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今こそ水平カメラの設置を

190524十三日目幕内 952
<2019年5月 栃ノ心のかかとで大物言い>

五月場所13日目、10勝をあげ大関復帰を目指

す栃ノ心と優勝を争う朝乃山の一番は、物議
をかもした。栃ノ心が西土俵をまわり込む
とき、右のかかとが土俵の外に出た。これが
ういていたのか砂に触れたかで、とてつも
なく長い物言いになった。ビデオでも判断が
難しく、結局見えた審判だけの意見を採択
した結果、かかとが砂についたとみて朝乃山
の勝ちとなった。
190524十三日目幕内 1011
<5分以上続いた協議>

しかし、何か釈然としないモノが残った。
審判の目が正しいのなら、大鵬の誤審による
連勝ストップはおこらなかったはずである。
あのときは5人の審判全員が大鵬の負けと
主張した。行司は大鵬の勝ち。控えの高鉄山
は戸田の足が出たと主張した。報道では、
大鵬が勝っていたことを写真で証明した。
その後の大阪府立体育館はガラガラで空席が
目立った。
昭和51年十一月場所14日目、関脇魁傑と小結
黒姫山の一番は、栃ノ心対朝乃山戦と似た
ケースとなった。黒姫山が寄っていくと魁傑
は俵の上に足をのせて残ると、すくい投げを
うって逆転勝ちした。魁傑のかかとは栃ノ心
以上に土俵の外に出ていて、物言いがついた。
しかし、魁傑のかかとは俵の上でういており、
軍配通り魁傑の勝ちとなった。
181121十一日目幕下以下 002
<放送カメラ>

機械なら弾丸の動きでさえスローで再現でき
る。だが、審判の目では不可能である。審判
の目には限界がどうしてもあり、とうてい
機械にはかなわない。そこで求められるのは
土俵に対して水平カメラの設置である。これ
はビデオ導入の昭和44年三月場所後から相撲
評論家によって言われていた。
NHKのカメラはどうしても上から映す。
水平カメラくらいは協会独自でやるべきで
ある、と主張していた。栃ノ心対朝乃山の
一番は水平カメラでしか判断できない。今後
も同様のケースがないとはいえない。だと
したら今こそ水平カメラを導入する機会で
ある。もやもや感をともなう勝負はもう見た
くない。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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