大相撲

ジンクス!平幕優勝力士は大関になれない

2019年6月21日

「平幕優勝力士は大関になれない」という
ジンクスはまぎれもなくあった。大正15年
協会が優勝制度を設定してから8人、大蛇山、
山錦、綾櫻、出羽湊、備州山、時津山、玉乃
海、若三杉(のちの大豪)とことごとく大関
に到達できなかった。間違っていない。その
ジンクスを最初に破ったのが佐田の山であっ
た。佐田の山は大関どころか、横綱にまで
昇進した。

だが、佐田の山以降、平幕優勝力士で大関に
なった力士はしばらく出なかった。富士錦、
若浪、栃東、高見山、金剛。魁傑の場合は
元大関が平幕優勝したケースである。その後
多賀竜、琴富士、琴錦と大関に到達できなか
った。つまり佐田の山ただ一人の時代が長い
間続いたわけである。
佐田の山
<佐田の山>

2人目がようやく誕生した。貴花田である。

のちに貴乃花として横綱になり、一代年寄の
栄誉に輝いた方である。平幕優勝史上最も
到達した点が高かった力士である。親方に
なって突然協会をやめたのはいかにも惜し
まれる。
貴乃花
<貴花田>

その後、水戸泉、琴錦(2回目)、貴闘力と
続き、琴光喜が平幕優勝で3人目の大関に
なった。ただ琴光喜の場合は平幕優勝して
から大関に昇進するまで実に24場所かかっ
ている。その後野球賭博で協会を去ったのは
惜しまれる。このとき琴光喜をかばったのが
貴乃花親方だった。序ノ口からやり直しさせ
てはと提案したが、受けいれられなかった。
琴光A
<琴光喜>

4人目は記憶に新しいところで栃ノ心である。

栃ノ心の場合は大関に昇進したとたん、神通
力を失ったかのように不振に陥った。大関
陥落と復帰を経験した。栃ノ心が今後どんな
相撲をみせるのか。七月場所は注目である。

これまで朝乃山を含め、魁傑を除くと24人中
4人しか大関以上に昇進していない。最近は
平幕優勝力士の大関昇進は増えてきたとは
いえ、まだまだ少数派である。朝乃山が新た
な大関となるかどうかは今後の精進次第で
ある。
今週、足が棒になるほど歩きました。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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