10月11日相撲趣味の会の例会に参加した。毎月会員が自分の研究テ
ーマを発表する。筆者はオブザーバーとして出席している。今回の
テーマは力士出身のプロレスラーだった。
最古のプロレスラーがソラキチマツダであった。馬場・猪木時代に
プロレス専門誌でその名をきいたことがある。プロレスといえば昭
和30年代のヒーロー力道山が第一人者である。アメリカをサーキッ
トして稼いだ金で日本プロレス協会を築いた。プロレス専用の会場
リキスポーツパレスを渋谷に築いた。

力道山は自分で髷を切り、相撲会を去っていった。力道山がなぜ相
撲界を離れざるを得なかったか。諸説あるが、真相は定説に至って
いない。力道山はプロレスの世界で英雄となった
ふと思い起したのが白鵬である。白鵬も追い出されるように協会を
離れた。離れざるを得なかった状況に追い込まれた。協会は特定の
者に冷ややかな面がある。
白鵬はアマチュア相撲界に活路を求めた。相撲がオリンピック種目
になり、白鵬が先導的立場となればそれはそれで素晴らしい。また
相撲の世界的層が厚くなり、トーナメントではない世界大会にまで
発展できるかもしれない。ただアマチュアはなかなか収入へはつな
がりにくい。

力道山のようになにか銭になる道筋はまいかと思考してしまう。白
鵬ほどの資産があれば生活の面では心配しないかもしれない。年2
場所時代の太刀山は引退後、検査役の選挙に落ちて協会を離れた。
だが現役時代の蓄えで生活したという。
白鵬が力道山のように話題をよぶような存在になれるのか。そう願
ってやまない。