大相撲

幕内横綱・大関対戦圏外の好成績者 昭和部屋別編2

2019年6月12日

昭和部屋別2A
昭和44年三月場所は、大鵬の連勝が誤審に
よって45でストップされた場所である。大鵬
は途中休場し、優勝戦線に浮上したのが、
大関琴櫻と前頭9枚目の竜虎である。竜虎は
11日目麒麟児から勝利すると、12日目は10勝
1敗同士で琴櫻と直接対戦した。この一番
なんと竜虎が勝ち、単独トップに立った。
だが、翌日小結藤ノ川に敗れ、琴櫻と並ぶ
ことになる。竜虎は14日目関脇清國を退けた
ものの千秋楽関脇長谷川に敗退し、12勝に
終わった。琴櫻は2敗後3連勝し、2回目の
優勝を達成した。

昭和44年五月場所、横綱・大関の対戦圏内は
東前頭4枚目までだった。ところが、上位に
同部屋の力士がいる横綱柏戸・大鵬、大関
琴櫻は西4枚目の若二瀬までとなる。若二瀬
は初日、2日目と大鵬、柏戸と対戦した。
ところが琴櫻戦はなく、6日目大関北の富士
と対戦している。

清国
<清國のブロマイド>

昭和44年七月場所、千秋楽をむかえ、11勝
3敗が4人いた。横綱大鵬、新大関清國、
大関琴櫻、前頭5枚目藤ノ川であった。藤ノ
川は横綱・大関戦はなかった。小結麒麟児、
関脇長谷川戦をのりきって千秋楽は関脇前乃
山戦であった。藤ノ川はこれに勝利し、優勝
決定戦にコマを進めた。琴櫻は北の富士に
負け、敗退した。結びは大鵬対清國の直接
対戦となった。この一番大鵬に優勝してやる、
という意欲が薄く、清國が優勝決定戦に進出。
藤ノ川を倒し、初優勝を達成した。

昭和44年十一月場所、清國の新大関優勝に
燃えた大関北の富士は、快調に白星を重ね、
10勝1敗。前頭6枚目竜虎は関脇前乃山戦を
含め、9勝2敗。両力士は12日目激突した。
順当に北の富士が勝ち、優勝へ大きく前進
した。ただ、両力士ともその後関脇麒麟児に
敗れている。それでも北の富士は2回目の
優勝を成し遂げ、横綱に大きく踏み出した。

昭和46年七月場所から横綱・大関の対戦圏外
の力士でも好成績者は横綱・大関と対戦する、
という規定が施行された。
・昭和46年
七月 前5黒姫山 7勝2敗後横綱北の富士・
玉の海、大関琴櫻と対戦
九月 前4三重ノ海 上位に同部屋力士が
いる琴櫻と2日目対戦 6勝3敗後大関大麒
麟、横綱北の富士と対戦
十一月前6冨士桜 8勝2敗後大関大麒麟、
横綱北の富士と対戦
・昭和47年
前8吉王山 9勝3敗後大関琴櫻と対戦
魁傑
<魁傑>

昭和47年三月場所、花籠(元大ノ海)部屋は
輪島だけではない、とばかりに魁傑が大活躍。
7勝1敗同士で関脇長谷川と対戦して撃破。
11日目から大関大麒麟・清國、横綱北の富士、
大関琴櫻と連日対戦。2勝2敗でのりきり、
長谷川と優勝決定戦になった。優勝決定戦は
惜しくも敗れたが、魁傑旋風が吹いた場所
だった。なお、この場所なぜか大関清國対
優勝長谷川戦、関脇同士の輪島対三重ノ海戦
が実現しなかった。
長谷川
<長谷川のブロマイド>

その後の場所で出場が2大関ながらも栃東、
北の湖が横綱・大関とフル対戦している。
栃東はほかに長谷川、輪島の関脇、小結魁傑
と対戦している。北の湖はほかに魁傑・輪島・
貴ノ花の3関脇と対戦している。
昭和47年十一月場所、幕尻福の花は初日から
9連勝。10日目から関脇長谷川、大関琴櫻・
清國・輪島と対戦。1勝3敗の成績を残した。
最終的に11勝4敗で敢闘賞を受賞している。
五月場所の朝乃山とえらい違いであることが
わかる。
福の花
<福の花のブロマイド>

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  • この記事を書いた人
denkouriki

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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