未満の炎鵬が入幕し、がぜん注目をあびた。近年技の相撲が減少しているだけに貴重な存在である。改めて炎鵬の相撲を連続写真でふり返ってみよう。初日の対戦相手徳勝龍は再入幕である。十両時代の対戦成績は2勝2敗である、立ち合いあたり... -
2019年年間最多勝レース中間地点
今年、早くも半分の3場所が終了した。現時点で年間最多勝レースはどのような展開になっているか。3場所までの中間経過をまとめてみた。それが以下である。なお、対象は3場所幕内に在位した力士とさせていただき、単なる数字の比較ではなく、横綱大関の... -
今こそ水平カメラの設置を
<2019年5月 栃ノ心のかかとで大物言い>五月場所13日目、10勝をあげ大関復帰を目指す栃ノ心と優勝を争う朝乃山の一番は、物議をかもした。栃ノ心が西土俵をまわり込むとき、右のかかとが土俵の外に出た。これがういていたのか砂に触れたかで、とてつもな... -
取口がまるで違った史上初の親子大関
琴鎌谷が五月場所幕下2枚目で3連勝3連敗から勝ち越しを決め、十両昇進を決定した。琴鎌谷の父は師匠でもある元琴ノ若の佐渡ヶ嶽である。十両から父の四股名琴ノ若で関取デビューすることになる。<2019年5月 琴鎌谷(左)対若元春>親子関取は10組目で... -
大関陥落制度は見直すべき
栃ノ心が苦しみながらも10勝をあげ、大関復帰を果たした。大関復帰はのべ6人目である。栃ノ心は数少ない成功例となった。ところが大関復帰10勝以上の規定は必要か、という疑問が出ている。確かに必要かと問われれば、ノーという答になってしまう。<2019...
1